2022/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクロスさんが現れました。
■クロス > (貧民地区のとある酒場。
そこは他の店比べて並べられている酒や飯は高い。
だが、その分マシな物が出ると評判の店である。
貧乏の中の貴族、そう言った存在だけがここに通える。)
「…あぁ、いてぇ…」
(そんな店の裏側でタバコを吸う1人の男が居た。
クロス、闇金融者であり、喧嘩で言えば右に出るものは居ないと言われていたが、それはとっくの昔の話である。
今では腕っ節の良い喧嘩師であり、ご覧の通りに弱体化していた。
近くには血まみれで倒れている男が2,3人。
全員打撲の跡があり骨もわかりやすいように折れていた。
クロスの体に付いている血液や右目の腫れから見て喧嘩をしたのだった。
黙って酒を飲んでいたら知名度故に絡まれてしまい、結果的に勝ったものの無事には終わらなかったようだ。)
「…口の中が血の味しかしねぇ…面倒だが…医者に診てもらうか…」
(吸っているタバコを折れた数本の指で抑えながら吸っており、それを血の水溜まりの浸して消す。
よろ着いた足で歩き医者の元へ。
ただの医者ではぼったくられるか再度命を狙われる。
信頼出来る闇医者の元へ向かうが、それまで持つかどうか…)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > (貧民地区を歩く。
自分の所属しているギルドの支部で用事を済ませ。
平民地区の外れにある貸し部屋のねぐらに戻るところ
……。どこか遠くから鈍い音と何か割れる音。
歩みを止めて顔を上げる。治安の悪いこのあたりではよくある話。あるいは出来事。
少しマントの襟元を手繰り寄せると再び歩き始める足音。
そして角を曲がろうとした時、ひどくもたついたブーツの靴音を耳にする。近づいてくるようだ。そして煙草の匂い。
反射的に警戒し身構え。ゆっくりと顔を出して)
「……っ!」
(見たのは、見上げるほど背の高い真っ黒い人影。
魔物かと一瞬息を引き詰めたが。
その体躯の歩みはおぼつかなく、曲がり方のおかしい指で紫煙をくゆらせている。顔は腫れ)
「あは……。こんばんは、お兄さん。
酔っ払いに殴られた?それとも野良犬と格闘?
ツイてなかったみたいだね。
……手当、してあげよっか?」
(殺意はなさそうだ。そう思うと、曲刀の柄に伸びていた手をひっこめる。路上のいざこざに巻き込まれたらしき風体に気の毒そうな苦笑浮かべ。ひらりと両手を揺らし。
気まぐれに覚えると治療、申し出て)
■クロス > (壁に手を添えながら片足を引きずるようにして歩く。
鼻血も出ていたために嗅覚も能力が悪くなり、視界も最悪である。
この状態でまた別の客が来れば、その時はもうお釈迦になるしかないと考えていた。
そうしていると目の前の居る人間を見た。
小柄で、今では眩しいぐらいの銀髪している少女だ。
微かに香る少女の匂いを嗅ぐも今まで会ってきた者たちの顔が思い浮かばない)
「・・・。」
(曲刀の柄に手が伸びているのをもう片方の目で睨むように見るも引っ込めるのを確認すれば敵意が無いことを察する。
しばらくの無言の時間を作り上げると、体勢を崩してそのまま地面に崩れるように倒れる。
軽く血飛沫を上げては起き上がり、壁によし掛る様にする。)
「…報酬は後だ…。
…やってくれ…。」
(喉に絡む痰と血を揺らしながら喋る。
手当を受けようとした。
闇医者の元まで行くまでに少しでも回復できるならそれで構わないし、そのままスられても命が助かるなら安いものだと思った。
だが、せめて死んでも悔いがないように一服しようと折れ曲がった指で革ジャンの内側を探りタバコを蒸して待機する)
■タピオカ > (無言の間、変わらぬ穏やかな表情を浮かべる。
眼の前に怪我人が居て、自分には遊牧民や冒険者として培ってきた手当の心得がある。それなら治療する。それだけの自由意志。
自分は好きに申し出てるだけで、彼がどう受け取るかも彼の自由。
どう答えるかと、身長差も気にせずじっと相手の腫れた目元、見つめ)
「うん、素直でよろしい。怪我人はそうこなくちゃ。
……僕はタピオカ。冒険者だよ。傷を診るぐらいは出来るから。
