2023/03/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にソルティさんが現れました。
ソルティ > 貧民地区の薄暗い路地にうずくまっている少女。
俯いて膝を抱えている。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 クアァと欠伸をしながら歩く男。仕事の帰り、懐はそれなりに温まったが最近は大規模な仕事。つまりは戦争の仕事はあまり来ない。
 理由は色々あるが、膠着状態が多いらしい。彼は戦力としては強力に位置する存在。騎士などなら膠着を打ち破る為に投入するのだろうが、場合によっては見張りをしているだけの状態なのに大金叩いて膠着状態に彼を投入するのは少し気が引けるのだろう。
 そうして貧民地区でいつも通りのガードマンのような仕事を終えたのだが。

「……」

 見かけた少女を見て少し顔をしかめて頭をガリガリと掻く。
 こういう時不用意に手を差し伸べると逆に相手の為にならないというのを自分の経験で知っている。だからといって無視できるかと言われれば……できない性格なのである。
 少し考えてから。はぁと溜息を吐き出して。

「どうしたよ、飯食いっぱぐれたか?」

 とりあえず声をかけるという方法を取った。

ソルティ > 「……あ…お兄さん、誰?」
俯いていた顔を上げて、男性の顔を見て、不思議そうに聞く。
「お腹は、空いてる…。」
いつ食べたのか、分からないくらい、空腹とはもう慣れっこになっていたくらい、少女の体はやせ細っている。

クレイ >  
「ただの通りすがりの強い傭兵さんだ」

 誰と言われればそんな風に誤魔化す。
 彼女の返答を見れば少し笑って。

「見りゃわかる」

 やせ細っているのだ。そりゃそうだろうと思って。
 事情は聴かない、この街だ文字通り色々な事情があるのだから。
 結局為にならないのだろうなと思いながらも良いアイデアなど思い浮かばず。はぁと溜息を吐き出した。

「丁度飯食おうと思ってた所だ……ついてこい、1食分くらいなら食わせてやる……値段より量と食いやすさだな」

 いきなりヘビーな物を食わせたら卒倒しかねない。
 オートミールの入ったスープ等がとりあえず優しくて良いのだろう。となれば店を頭の中で選ぶ。

「金は気にするなよ、丁度仕事終わりでな……それに、タダでやるってつもりもない。食い終わって元気になってからその辺は考える。今の状態じゃ頭も回らねぇし何かしようにもぶっ倒れるだろ」

 動けるか? と手を差し出す。

ソルティ > 差し出された手を見て、うーんっと考えながら…
少し迷ってから、手をとって立ち上がった。

「ありがとう。お兄さん良い人そうだから…でも、私お金ないし、これからも稼げないかも。お礼とかできない、けど…」

お礼をしたい気持ちはあっても、少女には稼ぐ手段がない。
彼のような体格に恵まれているか、せめて男だったら稼ぐ手段はあったかもしれないが。
そんなことを考えながら、迷った様子で手を取って。

「考えるって…仕事とか、紹介してくれる、とか…」

現実的な話ではないが、とりあえず聞いてみる。

クレイ >  
「仕事紹介ねぇ……俺が紹介できそうな店は人がいるんだよな」

 手を取ってもらえばそのまま軽く引き上げる感じで。
 彼女が離す素振りを見せれば手はさっさと離すだろうし、逆に繋いでいたい様子ならしばらくは続けるだろう。こういう場所の子は接触を求める場合も多い。だから相手に任せようと。

「だからまぁ、難しく考えず今日は食えって話だ。何だったら今日の飯代は話し相手をした。とかでもかまわねぇし。この街住んでるなら知ってるだろ? 女が男の酒飲む相手をするだけで稼ぐ仕事だってあるんだ」

 だから話し相手だって立派な仕事だよと冗談めかして笑う。
 実際相手を警戒させないようにタダで渡すつもりはないと言ったが、金をとるつもりこそ更々無いので実際はノープランだったりする。

ソルティ > 繋いだ手をどうするか考えつつ、しばらくそのままでいる。

「お酒を飲む、仕事…そんなのあるの?」
そういう仕事は知らないのか、不思議そうな顔で尋ね

「ありがとう。お兄さんいい人だね」

嬉しそうに笑って、すっかり懐いた様子。
しかし、タダでご馳走してもらうわけにはいかないし、少しだけ迷っている雰囲気で。
しかし、お腹は空いているのか、背に腹はかえられない。
このチャンスを逃すわけにはいかないっと、握った手は離さない。

