2023/02/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にボスさんが現れました。
ボス > ぶらぶらと黒衣の男は貧民地区を歩く。
この地区では男は特に認識され辛いことを知っている。
教会の周囲では黒づくめの姿にぎょっとする人の姿を時折認識できた。大半は男が存在しないかのように振る舞っている。

とはいえ、こんな月が綺麗な空気が澄んだ夜には関係ないことだ。
路地を歩く人など、ほとんどいないのだから。

冷たい空気の代わりに紫煙を吸い込み、あてどなく歩く。
路地裏を覗けば様々なアクシデントもあろうが、認識されないのではどうしようもない。

ボス > 男は月を見上げる。黒眼鏡の奥の目が細くなった。

「そろそろ俺をしっかり認識できる人――人じゃなくてもいいが、会話をしたいねぇ。
とはいえ、望むべくもない。祈るしかないか」

誰に? 神に。神は自分だ。
他の神に祈ってやってもいいが、代償が高くつきそうだ。
煙草を携帯灰皿の中に落とすと、男は路地裏の闇へと溶けていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からボスさんが去りました。
ご案内:「」にボスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/スラム街」にスミデーさんが現れました。
スミデー > (どんな場所にでも屑、というものはいるものである。
貧民地区でも外周部に当たるここは弱者を食い物にするのが
当たり前であり、それは暴力であったり金であったり権力で
あったりと、まるで人が人としての姿を忘れてしまったかの
ようなそんな場所。ゆえにまともな人間なら近寄ることもな
く、まともでない場所でしか生きていけないような最底辺の
人間が多く存在する為、格好の餌場として機能する)

「……全く、魔族も余所のことは言えないが人間も中々酷いこ
とを平気でするなぁ。ま、おかげでこちらとしてはいなくな
っても平気な人間を幾らでも見つけられる訳ではあるけど」

(身元もなにもないような人間ばかり、おかげでいなくなったと
しても誰も気にしない、誰も気づかない、気づいたとしても誰
も何もしない。だからこそ、魔物達の餌として人間をある程度
必要なときはここで捕獲するのだ、それで咎められることもな
いのだから。今もまた、娼婦に化けたサキュバスに連れられ
て男が一人、路地の暗がりへと引き込まれいくのをその路地の
入り口で興味なさそうに見つめる。その男の行く末がどうなる
か?そんなこと、聞くまでもないだろう)

スミデー > 「砦みたいに人間が纏めていれば、持っていくのも楽になる
んだが……ま、仕方ないな。地道に一人ずつ確保しないとだし。
取り敢えず、今日はもうこれくらいでいいか」

(道を行く男に声を掛けては暗がりへと連れていく娼婦に
化けたサキュバス、難癖をつけて殴りかかってきた粗暴な
男を魔法でこん睡させ、返り討ちにして別の暗がりへと連れて
いく人間に化けたリッチ、路地裏に潜み表では取り締まられる
薬を取扱う売人をそのまま闇の中へ引きずり込んでいく闇の精
霊、それぞれがそれぞれの得意な方法で人間を確保しているの
を路地の入口の木箱に座って眺め、偶に大きく口を開けては欠
伸を零して。
それからだいたい必要人数に到達したと思えば、魔物達の召喚
を解除し、それから自分もその場を後にする)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/スラム街」からスミデーさんが去りました。