2023/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にオウルさんが現れました。
オウル > 「酔っ払いの兄さん!こっちはダメ危険で危ない。
 ってか、酒なら平民地区にいい酒場があるから!
 あーダメダメこっちは危ないんだってば……。」

貧民地区にある平民地区との境界線。
具体的に線が引いてあるわけではないだろうが、これ以上先は少年が声を張り上げている通り治安ゼロの危険地帯となっているのは間違いない。

少年はそんな危険な路地に迷い込んできた酔っ払いを平民地区にある適当な酒場の道順を教えて、通りまで案内してから直ぐまた先ほどの立ち位置に小走りで戻ってくる。

「……ほーんっと……面倒くせぇー………。」

今夜引き受けた仕事は貧民地区に間違って入り込んでくる平民地区の住人を追い返す仕事である。

なんでこんな仕事を引き受けたかと言うとある種の点数稼ぎでもあるのだが、全うな方面の知り合いを増やす為であり、此処最近なんだかラジエル学院の生徒が迷い込んでくる事が増えているという噂で、その辺りでも生徒や教員につてが欲しいなという下心がある。

噂によると一部の施設に媚薬が放り込まれたとか?
――…うん、まだうちのギルド『は』やっていない。
ただ水は回収してこいとは言われているんだが、さてはて。

あとはシスターさんとか、炊き出しのボランティアをしてくれる人間を安全に案内する仕事も仰せつかっているのだが、まあこんな所に好き好んでくる奴なんざいないよな?と欠伸をかみ締めながら、近くにある路地の壁に背を預けながら、腕を組み交代の時間になるまでのんびり過ごす事にする。

ちなみに酔っ払いや暴れている人間を鎮圧するとボーナスが、富裕地区のお嬢様なんてレアを無事外へと案内するとこれまたボーナスがあるらしい。

そんなこと滅多にないけどな!

オウル > ふと気がつけば向こうから交代要員の冒険者がが知ってやってくる。

もう交代の時間なのか…。

ふあぁ………と、欠伸を噛み締めるのにも限度があってか、年相応の小さな欠伸を溢すと、緩やかに訪れた睡魔にしたがって、木製のタルより重い腰をあげると少年は歩き出す。

目的地は平民地区にある安宿。
この時間でも空いているだろうと考えて、のんびりとしたら足取りで貧民地区の路地を抜けて、少年は姿を消すのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からオウルさんが去りました。