2016/01/08 のログ
ご案内:「貧民地区 汚水の川にかかる橋」にカースドさんが現れました。
■カースド > 日が沈み、夜闇に包まれた橋の上。そこに悪趣味な人形が欄干に背中を預けるように座っている。
人形は手足の指がいくつか欠け、全身に傷跡や火傷痕があり、顔の右半分は大きく焼けただれていた。
橋の下に溜まった生ゴミをたらふく食ったのか、太ったネズミが、人形のそばを横切ろうとする。
その瞬間、人形の小指の欠けた手が素早く動き、ネズミを捕まえた。そのまま緩慢な動きで、側に置いてある汚水の溜まった桶の中にネズミごと手を突っ込む。
しばらくネズミはもがいていたが、溺れて動かなくなった。
■カースド > よく見れば、桶には同じような末路を辿ったであろうネズミが、他にも数匹浮いていた。
人形に見えるほど生気がなく、気配のない少女は、こうして通りかかるネズミを狩っているらしい。
夜の冷気と水に冷やされた手はあかぎれを起こし、出血していた。それでも少女が痛がる様子はない。
また一匹、ネズミが少女の側を通り、その手の餌食になった。
■カースド > 何匹獲っただろうか、ゆっくりと、桶の中を覗く。1、2、3、4、たくさん。
焚き火に当たる料金として3匹渡して、残りを焼いて食べる。何匹とったかはわからないが、きっと足りるだろう。
桶を持って立ち上がろうとして、小指の無い足で踏ん張りが効かず転んだ。
バシャリ、と汚水がばら撒かれ、ネズミの死体も飛んでいってしまった。