2023/02/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
この王都の中で、最も治安の悪い地区だ。
…とは言っても、まぁ、どこも完璧な治安の良さなんて、あるものではないし。
どこが良い、どこが悪い、そんな話にあがる程度か。
そんな貧民地区で、本日は妙な事件が起きていた。
人も疎らな場所、かと思えば、人で賑わう場所でも。
老若男女関係なく、目に見えぬ何かに襲われ、意識を飛ばすまで弄ばれる、と言った内容だ。
ただ襲われる…とは言っても、普通に襲うようなものではない。
ぱっと見、襲われている事が理解出来ない、そんな厄介さ。
一応、犯人を探る者達も居るみたいだが、下手を打つと、そうした者達さえも同様の被害にあう、と。
「………あぁ、楽しい楽しい、今日は大量じゃのぅ」
そんな貧民地区の、目立たぬ建物の屋根の上。
一人の少女が、くすくす笑いながら、そんな呟きを零していた。
ただ、この少女を知る者が見れば、わずかな違和感を感じるだろう。
その瞳、普段は赤味の帯びた金色の瞳は、赤味が色濃く現れているから。
そう、今回の事件、この少女の仕業。
なのだが、そうそうに犯人なんてもの、見付かるものではないだろう。
使う力は念動力と思念譲与、しかも、魔力の感じられぬ独自のもの。
狙った相手から常に距離を置き、遠くから悪戯されれば、犯人なんて見付かる訳もない。
そんな少女は、次なる獲物を探すように、視線を巡らせる。
相手は誰でも良い、それこそ、そうした経験豊かだろうと、無知だろうと、関係ないからだ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシルヴァさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシルヴァさんが去りました。
■タマモ > 「ふむ…」
ふと、巡らせていた視線が、ぴたりと止まる。
何かを見付けたのだろう、そう思える動きだ。
そして、そうなれば、その後の動きは早い。
少しの間、そちらへと視線を向けていれば。
とん、と屋根を蹴り、その姿は消える。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。