2016/01/22 のログ
ご案内:「貧民地区 賑やかな酒場」にロレンスさんが現れました。
ロレンス > 戦場で血の宴に興じたと思えば、今日は酒の宴にいる。
どちらかと言えば、酒というよりは賭け事だ。
丸いテーブルで向かい合うように並べられた椅子。
その片方へ腰を下ろす彼は、やってくる現れるやいなやこんな声をかけた。
賭けポーカーをしよう、互いに望むものを賭けて買ったほうの総取りと。
こんな危なっかしい場所ならば、ふんだくってやろうと誘いん応じる荒くれ者も多いが…今のところ負けなし。
流れの傭兵からは珍しい酒を、商人からは美しい織物を一つ、幼子のお手伝いさんからはファーストキスを。
こうして賭け事をすることで、自身の運の波を理解する。
確りとした目的もあるわけだが、傍から見れば享楽的なものに見えるかもしれない。
使い終わったトランプは都度廃棄して、新品を箱から開く。
そうするのも、イカサマがないと証明するためだ。

「ここらは奴隷の市場も多いが…逃げ出した奴隷が逃げ込んでくる事はあるのかな?」

店に唯一あった上物に近いワインをグラスへ注ぎ、緩やかに揺らして香りを楽しみながら、次の対戦相手を待つ間、通りかかったウェイトレスにそんなことを問いかける。
ゼロとはいえないと曖昧な答えを聞けば、なるほどと納得しつつ苦笑いを浮かべていた。