「話相手って、お兄さんなら困ってなさそうだけどな」

多分、自分に気を遣わせないように言ったのだろうと、そのあたりを理解した上で、そう言って。

「でも…お腹すいてる。お願いします。何でもいいから、食べさして下さい」

ペコっと頭を下げる

クレイ >  
「ああ、店で姉ちゃんが男の話を聞きながら酒飲むんだ……まぁ大人の店だからまだ知らなくても当然か」

 自分は小さい時からそう言う店に出入りして食わしてもらってたから知ってたが、彼女の場合はそれも無理そうか。と納得して。
 良い人と言われれば少し笑って。

「信じすぎるなよ、実は悪い人かもしれない」

 なんて言う。この街では裏は悪い顔位に思ってた方が良いのだから。
 頭を下げられれば反対の手で軽くポンと撫でて。

「だから、最初から言ってんだろ。飯は食わすって。そんな事で頭下げんな。どうしてもタダが嫌ってんなら飯食った後にでも夜の相手してくれりゃいいさ」

 なんて冗談めかして笑った後。たどり着いた店の扉を開く。中はこの街では普通の店。薄汚れた酒場とごっちゃになった食事処だ。店員がこっちを見る。
 店員から見れば中々に異様な組み合わせだが、街が街だ。案内は無事されて

「オートミールのミルク粥。小分けにして何回かで持ってきてくれ。俺は普通に肉のサンドで」

 と注文。小分けにして何回かで持ってくるようにしたのは胃を考えて。一気にかっ込んだら間違いなく体に悪い。最悪胃痙攣で大変な事になる。
 注文を終えれば椅子の方にいって。座れよと合図を。手を繋いだままなので自分はまだ座れなかった。

ソルティ > 「夜の店…?」

何だろうそれは? ???と頭の上に?マークがいっぱい浮かんでいる様子。
そういう店もあるのだと理解はしたらしく、ふーんとうなづいて

「え…悪い人、なの?」

悪い人かもしれないっと言われたら、え?っと言う顔をする。
真面目なのか、発言を真面目に受け止めて。

「でも、良い人そうに見える、から」

信じるっと、手をつないだまま、店まで一緒に行って。
座れ、と言われたら、座って。
繋いだままの手を引っ張って、一緒に座ろうっと言う様子

「夜の相手……? 夜の相手って…??? うん、わかった」

よく分からない様子ではあったが、とりあえずご飯にありつきたいのか、分かったと返事をして。
ご機嫌な様子で粥が来るのを待っている。

クレイ > 「まぁどっちかといえば悪い人だな。職業戦争屋だし。お前に何かするつもりはねぇけど」

 戦場でという前提条件が付くが殺した人数など3桁に及ぶだろうし拷問だってした事はある。とてもじゃないがいい人じゃない。
 とはいえ、する必要はないからしないが。
 その後の発言には2重の意味で頭を抱えた。

「……ボケが通じないのって結構来るなぁ……ついでに無邪気なのも結構くるなぁ……」

 一緒に座ろうと言われればとりあえずは了承。膝の上に乗せる形になるのか隣に座る形になるのか。膝の上に乗せる形ならばとりあえず落ちないように腰に片手を回してしっかりと抱き留めておくようにする。
 そうしてしばらく待っていれば御粥と肉のサンドイッチが届く。
 御粥はシチューのような味付けの中にオートミールが沈んでいるタイプ。十分主食として意味をなす代物である。

「とりあえず夜の相手云々は忘れて今は食え」

 

ソルティ > 「悪い、人…うーん…悪い人はごはんくれない気がする」

正直な感想だった。
悪い人かどうかは、彼の職業を知らない少女からすれば、良い人だと思ってしまう。

「ボケ? うーん、お兄さんの言うこと、よく分からないや」

頭を悩ましながらも、お粥が届くと嬉しそうな顔をして。

「美味しそう! 食べていいの? 頂きます!」

スプーンを手に取って、救うとふーふーしてから、パクっと食べて

「美味しい! すっごく美味しい~」

久しぶりの食事の美味しさに感動して、ゆっくり味わいながら食べている。
ゆっくり味わわないと胃にいきなり物を入れたらひどい事になる。
それを理解しているのかいないのか、久しぶりの食事を味わっている。

