2022/11/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 夜の貧民地区。比較的まだ夜の浅い時間。珍しくというのもなんだがここをフラフラと歩いている人物がいた。
 偶然というべきか、今日は暇だった。昼に学校で少し用事を済ませた程度で仕事も無く、軽く剣の練習をして終わり。そんな日。
 することも無く、貧民地区をブラブラと歩いていた。
 宿探しもあるが退屈凌ぎ。平民地区に比べて色々と刺激の多いこの地区ならば何か暇をつぶす方法があるのではないかと。

「つってもなぁ」

 しかし、それはあくまで一般の考え方。そもそもこの地区は自分の出身地区だし、いつも戦場で飛び回っているのだ。普通の人のいう刺激はもはや刺激にならず。チンピラに絡まれたり賄賂をせびってくる衛兵程度では刺激にすらならない。
 見るからに退屈しています。というオーラを振りまきながら歩く。

クレイ >  そんな風にブラブラと歩いていれば勝手に火花から寄ってくる。腰に剣を付けた男2人がニタニタと笑いながら寄ってくる。
 金を出しななんてありきたりな事を言われる。そりゃこの地区にしては身なりも綺麗だし狙い目だと思ったのだろう。はぁと溜息を吐き出す。

「仕掛けるなら相手しっかり選んだ方が良いぞ」

 ポケットに手を突っ込んだまま。その2人を肩で押しのけるようにしてズンズンと進んでいく。激昂して斬りかかってくるが。
 その男は急に硬直。その理由は自身の踵が股間にめり込んだから。

「大股で雑に近寄るからだアホ」

 振り返る事すらせずチンピラを制圧。
 クアァと欠伸をしながら路地を歩く。
 流石にそれを見せられては他2人も追撃は出来ず、自身を見送るしかなかった。
 さて、結局は自身にとっての最大の敵。暇をなんとかしないといけないという問題には変わりなかった。
 今のが身を焦がすほど強い相手ならばよかったのだが。
 

クレイ >  
 娼婦でも買えば退屈は紛れるのだろうが、あいにくそういう意味での火花は全く見当たらず。絡んでくるのは厄介事ばかり。
 衛兵は貴族の名前を聞けば逃げていくし、力で制圧してこようとする相手は逆に力で制圧する。

「このままじゃ悪党対峙で終わるぞ」

 しかもタダで。アホらしい。
 それに宿も見つけないといけないが、行きたい宿も思いつかない。
 飯、酒、暇つぶしである程度もう食べてしまった。つまり寝るだけで良い。
 さて、どうするか。一旦歩くのを止めて壁にもたれかかる。