2023/01/29 のログ
クレイ >  
 他に休めそうな場所があるだろうか。娼館? ……いや、無理だ。金がかかりすぎる。1日泊まるとか尋常じゃない金がかかる。
 となると誰か個人の家に転がり込む。しかも知り合いじゃないの人の……この地区でそれを許してくれる人などいるわけがない。

「あれ、詰んでねこれ」

 考えれば考えるほど泊まれる場所が無い。
 もう神とか無視して教会にでも行くべきだろうかと思ったが……この地区にある教会とか嫌な予感しかしない。下手に権力がある分貴族より怖い連中が多いイメージだ。
 うーむと考えて。

「まぁなるようになるか」

 なんとかなるだろと歩いている。
 最悪集会現場に乗り込んで朝まで飲んでいれば良い。簡単だ。

クレイ > 「……おお?」

 宿を見つける。今までつかった事のないような宿だ。
 店の中を見る。別に変な事はなさそうだ。ボッタクリなどではない。
 ではなぜ見落としてたか、新しい宿らしい。

「いいじゃん」

 これはこれでありだと。
 この近辺の宿は大体覚えてしまったが故、こうした経験は少し新鮮だ
 扉を開く。

「宿、まだ空いてるかい?」

 そうして彼の泊まる場所が一つ増えるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクレイさんが去りました。