2016/01/23 のログ
■ロレンス > (「さて…美しい血が手に入れば一石二鳥というところだが」)
酒も美術品も、ちょっとした物欲を満たす程度のことであってもなくても良かった。
新しい挑戦者もなく、退屈そうに溜息を零しながらワインを楽しむ。
この酒のように深い闇のように濃い血、それも何かしらの美しさを持った者の血。
そんな拘りがあれば、なかなかお目当ての血に巡りあうことは少なく、こんな戯れもしているのもある。
(「こうも長く生きると愉しむものが減ってくる、先立った父が退屈との戦いなどと冗談を言っていたが…あながち間違いではないようだ」)
思い出話に浸りながらもグラスを傾ける。
コツンとグラスを置くと、塩味が強めのチーズを楽しむ。
酸味との相性は良く、笑み浮かべながら味わう。
気付は日付は日を跨ぎ、新しい時刻へと移り変わっていた。
■ロレンス > こうして今宵の賭け事は続くが…お目当てのものが手に入ったかはまた別の話。
ご案内:「貧民地区 賑やかな酒場」からロレンスさんが去りました。