2016/01/10 のログ
カレリア > 「馬鹿ではありません、そういった知識を得る機会がなかった…そうでしょう?」

知っているかの様に尋ねる
そして浴室に入れば綺麗で清潔な浴室だ。そうでなくてはカレリアはキレている

「…さぁこちらへ、貴方の髪を洗いたいんですの」

そう言って浴室内の椅子を示す
要するに座れという事だろう…と同時にカースドの体を見つめる

「主の頭を洗う練習、させてくださいませ…?」

抑え込んでも表情に出る
悲しそうな笑顔を浮かべた

カースド > 「あ、うぅ……。」尋ねられても、それを判断する知識はなかった。馬鹿であることと物を知らないことが別であることがわからず、曖昧にごまかした。

「う、うん……。」促されれば、まだおっかなびっくりといった様子で、椅子に座る。何度か、背後を振り向いては不安そうな眼差しを相手に向けた。
まだ、この親切な人が自分に本当は何をするつもりなのか、わからない。


優しそうに見えて、同情するように見せて、自分を死ぬ寸前まで殴ってくる客も居たのだ。
ギュッと体を緊張させて、痛みに備える。常にそういった可能性を考えておかなければいけない生活をしてきた。

カレリア > 「こんなにボサボサなんて…髪がかわいそうですわ?」

ゆっくりとお湯をかけ、シャンプーをつけ洗っていく
実際に主の頭を洗う機会があれば…そんな事を想像しながら優しく

「希望を与えてそこから突き落とす…それに脅えてるんでしょうね…」

ぽつりと眼科の少女に漏らす
小さく震え身体を強張らせる彼女に触れればそんな事は痛いほど分かる

「……元奴隷の私を、そんなに警戒しないでくれると嬉しいですわね?」

重い、肺の中の空気が吐き出しにくい…だが
カースドが少しでも安心できるかは分からないが言わないよりはましかもしれない、と…
シャンプーを流しながら言葉を吐き出す

カースド > かけられるのが煮えたぎる熱湯だったら、肌を焼く薬品だったら、そんな可能性に怯える。しかし、実際にかけられたのは心地よい温度のお湯で、つけられたのはシャンプーだった。
時折引っかかる髪を洗う手つきは、優しい。

「や、や、優しい、人…に、声を…か、かけてるつもり、だけ、ど……。いつ、も…そう、じゃ、ないから……。こ、ここ、こわくて…。」奴隷として虐待を受けた日々と、最下級の娼婦として虐げられた日々が、安心して背中を預けさせてくれない。
悪意なしに近づいてくる人間というものを信じさせてくれない。

だが、カレリアの言葉に、驚きで体を震わせる。
「お、おね…おねえ、さんも、ど、どど、奴隷…だったの…?かかカースドも、おんなじ、だよ…。ごし、ごしゅじんさまから…に、逃げて、きたの。しにたく、なかった、から。」同じ境遇だということに、少しだけ親しみを覗かせる声。

カレリア > 「あそこではそうでしょうね…まれに悪意もなく傷つけるような輩も居ますし。」

そういった大きな街には輩は必ず居る
そしてそういう輩がよく足を運ぶのも何でも許される貧民地区なわけで…

「えぇ、3年程前まで…最後の買い主を殺して逃げましたわ。
殺されそうになったのも同じですわね♪」

あまり話していて気持ちのいい内容ではないがカースドの警戒が少し緩んだのを感じて笑顔が漏れる
だから腕や足を洗いながら話を続ける

カースド > 「う、うん。や、優しいひと、も居た、けど……お、お姉さんみたい、な…人は…はじ、初めて……。ありがと、う…。」汚れが混じった茶色い泡が自分を覆っていくのを、興味深そうに見ている。体を洗わされることはあっても、洗われたのはほとんどなかった。