いかつい怪我だらけのお兄さんの名前は?……言える?」
(拒んだり怪しんだりするかとも考えていた。故、手当に同意をすると少し嬉しそうな顔になるお節介。……けれど、あまり具合はよくなさそうだ。
失血もある。意識を失わせないようにと声をかけながら、腰に下げていたランタンで彼の顔や身体を照らす。マントの内側から薬草や保護材を取り出しつつ。
彼の身体にそっと触れ。容態を診る。外傷があれば薬草を当てて包帯を巻き。骨折があれば、手近にあった木箱を曲刀の柄を使って解体。即席で、適当な長さの添え木にして手当をてきぱきと進めて)
■クロス > 「…タピオカ…?」
(名前を聞けばふと思い出す名前であったが、今はそれどころでは無いし思い出話を語る暇もなかった。
とりあえず傷は診てもらうことが出来、命はそれなりに助かるようだ…)
「…クロス、だ…」
(最近の売りのせいで名前が広がってしまったために少しでも同名同姓を偽るためにそう名乗ることにした。
下の名前は言わずに今使っている上の名前だけを言うことにした。)
(手際のいい手当が行われる。
薬草により痛みが引き、添え木のおかげで骨折した部位を動かさずに済むために痛みも少しづつ減っていく。
大量出血によるものか少し意識がおぼつかなかった事もあり治療の癒しにより少しづつ眠気に近い物が出てきた。
顔を下に向ければ、寝息のような安定した呼吸をして、蒸かしていたタバコを地面に落とす)
■タピオカ > 「クロス。良かった、鼻血が出てても頭を強く打ったわけじゃなさそう。
口から血が出てるのは、……口の中を切っただけ、かな。うん。
肺に血が溜まってたり、内蔵に折れた骨が刺さったわけじゃなさそうだね。よしよし」
(頭を強く打った場合に鼻血が出ることもあって、それは少し厄介は話になってくる。自分の名前が出てこない事もあるらしい。そこまでの打撲ではなさそうで。喋る時の血と痰も心配だが、安定した呼吸と表情でそう深刻でもなさそう。ほっと胸撫で下ろし)
「その身体つきだから、一週間も寝てれば元通りかな。でも、これ。念のため。
痛み止めと軽い睡眠薬だよ。持ってって。
――ふふ。眠くなってきた?
でも、ここじゃ危ないよ。
狭いけど、一晩は安全な場所があるからそこまで連れて行くよ。……冒険者ギルドの物置だけどね!」
(茶色の小瓶を取り出して差し出す。中は少量の液体。鎮静剤と精神安定剤を兼ねたもの。眠たげに顔を伏せる姿に小さく笑みを浮かべる。薬類をマントの内側に仕舞い込みつつ。近場のセーフルームに思い当たれば提案に人差し指を立て)
■クロス > 「普通に殴られたからな…元々、牙も鋭いしよ…」
(複数人で来られた時に顔面を限られたことがきっかけで口内で出血してしまった。
その時だけは自分の牙を恨んでいたが、喧嘩相手の肩を噛みちぎったため、内心チャラだ。)
「…何から何かで…すまねぇな…」
(セーフティーエリアのある場所を指示された上に睡眠薬と鎮痛剤の入った小瓶を渡されるのに目を覚まし、薄い目線で見ては受け取り革ジャンの中に仕舞った。
その後、体をゆっくりと起こせばなんとか立ち上がることができた。
足の傷は表面だけで中までは行ってなかったために薬草のおかげで治りかけていた。
その後再度服の中を探せば、小さな袋を取り出す。
軽く降るとジャラジャラとなるそれは小分けにした金貨である。)
「…しばらくは…遊べるぞ…
世話になった…あばよ…」
(治療代という名目でそれをタピオカに渡そうとし、少しマシになった歩き方で物置の方へと向かおうとした。)
■タピオカ > 「いいよ、どういたしまして!
……わ、こんなに?
じゃあ、……頂きます」
(にこやかに笑み、取り出された金貨に目を丸めるも。報酬は素直に受け取って良いだろう。両手で受け取った)
「今の時間なら裏口から入れるよ!
見張ってる人は居ないから。朝になったら適当に抜け出ると良いよ。
――おだいじに!」
(そして去っていく広い背中に向かって声をかけた。どうやら、ここから先は自分の介抱は不要みたい。同行せず、そのまま軽く手を揺らして。その場を後に――)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクロスさんが去りました。