2022/09/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
人の疎らな裏通り、何者かの叫び声が響き渡る。
その方角から、姿を現したのは、一糸纏わぬ姿の男達。
何かから逃げるように、通りをダッシュで駆け抜ける。
もしかしたら、見掛けたりした事のある者達、とも見えるかもしれない。
なぜならば、この裏通りによく現れ、強盗や恐喝等々、行っている者達だからだ。
さて、そうした者達がなぜ、そんな目に合っているのか?
きっと本日も、誰かしら狙いを付けて、そうした行為に及んでいる…そう思われるものだからだ。
…が、今日に限っては運が悪かった。
誰かしら、襲っていたのか、そうする前なのか。
そんなところを、逆に少女に目を付けられてしまったのだから。
「………ふむ、もう少し、待ってからやれば良かったかのぅ?
そうすれば、もっと何かしら、得られたやもしれんのじゃが…
いやはや、残念無念」
そんな少女は、男達の逃げ去った場所、その物陰からゆらりと現れた。
その手には、男物の衣類や小袋。
男達からすれば、気付いたら素っ裸だった、と言う感じだ。
それはまぁ、逃げ出したくもなるものだろう、うん。
もはや、姿も見えぬ奥の通りを見詰めながら、ぽつりと呟けば。
もそもそと、風呂敷包みにそれらを包む。