2023/07/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 少女に誘われる先には、大概、禄でもない事が起こる。
当然だ、気紛れに動いている時は、楽しもうとしている頃が多い。
その内容は…まぁ、言う必要もないだろう。

「ふむ…まぁ、今日の出会いが、良いか悪いかは、お主次第じゃろうなぁ」

今日、そんな少女に誘われる場所は。
貧民地区、少々路地の奥に入った場所にある、少し開けた空間だ。
気配で釣ったのか、何か気になるような物で釣ったのか。
ともあれ、そんな相手を前にして、現れた少女は、開口いきなり、それを伝える。

こんな場所に合わぬ、異国風の着物姿。
狐を模した耳と、複数の尻尾…ミレー族、とも思われそうだが、多少知識のある者なら、シェンヤンの妖怪の方が、浮かぶかもしれない。

そんな言葉と共に、相手の反応を確かめるように、じーっと見詰めている少女。
相手の反応に、期待はしているのだが。
あんまり待たせるならば、こちらから動こうと、そんな考えを浮かべていた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にヴェルソートさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴェルソートさんが去りました。
タマモ > まぁ、己が動けば一瞬、即決着だ。
そもそも、楽しむ為に誘ったのだから、当然の流れ。
戦う気満々なら、軽く相手をしても良い。
相手をする、とは言っても、当然、弄ぶつもりだが。
そうでないなら…まぁ、うん、結果は同じか。

時を計るように、ゆらり、ゆらりと尻尾が揺れる。
戦うも良し、逃げるも良し、選択肢を与えられているのは、相手であるのだから。
そこから、どうなるのかは…状況次第。
その時その時、その場その場の違い、やはり、そう言うのも楽しみの一つなのだ。

タマモ > 己も様子見、どうやら、相手も様子見のようか。
動かない状況に、少女は、軽く思案して。

「………ふむ、来ないのならば…
まぁ、仕方無いのぅ」

一つ頷き、そう伝えれば。
ゆらり、少女の体が揺れ…掻き消える。
次の瞬間には、その姿は相手の背後。
そして、何らかの力を込めた、その拳が。
背後から、その相手を襲う。

………もちろん、拳に宿した力は、普通に戦うに適したものではなく。
少女の遊戯に、繋がるような力。
そんな事をしたのだ、その後に待っているのは…

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にオウルさんが現れました。
オウル > 「此処からは治安最悪なので……。
 ほら、こないでこないで!平民地区で遊べ!
 こっちで遊ぶと鴨られるよー?」

貧民地区にある平民地区との境界線。
具体的に線が引いてあるわけではないだろうが、これ以上先は少年が声を張り上げている通り治安ゼロの危険地帯となっているのは間違いない。

少年はそんな危険な路地に迷い込んできた学院生達を平民地区にある適当な店の道順を教えて、通りまで案内してから直ぐまた先ほどの立ち位置に小走りで戻ってくる。

「……ほーんっと……面倒くせぇー………。」

今夜引き受けた仕事は貧民地区に間違って入り込んでくる平民地区の住人を追い返す仕事である。

なんでこんな仕事を引き受けたかと言うとある種の点数稼ぎでもあるのだが、全うな方面の知り合いを増やす為であり、此処最近なんだかラジエル学院の生徒が迷い込んでくる事が増えているという噂で、その辺りでも生徒や教員につてが欲しいなという下心がある。

噂によると一部の施設に媚薬が放り込まれたとか?
――…うん、まだうちのギルド『は』やっていない。
ただ水は回収してこいとは言われているんだが、さてはて。

あとはシスターさんとか、炊き出しのボランティアをしてくれる人間を安全に案内する仕事も仰せつかっているのだが、まあこんな所に好き好んでくる奴なんざいないよな?と欠伸をかみ締めながら、近くにある路地の壁に背を預けながら、腕を組み交代の時間になるまでのんびり過ごす事にする。

ちなみに酔っ払いや暴れている人間を鎮圧するとボーナスが、富裕地区のお嬢様なんてレアを無事外へと案内するとこれまたボーナスがあるらしい。

そんなこと滅多にないけどな!

オウル > 先ほどのように迷い込んでくる輩は正直そう多くない。
だが多くないからといって貧民地区に入り込んで不幸になる人間を増やすのも……という事で冒険者ギルドが此処のお守りを誰でも請けられる簡単な仕事として随時募集していている。

もちろん安いし暇だし稀に危険を伴う事から人気はなし。
自分以外に受けている人間(ミレーの輩も含む)もあまり見た事がないくらいの仕事であるが、逆にそういう仕事だからこそ冒険者ギルドの人間に憶えて貰えると信じて、こうして仕事をしているわけである。

「………あっちとこっち判り易い様に看板もあるんだがねぇ。」

魔獣革のベストのポケットから小さな皮袋を取り出しながら愚痴の一つでも零すのだが、それで気が晴れるわけも無く、口寂しさもあってか、皮袋から紙包みに包まれた棒つきの飴を1本だけ取り出すと、口で包み紙を剥がしてから咥えるとゴソゴソとまた皮袋をポケットにしまって、棒つきの飴を咥えながら暇すぎて暇すぎて思わずため息を大きく吐き出した。

暫く棒つき飴を堪能していると平民地区の方から冒険者らしき人間がやってくる。
交代要員かな?と軽く首を傾げるが、どうやらそうらしく、一言二言引継ぎをした後に仕事が終わりだと欠伸を噛み締め、両腕を伸ばして背筋を伸ばしながら平民地区の大通りの方へと歩いて……。