2022/06/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にステイラさんが現れました。
ステイラ > ひょっこりと、小柄でふわふわとした影が貧民地区の路地に現れる。
興味深げに子供はきょろりきょろりと周囲を見渡しながら、無邪気に歩く。

なんとも無警戒で一見危うい姿であるが、これでも当人は気をかけている。
周囲の人々に教えられたとおりに、こうした人の街ではその耳や尻尾は認識阻害で隠している。
無論、見るものが見ればそんなものは直ぐに見抜けてしまうものだが……。

「わふ…あのお店、なんだろ?」

ともあれ、ひっそり里を抜け出して人の街へと遊びに来たミレーの幼い巫女は、
こうして明確な充てもなく、なんとなく興味のままに歩き回っていた。

だから、つい目を引いた怪しげな一画に引き寄せられるのは一種の必然だった。
そこはいわゆる風俗街、アンモラルな雰囲気の漂うそこに、ついつい歩が向いていた。
無論、そのままお店に足を踏み入れたりはしないが……
ついここ最近に経験してしまった事、それらが少年にその興味を持たせていた。

ステイラ > ぴんっと、人には見えない耳と尻尾が縦に反る。
視線の先にはそういうお店の…それらしい看板だ。

「ふわぁっ…」

ついつい、妙な反応をしてしまう。
ひそっと周囲を見渡して…こそこそと壁際に隠れてしまう。
なんとなく、理由は分からないけれど恥ずかしくなったから。

けれども視線の先は、そこをじぃっとまだ見つめている。
それをもし誰かに見られていたら、何ともまあ奇妙な姿であろうが。

ステイラ > それからしばらくして、はっと顔を上げて首を振る。
ぷるぷるとふるふると、気を取り直す様にして軽く頬を叩く。

「…こ、ここはまだだめ、だよね、うん。」

仄かに染まる頬をふわふわの服の内に潜めながら振り返る。
すたすたと、何となく熱い身体を振り払うように歩を進める。

ここに長居するのはやめておこう。
なんとなく、それがいいきがしたし、浮足立ってしまうから。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からステイラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリレイさんが現れました。
リレイ > 「…よし!」

さて、今日も今日とて隙間時間にスカウトだ
気合を入れて、道も間違えないようにしっかり覚えてきた
ルートもなるべく絞って、変なところへ行かないように。

「今日こそ、とっ、とっ、とっ…!」

いい感じの人、あるいは子を見つけて自慢げに連れ帰るのだ。
そんな決意の元、ずんずん、と貧民地区を進んでいく
ただ、躓くのはご愛敬
気合が入りすぎているようだ

周りから微妙な視線が向けられている気がするが、こほん、と咳払いして

「やあ、俺はリレイです。よかったら、うちの店で働きませんか?」

などと…暗い路地で一見怪しげな勧誘を、それでも笑顔で始めよう