2023/01/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステイラさんが現れました。
ステイラ >  
「~~♪」

仄暗い貧民街の路地の中を、ふわふわとした衣服のミレーの子供が鼻歌交じりに歩いていた。
一見すれば無防備に、されども何とも堂々とした雰囲気で。
その耳や尻尾こそ魔術のようなもので隠してこそいるが、視るものが観ればわかってしまう。
なんとも危なっかしく、けれども当人はなんとも暢気な様子で興味深げに。

少なくともここは、ミレーでなくとも身なりの良い子供が暢気に歩く場所ではないというのに。

ステイラ >  
「んー…あんまり、おもしろそうなのは…なさそうかにゃ?」

くるりくるりと、舞うようにキョロキョロと見渡しながら、子供は零す。
怪しげで少なくとも華やかと言えるものはそう多くはないこの区域では、
子供の目の惹くものはそうそう近くに転がっている筈もない。

むしろ物騒で、目の覆いたくなるものの方がよっぽど見つけやすいだろうに、
そうしたものを見つける事も無く、それに巻き込まれることも今のところはないあたり、
この子供はなんとも運に恵まれていた――少なくとも、今のところは。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からステイラさんが去りました。