2022/12/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にテンドンさんが現れました。
■テンドン > 王都マグメールの貧民地区!しかし貧しき民草達が集っているからとは言え決して不幸ばかりが蔓延っている訳じゃない!
今も夜更けを迎えた時刻なのに地区の一角では今もランプも灯火は絶えずに音楽と騒ぎ声が賑やかな多重奏を織り成している!
スポットは安かろう悪かろうの小さな酒場、雨漏りは酷いし鼠は巣食ってる、調理場を覗き込めば黒いあいつもカサカサしてるだろう!
しかしてそんな溜り場も今宵においては冬の寒さも吹き飛ばさんばかりの熱量だ。
「いえーい!HO!HO!やっほやっほー!!」
配達に来てその際に周囲に勧められた安いエールをガブ飲みさせられ、すっかりと出来上がった状態で騒ぎまくっている。
黴の生えたフロアのテーブルはお立ち台、周囲に貧しき仲間の客達を侍らせるようにしてどんちゃん騒ぎの真っ只中。
■テンドン > 「はーい!!!テンドン・アルケニエ!!手品をします!!!ギャラリーの皆様お手数ですがお金下さい!小銭でおっけー!」
しゅびっ!!!と高らかに右手を天井にへと突き刺さらんばかりに挙手!
そして周囲の客人達から小銭をちょろちょろ徴取、受け取ったその数枚ばかりのゴルドをちゃらりと掌の上で転がして。
「ではでは皆さん!ボクは今から受け取ったこのゴルド!何処へともなくと消してみましょう!刮目してご覧下さい!その行方を!はい!はい!今はこの通りにぴかぴかに磨いた奴がボクの手元にありますねー!」
テーブル上で滅茶苦茶目立つ立ち位置から周囲にへと目線を配りつつ、その手に握るゴルド貨幣が良く見えるようにと順繰りに周囲に見せて回り。
もう大分酩酊して千鳥足になりかけている足元は抜群の体幹パワーで倒れたりはしないがよろよろ危うげによろめきながらステップを踏んで一回転!
■テンドン > 「これを!!!!こう!!!!!!!!」
そしておもむろに身に纏っている肌着の襟首部分をぐいっと引っ張り、その張り出しているボリュウムによって形成されている深い谷間のポケットの中にへと、その手にしている貨幣を突っ込んでしまう。
もぞもぞ動かすのも一瞬だけ、ぬぬっと引き抜いたその掌をパーに開くと最早手中にあったゴルドは最早存在していない。
「この通りお金は消えちゃいましたー!種も仕掛けもございませーん!あはははうふふふにーひひひひ!!!!!」
血行よく回っている証に火照った眦まで真っ赤にして吐き出す言葉の矢先に直ぐに吹き出し笑い上戸のゲラ笑いに捧腹絶倒。
膝から崩れ立っていられずに卓上において赤ちゃんみたいなポーズに身を丸めて痙攣している、完全なる酔っ払い。
■テンドン > 「ま、そういう場末の酒場のおっちゃんみたいなジョークはさておいて」
ぴょこんっと直ぐに起き上がる、うぃーひっく、塩胡椒のスパイスの効かせた薄いエールが血液の代わりに循環して目つきはまだやや怪しい。
立位状態だと保てないのでそのままきったない色々散らかりまくったテーブルの上にへと胡坐をかくような恰好にへと移行する。
「冬の寒さを共に凌ぐ為、ご機嫌一曲でもご披露しようかな!ボクの喉だけでもいいけれどもそれじゃ聊か物足りない!楽器を少々御拝借!」
酒場に置き忘れられている吟遊詩人の忘れ物と思しきリュート(弦楽器)を欲しがって手を伸ばし。
周囲の客達のリレーによってそれはテーブルにまで運ばれる。
■テンドン > 「……ん-」
受け取ったリュートを抱え込んだ。
膝上にやや横向きに乗っけると丁度でっかく張り出したおっぱいと膝で上下から挟み込んで固定するような形。
