2023/05/24 のログ
■ファルスィーク > 「ずっと一人か。
良く生き延びてこられたと感心はするが…いや、だからそこだな」
言葉は短く事実のみを伝えてくる。
相手にしてみればそれが日常であり、普通で当然の事だったのだろうが…己にしてみれば強さの表れともなる。
そして理解も早いのは先程の逃避行でも確認済みではある。
―肉も魚も見た事が無いのか、酷く警戒するような素振りを見て可愛らしく思えて浮かべる笑み。
美味しい食べ物だと教えるように、まずは己から自分の分に取り分けた肉にフォークを刺して食べて見せた。
「働く内容については追々に。
ならば…話は決まりだな。
要望と不満があれば、いつでも受け付ける」
見ず知らずの男の言葉に乗るという危険性は、それなりに感じてはいたのだろうが…思い切りの良さにも関心し……取り敢えずは、今夜、食事が終われば水浴び場へ向かい、髪も躰を確り洗うに辺り性別を知ることになりそうだ。
着る物も新調して寝る場所も宿の一室を与え―翌日には己が領地へと共々に向かう事になるのか。
その道中、様々な事を教え…約束通りに住処と食事は提供しながら、学びの機会も与える事になるが、それはもう少し先の事。
まずは、街を案内し興味や好奇心を示せば、それらについて体験させ…そんな日がしばらく続く事になりそうだ。
■ナナ > とりあえず肉と魚は食べられる物の様だ。
一口食べる、初めての肉にしばし動きが止まって。
「あ、ああ、よろしく頼む、少なくとも今より悪いってことは無いだろうからな」
明日をもしれない身なのは変わらないだろうが今の環境にずっと身を置いても先は無いというのは薄々分かっていた。
もしかしたら騙されているかもしれない、それでも提案に乗ったのはある意味賭けと言える。
食事が終われば数か月ぶりの水浴びに数年ぶりの新しい服。
どうやら遠くに行くようだがそこで何が起きるかはまだまだ知る由もなく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からファルスィークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からナナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルイトさんが現れました。
■ルイト > 「どうも」
貧民地区の、比較的大きな通りにある冒険者ギルド。
登録しているのもまた、貧民地区に住む者が中心。
ルイト自身はこの辺りに住んでいるわけではないが、手軽で安価な依頼が来やすいこともあってよくここを利用していた。
今しがた、任務を終え報酬を受け取ったところ。
お礼を言い、踵を返す。
時間も時間というだけあって、利用者は疎らだ。このまま帰ってもいいのだが、
誰かに協力してもう少し稼いでみるのも悪くはない。
さて、どうするか。
邪魔にならない端によって考え込む少年。
■ルイト > 「……まぁ、もういい時間だしな。帰るか」
熟考の末、無理はしない、という結論に達したルイト。
そうと決まれば行動は早い。
そのままギルドを後にし、自身のねぐらへと戻っていった───
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルイトさんが去りました。