2023/01/04 のログ
ご案内:「貧民地区/平民地区との境付近にある娼婦区画」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 貧民区には娼婦が多いし、立ちんぼや娼館、それを束ねる闇組織も多い。
当然ながら値段もピンキリだが、娼婦が高額な分け前を欲しがるのは当たり前だしその為には自身の容姿やサービス内容や接客ができるのが『当たり前』でもある。しかし貧民街で産まれ育った娼婦達がすべてこれを理解しているかどうかは別問題

そんな娼婦でもきちんとしてる娼婦たちが行き着く場所の一つ。平民地区に近い区画の娼婦街だ
平民街とさほど変わらない娼館兼カップル用の旅館が並ぶここは平民地区の娼婦たちに近い分前、取り分が貰える場所だ。当然娼婦に求められるものもそれなり。

さてそんな娼婦街にまったく似つかわしくない子供が歩いてる。寒空の中元気よく小走りに娼館から離れ客引きをしてる娼婦に近寄って

「はい!」

と右手にのっけた飴を差し出す。甘くて含まれた薬草で喉と唾液――口内が潤うという薬用効果もある蜂蜜飴だ。
娼婦たちは驚く様子もなく『いつもありがとね』と少年に微笑むと、少年は満足気にうれしそうな笑顔をして別の娼婦へとかけていく

まだ幼く一人で歩くにはあぶなっかしく見えるような子だ。女の子にも間違われるような男の娘で幼いため一部の好事家から買われてしまいそうな雰囲気すらある。
だが少年は仕事でも客引きでもなく、蜂蜜に薬草を混ぜたもので冬の乾燥にはとても良い、と見つけた飴売りから箱ごと買い取った飴をこうやって外で声をだして客を引いてる娼婦に配ってるにすぎない。おせっかいのようなものだ

なにより、微笑みながらありがとうといってもらえるのは――とても嬉しい。少年にとってそれは金銭より大事な報酬のようで相手が喜ぶだけでニコニコしてしまう

「よーし♪ もちっと頑張る!」

ふんすー、と鼻息荒く両手を上に元気よくあげて