演奏姿勢からチューニング具合を試すかのように指を走らせると、ぽろぺろ🎶それなりに聴けそうな調べが流れ出す。
「ん、大丈夫そう。ではでは、妖精に纏わる曲にしようかな。ブラウニーって知ってる人ー?」
■テンドン > 大袈裟なぐらいに身を傾けて耳元に手を立てるジェスチャー。
「そうそう!家を手伝ってくれる妖精さんね!ミルクやお菓子一欠片で家事炊事、忙しい主婦やサボりたいハウスメイドの味方…そのブラウニーとの取り換え子(チェンジリング)になった人の曲をご披露。もしも気に入ったならば、その手元のゴルドをどうかお恵みを」
にっこりと満面の笑顔で、頷きながら、丁寧に指を滑らせ抱えっぱなしの楽器の弦を弾いて曲を流し出す。
■テンドン > ふうっと吐き出す息遣い、酩酊中ながらに一応はラインを正しく取って曲は進行、イントロから進んで旋律が良い感じに酒場の空気を満たし出す頃合いに、喉を鳴らして歌い始めた。
「道行く方々、吹き過ぎる風達よ、どうか聴いて下さいな♪
私はメイド、ご主人様の下でお仕えしているの♪
立派なお屋敷で日がなお仕事、家事に炊事に何でも御座れ♪
大変だけれど、満ちて足りる毎日、不満は無いわ♪」
■テンドン > ゆっくりと体を左右に揺すり立てて自らの刻むリズムに乗るように、騒々しい店内の喧噪にへと割り込ませて音を注ぎ込み。
「けれども時々思い出すの、夜も更けて寝る前に♪
コップ一杯の温めたミルクに角砂糖をほんの一欠片♪
暖炉の前で揺れる揺り籠、囲い踊る妖精達の輪舞♪
夜の帳に紛れ込み、向こうはこちら、こちらは向こう♪
そう、私は妖精の国から来た取り換え子(チェンジ・リング)♪」
■テンドン > 「水の滴りが謳い、夜風が囁く、踏み鳴らす土が弾み、くゆる炎は浮かび上がらせる♪
馴染んだ精霊達の調べは私に言うの「憶えているかい?幼子よ(低い声)」♪」
声を変えるその節に差し掛かった所で厳めしい顔つきを作って、居並ぶ客達の顔を指さして回りつつ。
「憶えているわ、私の居た場所、眠れる夢見ていた故郷のことを♪
道行く方々、吹き過ぎる風達よ、どうか聴いて下さいな♪
私はブラウニー、取り換え子のブラウニー♪」
■テンドン > 「だから私は家事炊事が大得意、人にお仕えするのが才能だもの♪
大変だけれど、満ちて足りる毎日、不満は無いわ♪
けれども時々考える、夜も更けて寝る前に…♪
私はメイド、ご主人様の下でお仕えしているの♪
でも、私が向こうに居たならば、一体今頃何をしていたのかしら…♪」
ぽろん🎶と、そして爪弾く曲は寝物語に幼子に聴かせる子守歌程度の短いフレーズを終えて行く…。
■テンドン > 「はい!終わりー!いえーい!いえーい!ご清聴感謝感謝ー!!!ひゃっほーう!」
皆も酔っ払いまくっているのでそれなりにウケる。
貧しいながらに緩んだ財布の紐からちょこちょこ投げられる貨幣は明日のお昼ご飯ぐらいにはなりそうな程度、しめしめ。
リュートをおいてちゃりちゃりおぜぜを頂きながらテーブルの下にまで降りると。
もう何がおかしくて笑っているのか解らないような酔っ払いたちとハイタッチをして回る。ぱん!ぱん!
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「中々様になってたじゃないか」
そんなハイタッチをしていた中の一人の青年が声をかけた
「まさかそんな特技まであったとは驚きだな、ほれこれ」
と言葉を続けながら、金貨の1,2枚入った小袋を遅れたおひねりと差し出す
■テンドン > 「ひゃっほー!さんきゅー!お兄さん!いえーい!」
ハイタッチパーン!