「ありがとう!」

忘れて食えと言うセリフの通り、この後のことは考えていない様子で、パクパクと食べている。

「お兄さんは、何している人なの?」

クレイ >  
「そうとも限らねぇよ、そうやって近寄ってきてついてったら売り飛ばされそうになった事、俺は何回もあったぞ」

 こうやっていう時点で俺がそのつもりなら破綻してるけどと苦笑い。するつもりもないのであっさりと言ってのける。
 そもそも自分ならそんな事せずともさっさと昏倒させて縛って連れていけばいいので釣る必要なんてないわけだが。
 そうして食事をこちらも始める。こちらはハードな肉のサンドイッチ。
 オートミールのミルクお粥は食べ終わって少しすればまた小分けされた物が届くといった形だ。だから少し早めになっても胃痙攣などは起こさない。はずである。

「あ? 何してるって……そうだな、金で雇われて戦争行ったり、用心棒したり、学校の先生したり。何でも屋だよ簡単にいえば」

 本来の傭兵とは少し毛色が違うが、一応肩書は傭兵だ。メインは戦場だし間違ってはいないはずだ。
 そういえばふと。

「お前名前は。いつまでもお前とかだと呼びにくくてしかたねぇ」

ソルティ > 「売り飛ばされそうにって…お兄さん、ガタイいいから、ちょっとやそっとじゃ捕まえられそうにないけどなー」

素直な感想だった。
売り飛ばすって、こんな屈強な男性を?と、不思議そうな顔をしながら。

「私、ソルティって言います。」

自己紹介をして。

「なんでも屋さん、すごい。多才なんですね」

お粥を食べながら、感嘆の声をもらし。
何でもできるってことか、と解釈したらしい。

「でも、戦争と学校じゃ、ぜんぜん違うような…お兄さんって、すごいね」

凄い人と言う認識したらしい。
次に運ばれてくる粥を食べながら、そろそろお腹いっぱいらしい。
胃が小さくなっていて、あまり食べれないらしい

「これで多分もう食べれない、と思う。」

と伝えて、何回かに分けて、の部分をそろそろストップだと伝える

クレイ > 「ガキの時だよ。小さい時はかわいかったらしいぜ」

 小生意気そうなクソガキというのはいつの時代も一定数需要があるものだ。だから一応そういう評価をされていた。
 今は売り飛ばされても売られた先を殲滅して帰ってくる程度の力量はついた。
 凄いなんて言われれば苦笑い。

「どこでも戦ってばっかりだからよ。多才とかじゃねぇよ。学校でも教えてるのは戦い方だし」

 なんて笑うだろう。
 食べれないと言われれば店員にストップを伝える。まだ残ってると言われればじゃあ俺が食うといって残りの分を持ってこさせて自分が食べてしまうだろう。

「さて、じゃあ飯は終わりだな。少し水とか飲んでのんびりして……寝床までは送る。色々と心配だソルティは」

 なんかふらふらと悪い人についていきそうで。一応つながりが出来た以上はそういう末路にはなってほしくない。
 そうして店を出れば寝る場所までは付きそうだろう。

ソルティ > 「ありがとう。じゃあ、お礼は今度だね。 食べたら眠くなってきちゃって…」

お腹がいっぱいになったことで、眠気がきたらしく、ふぁーっとあくびをして。
そのまま、男の腕の中で寝入ってしまう。
すやすやと寝息を立てて気持ちよさそうに眠ってしまったので、たぶんこの人なら起こさないだろう。
どこか安全な場所まで送ってくれるはず…
すやすやと眠ってしまい………そのまま朝まで起きなかったらしい。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からソルティさんが去りました。
クレイ >  
「……って寝たのかよ」

 寝床まで送ると言ったが、寝てしまう。はぁと溜息吐いて。

「今度ちゃんと金返せよ」

 といえば寝床に向かう予定だったが、宿に。ちゃんとガードがいる宿まで背負ってそこに置いていくだろう。
 金は今度返せと言っていたものの、たぶん明日にはお金の事だけ忘れてる。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクレイさんが去りました。