2022/11/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシュエさんが現れました。
シュエ > (自宅前――小さな魔道具屋を営むそんな場所に置かれた小さな、何の変哲もないポスト。その前に女は立っていて・・・ごくり、と何かを覚悟するように唾を飲み込みながらそぅっと手をかけて一気にそれを開いて見せた。

・・・その直後である。どさどさどさ、と音を立ててポストから流れ落ちるのはあられもないチラシの数々。
何時頃からだろうか。いつの間にか何も心当たりもないえっちですけべなチラシがポストに山のように投函されるようになっていて、それが今まで続いていた。
初めて見た日なんかは思わず数秒程硬直してしまっていたのだけれど、今となっては最早慣れたもので、いそいそとそれを拾い集める。誰がどういうつもりで投函しているのかはわからないけれど、自分の家にそれが投函されている以上自分が処理をしなくてはならなかった。

内容は娼婦に興味ありませんか、なんていう軽いジャブから始まって一週間ぶっ通しヤリまくりセックスツアー、とかこれであなたも立派な肉便器!奴隷体験教室とかえっちなのかばかなのかよくわからないようなチラシまで様々なものが入っていて)

・・・また変わってる。

(そして、手が込んだことに毎日、とは言わないにしても定期的に中身が変わっていた。文字ばかりではなく、様々な絵や写真が貼り付けられた鮮やかなチラシにはその過激な姿もあってついごくり、と唾をのんでしまったり、数秒程目が釘付けになってしまったりもして。

こんなものが毎日のように自分の家のポストに投函されていた。誰が、どういう目的でこんなことをしているのかはよくわからないけれど・・・すぐにポストがいっぱいになってしまうので仕方なしに女は定期的にこの卑猥なチラシ郡を処理していた。

――毎日毎日こんなものを見せられて、自然と少しずつ、そういうものに惹かれる、というか欲求不満を覚えつつある自分を見ないようにしながら・・・)