「ころ、こ…殺し、ちゃったの?だ、大丈夫なの?捕まったり、しない…?」主人が奴隷を殺すならまだしも、奴隷が主人を殺せば重罪だ。振り向いて、心配そうに尋ねる。

「殺すのは、わ、わるいこと、だよ……?」

カレリア > 「お礼は結構ですわ、貴方を買ったのは自己満足のためでもありますので♪」

だから気にしないでください♪と声を弾ませ胸元や足の付け根なども洗っていく

「例え今更その罪を咎められようと私をとらえる事はできませんわ♪
それに殺されそうになって殺し返すのは当然の事…相手を殺してでも私は生きたかったんですの。」

この少女に比べれば自分はなんと幸運なことか
こうしてここで好きなことをして暮らしていけるだけの力を得たのだから…

「だから、貴方も殺されそうになったら逃げるか相手を殺してしまいなさい。諦めるだけでは、いつまでも救われません……」

細く脆そうな体を後ろから抱きしめる
奴隷が虐待の末殺される…それはただかわいそうという意味だけではない
少なくともカレリアの中では…

カースド > 「あ…そ、そっか、カースド、買われたんだった、ね。好きに、して、って。」確かに今自分は好きにされている。それがおかしくて、クスクスと笑いを漏らす。

「ん…んふ……んうっ。」胸や秘所の回りを手が滑る度に、くすぐったいのか感じているのか、軽く声をあげる。

「お姉さんは…つ、強いんだ、ね……。か、カースド、は…一人で、逃げるのが……精、一杯…だったから……。ほか、にも奴隷はい、一杯、居たけど……逃げた、のはカースドだけ……。」
自分が良い思いをする度に罪悪感がよぎる。

「カースドは…きっと、し、幸せに、なっちゃ、いけないん、だよ。か、神様が、そう、決めたの…。」抱きしめて感じる温もりが、不相応に思えて、目を伏せる。

カレリア > 「そうですわ、今夜だけ貴方は私のものです♪」

ふふ♪と得意げに笑う

「逃げられなかった者は仕方ないんです、運が味方するか勇気が足りなかったか…貴方は何も悪くありません」

ハッキリと断言する
カースドが運が良かっただけで他の者には運がなかった
そんなもの気にする必要はない

「…なら、そんな神様は己の撒いた不幸でに殺されています。
カースド、貴方はこうしている今も不幸…ですの……?」

抱きしめる力がどうしても強くなる
壊れかけのカースドをぎゅっと抱きしめながら…不安そうな声を漏らす

カースド > 「でも……。」きっぱりと言われて素直に納得も出来ず、かといって反論も出来ずに、口ごもる。

「い、今は…き、気持ち良いし…おね、えさんも、優しいから…幸せ……でも、こ、怖いよ……。ひが、日が昇ったら…また、カースド、戻らないと……。
あそこは、寒いし…こ、怖い人も、居て……。お、お風呂入ったなんて、わかったら…い、虐められる……。」強く抱きしめる腕に、そっと指の欠けた手を添わせる。それは、小さく震えていた。

カレリア > 「でもも何もありません♪」

きっぱりとまた断言し…そして数度頭を撫でた

「……カースド、これから一つ尋ねます。ダメならダメとはっきり言ってくださいませ」

カースドの前面に回り、膝をついて視線を合わせる
手を握りながらゆっくり口を開き…

「私が貴方を買うと言ったら…貴方は私に着いて来てくれますか?」

カースド > 「…うん。」また断言されて、仕方なく頷く。

正面に回った相手の様子と、握られた手に、何か重大なものを感じて、背筋を伸ばして、頷く。

「あ、あう………。か、買うって……日が、の、昇るまで…じゃなくて、ずっと……?」困ったように、目を泳がせる。口を開き、何か言おうとしては閉じるのを何度か繰り返して。

「う、あの……。ご、ごめんなさい…。今は、まだ…わ、わからなくて……。だから…あう……ま、まだ、決められない……。」突然迫られた決断に、ただ戸惑いながら、答えを引き延ばすしか出来なかった。

カレリア > 「えぇ、ずっとですわ」

返答に瞼を閉じクスリと笑う
分かっていたのだが思ったよりも悩んでくれたのがいじらしい

「ふふ、なら仕方ないですわね…フラれてしまいましたわ♪」

そういって体に着いた泡をお湯で流していく
傷はどうしようもなくともかなり汚れは取れた様に見える…満足げにコクリと頷き

「さぁ、では今日は私の抱き枕になってもらいます。
それと…明日一杯も延長で買わしてもらいますわ、平民地区で朝から買い物に付き合ってくださいませ♪」

自分の髪も軽く洗い流し、カースドにタオルを渡す
笑顔を浮かべながらタオルで長い髪の水気を取り浴室の外へ…

カースド > 「ごめ…うぅ、ごめんなさい……。」この人はきっと優しい人だし、自分のために言ってくれたことなのに、信じきれなくて、答えることが出来なかった。

「だ、だきまくら……あし…明日も?あの、ええっと……ひ、日が、昇るまでにじゅうゴルドで、また…ひが沈む、まででにじゅうゴルド……」延長で買う、と言われて慌てて料金を伝える。もっとも、"にじゅうゴルド"が実際どれぐらいのお金であるかカースドは知らず、ただ呪文のように毎回変わらず唱えているだけなのだが。

