2022/06/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフランさんが現れました。
フラン > 貧民地区にある酒場と兼務された冒険者ギルド。
色々な客がバカ騒ぎをする中、依頼を探して少ない依頼を眺める。
そこに並ぶ依頼はそれなりに報酬は良いのだが自分だけでは難しいものも多く受けるのを戸惑う物ばかり。

「…無理…無理……無理…」

依頼票を見ては無理だと呟ては次の依頼を眺め。
真面目に依頼を探す人のいない中、一人だけ依頼を探し続ける。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 冒険者……ではなく酒場を利用しに来ただけの男。
 ドアをガチャリと開いて席にドシッと腰を下ろす。

「おうママさん。いつも通りで頼むぜ。これで適当に見繕ってくれや」

 とポンとゴルドの袋を机の上にドンと。置く。
 そして待っている最中に目に入ったのは少女。見かけからして新人冒険者といった様相をした彼女。

「ママさん、なんだありゃ」

 こういっては何だが、似つかわしくない。ここの酒場の冒険者には華やかすぎるというか、なんというか。
 ママさんに聞けばしばらく無理無理と悩んでいるとかなんとか。ふーんとうなずいて。
 席を立つ。ちょっくら相手してくらぁとママさんに告げて。掲示板の方に歩いていく。

「よう、随分悩んでるそうじゃねぇの。俺が見繕ってやるよ。何悩んでんだ」

 と掲示板にいる少女に声をかける。
 見た目からして冒険者ではないと気が付くだろう。傭兵に憧れているのならもしかしたら噂程度は聞いた事あるかもしれないが。

フラン > 選ぶ店を間違えたかと思うほどに依頼が自分に合わない。
かと言って今から他に行くには時間も遅い。
なので如何にか受けれる依頼を探そうとするがどれもこれもが自分では無理なもの。

このままなら今日は諦めて、そう考え始めた頃に声を掛けられ、
そちらにゆっくりと視線を向け。

「依頼に悩んでる。……私の実力じゃ受けれないのばかり」

何をと言われるとそれを悩んでいると静かに告げ。
見繕うといってもここの依頼は新人にはきついものばかりでどうするのか。
そんな視線でどこかで見たような気がする相手を見つめて。

クレイ >  
「まぁ、そうだろうな。表で受けてもらえなかった外れ依頼ばっかり集まってくるし。むしろ逆に簡単なのあったら怖いっての、なぁママ。前の奴ヤバかったもんな」

 なんてマスターに話しかければ酒場からワハハと笑いが起きる。

「ただの薬草摘みだと思ったら急に盗賊と鉢合わせ。危険地帯だったんだと。偶然他の奴が通りかかったからよかったものの、来なかったらどうなってたやら」

 やれやれというが。それで笑いが起こるのがそもそもヤバい空間である。
 そういうわけで、依頼を見て。

「んー、お前さん新人か? なら諦めるか、だれか仲間募った方が良いかもな。すこーし荷が重い依頼ばかりだ」

 運のいい話、例に出したような罠依頼はないみたいだが、普通に難易度が高い仕事ばかり。
 彼女が新人なら難しいのが多いかもしれない。

フラン > 「ここはそう言う店…?完全に外れを引いたみらい」

マスターの知り合いなのか気さくに話しかている相手。
その言葉に純粋に店を間違えたのだと判れば肩が落ち。

そして話している内容は簡単な依頼が大事になったという事。
自分ならば確実に戻れていないような言葉の出、何故笑えるのかと不思議に思えて。

「そう、新人。仲間を募ってもここだと別の危険がある。
今回は諦める方向……しかなさそう」

少なくとも酒場を見回す範囲には下手に頼めば別な意味で危険しかない様子。
それを覚悟で募るなら諦める方が、そう考えて口にして。

クレイ >  
「てか、貧民地区なんてそんなのが多いだろうさ。ここだって形だけ冒険者ギルドだし。保証金出るもんなママ?」

 黙ってな! と言われるが周りは知ってるとばかりに笑いが出る。
 そして彼女の声を聞けばハァと溜息。

「顔なじみいねぇのにこの地区のギルド来たのかよ。よく来たな……しゃあねぇ。報酬半額で依頼受けてやる。これでも傭兵だからな」

 というとママはクスッと笑い、そいつ嫌がる子にはまず手出さないから安心しな。なんてママさんが言って周りがまた笑う。よっ紳士傭兵クレイ! なんて野次も飛ぶ。
 うるせぇなぁという目線で睨みつけるが。その程度で収まるはずもなく。

