2016/04/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にマルティナさんが現れました。
■マルティナ > すっかり日が落ちて仕事上がりの男たちが酒場に押し寄せるような時間帯。
喧騒から少し離れた物陰に佇み、自分なりに精一杯作った甘い声で男達への誘惑を試みている。
「ね、ねぇお兄さん。少しだけイイコトしていきません?お安くしておきますよ……」
殆ど裸のような格好で、多少ぎこちないが甘く誘うような声色とくれば相当察しが悪くない限り何のことかは分かるであろう。
しかしそうして多少近づいてきた男でも、股間の物を見ると気まずそうに立ち去っていってしまい話しも聞いてくれない。
そんな不毛な時間が一時間程続いている。
■マルティナ > 「うぅ……。いっそ女性を狙った方がいいのでしょうか……」
並の男よりも遥かに立派な男根をぶら下げていては男を誘惑するのも厳しいものがある。
そもそも何故こんな事をしているかといえば、例によって飼い主からの新たな命令である。
売春で1,000ゴルド稼ぐ事と、売春以外で10人に中出ししてくる事。
暫くこれといって干渉をしてこなかったのに今になって突然そんな事を言い渡された。
期限は指定されてはいないものの可能な限り早く達成するようにも言われている。
とりあえずは時間帯も適当な事だしまずは売春から手を付けてみようとしたが、成果は全く上がっていない。
ご同輩とおぼしき女達がぽつぽつと立っているが、そちらは男と暗がりへと引っ込んでいく者も見受けられる。
いっそ彼女らにコツでも聞ければと思うが、おおっぴらに聞くのは憚られるし聞かれた方も困るであろうと思うと結局手探りで何とかするしかない。
■マルティナ > 「ど、どうですか?お安くしておきますから、あっ……」
尚も愚直に声をかけ続けるものの、相変わらず何の成果も出ない。
やり方に問題があるのか、そもそもこの体が問題なのか。
問題があるというのならば格好にも問題はありそうではあるが、衣服の制限がある以上問題があったところで出来ることは限られる。
そしてあまりにも相手にされないので流石に落ち込んできた。
一旦客引きを止めて適当な箱に腰を降ろして休憩することに。
「本当、どうしたらいいのでしょうか……」
ため息をつき、物陰から人の行き交う通りをぼんやりと眺める。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアラミルさんが現れました。
■アラミル > ~♪
(通りをぼんやりと眺める貴女の視界に、ぼろぼろの服のようなシーツを羽織った銀の髪の少女が歩いている姿が見えるだろう。見るからにご機嫌そうで。可愛らしい顔を笑顔に染めている)
ふん、ふーん……♪
(聞こえるかはわからないが楽しそうに鼻唄まで歌っていて。周りに奇異の目で見られようとひたすら無防備にのんびり歩いている)
■マルティナ > ぼんやりしているとボロ布をまとった少女がふと目に留まった。
いかにも貧民地区の少女という風情だが表情に悲壮感はなくむしろ機嫌が良さそう。
しかしこんなところを、あんな格好の少女が無防備に歩きまわるのは少々危険なのではないだろうか。
自分の事を諸々棚に上げてそんな事を考えていると、警告ぐらいはしておこうかと一声かける事に。
「あのぉ、そこのお嬢さん?ちょっといいですか」
腰を上げて少女の方に歩み寄ると、そっと声をかける。
■アラミル > …?
(機嫌よく歩いていたところ、見知らぬ女性に声をかけられた。特に警戒することもなくそちらを向いて)
どーしたの、おねーさん?
(相変わらず上機嫌ににこ、と笑いながら少女からもあなたに歩み寄って)
■マルティナ > 見知らぬ人間に声をかけられたというのに一切警戒心が見えない。
これは益々心配だ。
「ええと、ご存知かも知れませんけど、こんな時間にこの辺りをふらふらしているのは危ないですよ?」
どんな境遇であれ笑顔で過ごせているのなら大いに結構なのだが、この辺りはふとした拍子に人さらいや強姦、事によれば殺人等にも巻き込まれかねないような場所。
身なりからして貧民地区の子であろうから全く知らないという事はないだろうが、念のため忠告してあげる。
■アラミル > ………
(きょとん、とした顔をつい見せてしまう。まさかここで、そんなまともな忠告を受けるとは。…相手がまだ自分の事を知らないとはいえ、「いい人だなあ」と心の中で呟いて)
あは、だいじょーぶ、だよ…?わたし、そーいうの、心配いらないの…
(くすくす、と見た目らしからぬ大人びた笑みに代わって。じぃ、と下から上目づかいで見つめて)
そういうおねーさんこそ、客引き…?
(続けて、こちらからも質問を投げ返してみる)
■マルティナ > この反応、もしかしたら言われた意味が分かってないのかもしれない。
ちょっと頭の弱い子なのかなどという考えが頭をよぎるが初対面の少女に対してその評価はあまりにも失礼だと思い一旦それは思考から外し。
「大丈夫といっても、ここはまだ賑やかでマシなだけでちょっと人気のないところなんかに入ると女の子一人では何が起きるか……」
家でもあれば送り届けてあげようなどとかなりお節介を焼く気になりながら、とにかく危険性を訴えていると思わぬカウンターが飛んできた。
「客ひっ…!?い、いえ……いや、ええっと……」
普段なら絶対にそんな事はしないので反射的に否定しかけるが、今日に限っては実際その通りであったので否定の言葉も飲み込み暫く言葉に詰まってしまう。
■アラミル > 違うの…?…ああ、でも…おみせではたらいてるみたいな感じじゃないね…
(自分と同じような格好の女性を上から下まで一度軽く見てから)
おねーさんこそ、そんな恰好で危ないんじゃない?
(と、からかうようにくすくすと笑い続けて)
■マルティナ > 大いに否定したいところだが、今日に限っては違わない。
「え、ええ、まあそうではあるんですけど……」
ぽわぽわした子に見えてそういう事はしっかりと知っているようである。
その印象もちょっと見かけて勝手に思い込んでいるものに過ぎないのであるが。
「わ、私の事はいいんです!酔っぱらいや暴漢程度には負けませんし……」
格好でいえば、ボロとはいえ一応体を覆っている少女と男根と乳首だけをかろうじて隠している姿の自分では自分の方が危ないというのもごもっともな意見。
しかしどうも、最初に抱いた少女の印象とは段々ズレてきているように感じる。
■アラミル > やっぱりそうなんだ…いいひと、捕まってないみたいだね?
(そんなにえっちな格好してるのに、とか付け加えて)
そうなの…?、もーっと危ない人もここにはいそうだけど…
(一方少女のぼろ布は体格より大きいのか全身を隠していて。まだ微笑みを浮かべたまま、ゆっくりゆっくりと…本来話すときに取る位置より近く、貴女に近寄っていって)
■マルティナ > 「い、今は私の事はいいんですっ!」
色々と恥ずかしい思いをさせられ、とにかく強引に話題を中断するがペースを飲まれてきているのに気づいていない。
「そんなことよりも、お嬢さんお名前は?あの、安全なところまで送っていってあげますから……」
声をかけた目的を思い出し、そう切り出してみるものの少女は既に不自然なぐらい至近距離にまで迫ってきていた。
何かおかしいと思いつつも逃げたり反撃したりするのも違うだろうとまごついていると、結局何もしないまま接近を許してしまい。