2022/07/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (―――――かつん、こつん。

 深夜の貧民地区、娼館の建ち並ぶ界隈から通り一本外れた、
 廃屋同然の佇まいが目立つ、細く入り組んだ路地をゆうるりと。
 たどる靴音は軽く、高く、通りを抜ける人影は小柄。
 星明かりがぼんやり照らすその姿は、年端もゆかぬ少女のそれ。

 ――――――しかし。)

ふ、ぅ………ん、――――――やっぱ、つけて来てるぅ?

(ふ、と足を止めて振り返る、緊張感など欠片も感じられない童顔。
 暗がりの中、こちらを見ている、追ってくる、何かが、誰かが居るような、
 そんな感じに囚われてはいても、表情はどこまでも呑気で、お気楽だ。
 だってこんななりをしていても、子供ではないし、人間ですらないし。
 多少危険な目に遭ったとしても、まあ、それほど――――――そもそも。)

まぁねぇ、ちょっと、勝ちすぎたとは思ってるよ。
だから、さぁ、……お金で済むことなら、うん、交渉には、乗るよ?

(場末の賭場で派手な勝ち方をした、こっちにも非があることだし、なんて。
 ――――――もちろんそんな事情とは全く無関係の災厄が、じっと息をひそめてこちらを窺っている、
 そういう可能性も、ある、とは思うけれども。)

リュシー > (交渉に応じる気があるかどうか、そして、その行方やいかに。

すべての顛末を知るのは、頭上にか弱く煌めく星明かり、だけ――――――。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリュシーさんが去りました。