2023/01/25 のログ
■シリル > 「えぇー……どらちゃん、可愛いじゃない。」
すげなく却下された名前にぶぅーと不満を漏らし。
調子に乗っている様子は、ある意味可愛くもある。ぬるーい眼差しで、尻尾を振る相手を見守って。
「子ども? そうなんだ? いでん…? 遺伝子??
そういうこと言っちゃうんだ。ふぅーん、別にいいけどぉー…?
私は、お・と・な だから、そんなこと言われても気にしないからねー」
そのエキなんとかさんが、どれ程のものだか知らないけれど。
大したことないと言われてしまうと、少々どころかかなりむっとした表情を隠そうともせず。
ともすれば、頬までぷくっと膨らませ。そんな子どもっぽい仕草とは裏腹にゆらりと濃密な魔力が周囲に溢れ。
「私は暇つぶしかなー 可愛い子がいたら、デートに誘おうかなーくらいで。
食べないよ? ごちそうは最後まで取っておくタイプなんだ。」
逆に質問を投げかけられると、特に隠すようなものでもないから素直に答える。
それに相手が共感してくれるかどうかはともかく。
■ドラゴン・ジーン > 「かわイイジャなくてかっこイイがイイ、おマエはドラごんというものをわかッテいなイ。もっとかっコイイこたイめいにシロ。あんいスギル」
拘りに徹している不満の露呈。
ふん、と、これだから解っていない人間は、みたいな目つきと口ぶりで眼差しを配るほんの束の間。
「いでンシだ、いきもののもと、のようなものだ……えきドナはけたちがイだった。だから、とてもいいこどモにめぐまれタ。おまえも、すゴいことはスゴい。でも、あらそってまではひつようナイ。たぶんニ、あらソエば、くせンする。つよイまぞクだ」
じわ、と、滲み出して来る魔力のうねりに当てられ一瞬怯むかのようにたじろいだ。
戦力の差異に関しては実際に臨んでみなければわからないが。手軽に勝てる相手では到底に在り得ないのは確かな話だ。
繕うかのような物言いに言葉を足しているその合間において、少しばかり足を後ろにへと退かせた。
「…いろいろないみでまゾクらシイ、きょうじゃはじユウにしてほんポウだ。きょうのおまエのカリは、しっパイだったみたいだが。こんどはセイカがあるといイナ。ごちそうがみつカルように」
こくんと頷き。そしてその場より無造作にくるりと踵を返す。
「かっこイイなマエだ。またどこかでアウきもする。かんがえてオクようニ、さらバだ。よき、ひまツブシを」
そしてすうっとその場より静かに辞する歩みは周囲に蔓延る夜の影に飲み込まれるようにして、その輪郭を溶かして消え入る事になる。後にはもう、不可思議な出会いの痕跡すらも残らない。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
■シリル > 「カッコイイのは難しいんだよねぇー……ごん君で良いじゃない。」
多少は気を許してくれたのが、随分と喋ってくれるようになった。
どことなく上から目線なのが、これまた愛嬌がある。
ひと通り満足したのか、急に気配が希薄になっていく。
「あらら、消えちゃった。
むぅ、これは大変な宿題を貰っちゃったなぁ……」
ぶつぶつとあーでもない、こーでもないと名前を考えながら、少女もまた闇の向こうに消えていき。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシリルさんが去りました。