2016/04/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にスヴェンさんが現れました。
■スヴェン > 契約期間が終わり戦場から引き上げて数日
次の雇用主は既に決まっていたが、戦場に赴くまでにはまだ幾らか日があった
隊の雑務や物資の補充、武器や防具の手入れなんて雑務を雇用期間と雇用期間の合間に行うのだが、
それも済んでしまえば大抵は酒を飲むか、顔馴染みの娼婦の所に行くか、それくらいかする事が無くなってしまう
もちろん、勤勉な者も居て、隊として仕事を受ける以外での仕事、例えば商隊の護衛だとか、要人警護といえば
聞こえは良いが用心棒のような仕事を受ける者もちらほらいる
この男はその手の細々した仕事は金払いが余程良いか、あるいは事情がある場合にしか受けないから、
結局、今夜も昔なじみの汚い酒場で日も高い内から盃を傾け、程よく酔ったら部屋を借り昼寝していた
店を出れば些かトウが立った娼婦が、此方に気が付き、「まだ生きていたかい、この悪童が」なんて
声を掛けてくるものだから、「おばさんも仕事はほどほどにな」なんて軽口を叩いて小道へ入った
■スヴェン > 大きな通りを一本入れば途端に暗く人影も眼につかなくなる
と言っても、人が全くいないわけでなく、身を隠すように眠る浮浪者、非合法の薬などを売るローブ姿の男、
どこの組合にも属さずに春を鬻ぐミレーの女…よくよく注視してみれば物陰に潜むようにして有象無象がひしめいている…
「この辺りは本当に変わらねえなあ…」
と内心思いながら仮宿までの近道を歩く
かつて、悪童だった頃の自分と同じように路端で身を寄せ合うようにして眠っている子供たちを見つければ、
僅かに微苦笑を浮かべ俺も帰って寝直すか、と薄暗い貧民街の更に細い路地へと入っていくのだった―――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からスヴェンさんが去りました。