2023/03/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・裏路地通り」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > 娼館や酒場等からも離れた入り組んだ裏路地。
千切れた服の破片、片方だけしかない靴、飛び散って乾いた血痕であろう赤黒い跡……犯罪があったであろう痕跡が色濃く残る場所。
そんな場所にわざわざ足を踏み入れた隻腕は、至極面倒くさそうに吐息を漏らす。

「くっそ……酒場で歌って小銭稼ぎでもしてりゃよかったな……ペット探しなんで請けるんじゃなかった。」
居なくなったペットを探して欲しい、なんて依頼…そこそこ割が良かっただけで引き受けたが、目撃情報を聞きこんでたどり着いた先が貧民地区の裏路地と知って肩を落としたのは数分前。
まぁしかし、引き受けたものは仕方ない。

「しかし、猫ってのはなんでこう、入り組んだ狭いところが好きなんだ…。」
はぁ、とため息を吐きながらも…コツコツと、靴底を鳴らしながら周囲に気を配って歩きはじめる。
確か灰色の毛並みの良い猫だそうだが……ここを徘徊していたなら、艶なぞ当てにはできないだろう。