2022/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からスザンヌ・ドレークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にスザンヌ・ドレークさんが現れました。
スザンヌ・ドレーク > 貧民地区に作った塒の窓から外を眺める。
このエリアは王都の中でも下層階級やお尋ね者が暮らしているエリアだけあって、
他の場所よりもトラブルの頻度が絶えない。
私は最近この街に来たばかりなので少々名前を売る必要があると感じている。

つまり、手ごろなトラブルは今の私からするとおいしいと言えるだろう。
さて、今日は何か起きてくれるだろうか。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からスザンヌ・ドレークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアーシャさんが現れました。
アーシャ > 欲望と悪意の掃き溜め。
欺瞞と怠惰の坩堝。
日常にある非日常。

色々と呼ばれ方はあるが、来なくて済むなら来るにこした事がない此処は王都マグメールでも治安があってないような区画の貧民地区。

今日も奴隷市場が有る通りからは悲喜交々の人の声。
逆側では酔っ払いや物乞いの喚きと呻きと本日も貧民地区は大盛況である。

「……ハァー……一難去ったのはいいんだけどさ、今度はあれな、隠れ家どうしよ……?何でぶっ壊してくんだよーって恨んでか、いや、そう考えると仕方ねぇっちゃ仕方ないけどもさー……これから寒くなるんだぞ?」

湧き上がる怒りと恨み。
も、貧民地区に住んでいれば何時もの事。
それよりも何よりも脱力と絶望感に、狭く薄暗い路地の壁に寄りかかって座っていることしか出来ず。

表情に明るさなぞあるものか、あるのはもう苛立ちと脱力と絶望でぐちゃぐちゃになって苦笑いをするしかない、そんな苦味を噛み締めたそんな笑顔。

両膝を立て、立てた両膝に肘を乗せて頬杖を突く。
視線は薄暗くて何も見えない土、地面、ごみ。
落ち込んでいるようにも苛立っているようにも見えるかもしれない、まあ実際にどっちもであるが。

アーシャ > 以前ある二人組みから逃走をはかった際にはとある孤児院に紛れ込み一夜を過ごした事もあったし、見知らぬ教会に本当に信者に成りすまして其処でも一夜を過ごしたまであるが、それは何時かは戻れる隠れ家があったからこその裏技であった。

それが跡形もなくなくなったのだ。
そりゃ丈夫な隠れ家ではなかったけども、放火は想定していなかった。
直ぐに火は消火されたが数少ない荷物は全部ゼロ。
蓄えも放火前にやられたらしく、掘り返した後もあったし是もゼロ。

「………もうちょっと手心って奴をさぁ……。」

がくんっと今思い出すだけでも全身から力が抜ける。
抜けるし空を見上げる余裕すらない。
ああ、何故こんな路地で座り込んでいなければならぬのか、などと黄昏てはいるが、通りかかった人影があれば、当座の金か或いはこの嫌な気分をぱーっと忘れるための小遣いをもらう為に刃物はないが、近くにある割れたガラス瓶の欠片で脅すか、財布をすりとるまで思案を始めているのだった。

けども、人が通りかからなければその思案も無駄の無駄。
仕方なしに立ち上がると何処か屋根のある眠れる場所を探しに歩き出すのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアーシャさんが去りました。