渡されたタオルで、乱暴に体の水気を取ると、慌ててカレリアを追って浴室を出た。

「あ、あの…し、シないの……?す、好きにして、良いよ…?」

カレリア > 「謝る事はありません、疑う事は生きていくうえで重要なことなんですから♪」

人を疑えなくなったらそれこそ終わりだ
まだこの少女にはそれができる、疑ってばかりだった自分とは違っていい事に思える

「20でも200でも構いませんわ、どうせお金を使う機会なんて限られますし。」

下着姿のままベッドへ…警戒していないのかほとんど裸である

「今日はまだ味見…明日は朝から精をつけて、それから本番ですわ♪」

カースドの体を見やる
やはり栄養状態が凄まじく酷い…だから明日、料理を食べてからと言い出す
しっかりとベッドで休みまともな食事を少しでもとる、焼け石に水だがそれでも少しは彼女ノ体を助けるだろうか

カースド > 「た、多分…お姉さんは、良い人なんだと…思う、け、けど…やっぱり、まだ…怖くて…。」全裸のまま、所在なさ気に立ち尽くしている。
骨と皮ばかりにやせ細った体は、傷跡も相まって痛々しい。

「に、にひゃく…?よ…よく、わからないけど…お姉さんが、そ、それでいいなら……。」1桁の数字すら覚束ないカースドには、100や200といった数字は想像の埒外だった。だが、大した出費ではないと考えているのはわかった。

「もう…ね、寝るの…?じゃ、じゃあ…おやすみ……。」寝る、と言われて、先ほど脱ぎ捨てたボロ布の上で座り込んだ。その姿勢のまま寝るつもりらしい。

カレリア > 「そう思われただけでも私は嬉しいです♪」

裸のままの彼女を手招きする
折角暖かい体の熱が逃げてしまう

「では200です……それと、早くこちらに来てくださいませ?」

首をかしげる、抱き枕といえば一緒に寝ると伝わったのだと思ったが認識が甘かった…
え、やでも…、等と言えばベッドから出て手を引っ張っていくだろう

カースド > 抱きまくら、という単語をカースドは知らなかった。
そして、一緒にベッドで寝るようなことは、今まで一度も許されたことはなかった。
「え…で、でも…。」と想定されていたであろう通りの返事をして、手を引っ張られてベッドへ連れ込まれる。

「い、良いの…?本当に…?か、か、カースド…こんな、柔らかいところで寝るの、初めて……。」おずおずと、布団の中で体を伸ばす。温まった体の布団の肌触りに、少しずつ体の緊張がほぐれていくのがわかるだろう。

カレリア > 「良いも何も、折角貴方が居るのに一人寂しく寝ろというんですの?
それこそ私は不本意です、寂しいですわ?」

よかった、まだカースドは暖かい…抱き着きながら足を絡める
強くではなくあくまで抱き着く程度の力で

「少なくとも今日と明日は良いんです。まぁ…明日はしっかりと味合わせてもらいますが♪」

今日はこのままお休みです♪
そう付け足し…カースドの頬に短くキスをする

カースド > 「カースドが…い、居ないと…さ、さび、寂しい…?そ、そっか、えへへ…。」その言葉に、自分が肯定されたように思えて、緩んだ笑みを浮かべる。
絡んできた足に、ゆるく力を込めて、こちらかも抱きついた。

「うん、あし…明日ね。か、カース、ドで…気持ち良くなって、ね。す、好きに使って……ね。」お返しとばかりに、甘えるようにカレリアの胸元へ顔をこすりつけると、ゆっくりと目を閉じた。
しばらくすれば、規則的な寝息が聞こえてくることだろう。

カレリア > 「もちろん。それと自分がベッド誰かが床なんて…落ち着きませんわ」

奴隷時代の光景を思い出すのも含めて、そういうものは好きじゃない
それならいっそ部屋を二つとった方がマシなほどに

「楽しみにしていますわ♪明日は一日中…カースドで楽しませてもらいます♪」

甘える子猫のようなカースドの頭を撫でながら自身も目を閉じる
暖かみがあるおかげか、安眠できそうだ…

ご案内:「貧民地区 汚水の川にかかる橋」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 汚水の川にかかる橋」からカースドさんが去りました。