うへ笑いに満面を弛めながらおひねりを受け取る。
「はいありがとー!子供が一人で生きていくには色々スキルが勝手に磨かれていくのだなー!!またボクの多芸多才っぷりを披露しちゃったなー!がははは!!!」
ぐわっと白い歯を零して下品な笑い方に身を揺する。
■ジュン > 「うんうん、その調子で他のスキルも磨くといい」
わははとつられて笑い
「ほら折角だ一緒に飲もうじゃないか、すでに出来上がってるみたいだが」
そういって同席を誘う
■テンドン > 「もう十分にボクは磨かなくても才色兼備なのですがぁ!?完璧無比ですよぉ!!ひっく!!」
しゃっくりをするように身を震わせた後に酒の熱にぼけた眼差しで見遣り。
「あ?呑むの?おしゃけ?ま、いいけど。此処のおしゃけはね~!あんまりよくないよ!エールを水で薄めて水増しするし!泡立たないからって塩混ぜたりするし!酔えばいいような代物ですよ!!」
どっかりと席に寛ぐ。目が据わり、大分ヤバい。
■ジュン > 「ほんとかね~まあそういうならいつか見せて貰おう」
「あぁそれは確かにまあ場所相応って感じだわ」
一つからになったジョッキを振り試したことを伝えつつ
「まあそれなら他所で飲み直し…いや結構そっちもやばそうな様子だが、大丈夫か?」
そう言って目の前で手をひらひら振ってみる
■テンドン > 「いや、余裕だけど?何処がやばそうに?ボクは大丈夫ですよ、うん、大丈夫」
真っ赤なきょとん顔で首を傾げながらぐらぐらと風に吹かれる案山子のように揺れている。
■ジュン > 「ほんとかよ…」
と呆れた顔しつつ
「ならどうする?少しくらましなとこいくか?べつにこのままでもいいっていうならいいけど」
そいうって一先ずエール二人分注文しておく
■テンドン > 「んー、別にボク此処でいいかな~、此処がいっちばんなんだかんだ安いしね!酒の質は悪いかも知れないけれども今となっては何飲んでも同じ?みたいな?わはははー!!!」
お腹を抱えてげらげら転がらんばかりに笑い飛ばす。
■ジュン > 「じゃあそうしよう」
そうと決まればと注文したエールが届きそれを受け取って
「ほらよ、せっかくだしおごりだ、飲め飲め、乾杯だ」
■テンドン > 「ういー!ありがとございまーす!!!!今日はゴチになりまーす!!!うえへへへでへへへへ!!」
エールの入った酒杯を思い切り頭上にへと突き出し、ばしゃーと軽く中身が波打って水飛沫が零れ出る程に。
「王都マグメールの栄光にかんぱーい!!!!」
■ジュン > 「はいはい、乾杯、めっちゃ零してるし」
ジョッキをぶつけながらまたも少し呆れつつグイっとエールをあおる
「ぷはっ、うん場所相応、それでどうよ最近は仕事とか」
と雑談を吹っ掛ける
■テンドン > 「うーい!それなりにじゅんちょーでーす!縦横無尽に駆け回ってまーす!走った分だけお金になるのはいいれすねー!ぶはは!!」
がぶがぶとエールを呷りつつ。
■ジュン > 「ならよかったことで」
ぐびぐびとエールを空にしていき
「まあじゃなきゃここまで飲んでねえか、無事そうで何よりだ」
■テンドン > 「あーい!!そっちもそれなりそーで何よりですよー!は~!!デキる男は違いますよね~!!!」
入った酒にぐらんぐらん頭を揺らし。
■ジュン > 「まあな、お陰様で順調だよ」
新たに注文を追加しつつ
「まあこの調子なら無事過ごせそうだよ…倒れるなよ?」
頭を揺らす様子に少し不安になる
■テンドン > 「それはだいじょ…うぇえ゛っ!?ごぼっっ!!うい~~っ!」
言い返そうとしたその刹那にばたーんとそのままその場にぶっ倒れてしまい、周囲はあっという間に騒然となり始めた。
「ううええ、あああ、だいじょうぶ、だいじょうぶ……」
そして倒れたままグルグル目になっている所を顔見知りの客や店の女将さんが慌てたように担ぎ上げて運びだし、介抱出来そうな場所にへと誘導を始めるのであった、どっとはらい。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からテンドンさんが去りました。
■ジュン > 「ほら言わんこっちゃねぇ…いやまあ追加で飲ませたは俺なんだが」
運ばれていく様子にまたも呆れ顔しながら
流石に目覚めが悪いとその誘導についていった
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジュンさんが去りました。