「ま、そういうわけだ。行きたいなら同行してやる。平民地区のギルドに向かうのも自由だ。どっちにするよ。俺はどっちでもかまわねぇが」

フラン > 「…見事に騙された…。保証金目当てのギルドもどきは考えてなかった」

マスターの言葉と周りの笑い声にそうなのかと周囲を見回し。
ただの酒場がギルドを名乗っているのかとようやく気が付き。

「というか…街に来てそんなに立ってない。
それは雇えって事?」

相手の言葉、周りの囃し立てる言葉にこの相手はまともなのかと見て取り。
紳士と周りがヤジを飛ばしているのを見れば全員が顔なじみなのかと。

「でしたらこれ、いい感じですし」

周りがこうなら安全だろうと考えて依頼の一つ、薬草採取と害獣駆除を手にし。
二つ合わせても報酬は安いはそれでも数日分にはなるものを選んで。

クレイ >  雇えという事かという質問にはうなずく。

「そういう事、このクレイ様を半額で雇えるなんて新人価格だぜ。本来なら5桁は貰うランクの傭兵だからな」

 仕事次第では6桁の大台に入る場合もある。まぁその場合死亡前提みたいな難易度のを振られてそれを生還するという事をやる必要があるが。
 さて、依頼を見ればふむふむとうなずいて。

「なるほど、地区的にも両方受けられる形だな。上手く考えたもんだ。じゃあこれで」

 相手から差し出された依頼を見て、金額を即座に計算。ここ数日は戦場の仕事も無いし問題ないだろうと頷いて。
 それから注文した酒がカウンターにドンと置かれる。

「お、来た来た。じゃあついでにミーティングもここで済ませていくか。依頼の受理にも時間かかるだろうし。お互いに出来る事とか知っとく必要あるだろ」

 とカウンターに歩いて行って、酒のジョッキを掴み上げ、グイッと飲み干す。
 そして顎で来いよと合図を送って。

フラン > 「クレイ?聞いたことがある。腕のいい傭兵って」

この男がその相手なら確かに雇うには破額の安さ。
態々他人を語るという事もないだろうと信じる事として。

「この辺りの地図は頭に入ってる。この二つなら同時進行も出来る」

考えている事を直ぐに察せられ、本当に凄腕の傭兵なのだと感心し。
この出会いは運が良い物だと思っていればカウンターに置かれる酒。

「話し合いは大事。そんなに時間はかからないと思うけど……」

まあいいかなとカウンターに向かい酒のジョッキを飲み干すのを眺め。
来いと合図をされるとそちらへと歩いていき、相手の近くの椅子に腰を下ろす

クレイ >  
「お、嬉しいねぇ。そうさ、凄腕の傭兵クレイ様とは俺の事よ。ああ、飲みたいのあれば勝手に注文しろよ。奢りはしねぇけど。まぁつまみぐらいなら少し手付けてもかまわねぇが」

 ニヤリと笑う。お金は事前に払ってあるのでつまみやら酒やらはどんどん運ばれてくる。
 それを食べたり飲んだり。特に酒のペースは速く運ばれた先からグイッと飲み干している。
 時間かからないに関してはハッと笑って。

「だろうな、話し合える程手札が多いなら迷ってねぇって話だ。俺も俺で剣をぶん回すしか能がねぇしな!」

 ちげぇねぇとハハハと笑う。
 腕は自分で言うのもなんだが良い方だとは思う。だが、手札はお世辞にも多いとは言えない。毎回剣だけでパワープレイでゴリ押しているスタイルだった。

「で、お前さんの名前とか戦い方とか。その辺は聞いておかねぇとなそれ次第で俺が前衛か遊撃か変わってくるからよ」

 自分の戦い方は戦場ゆずり、つまり色々と荒っぽいわけで。下手に足をそろえると誤爆する可能性がある。
 故に彼女がガッツリ前衛なら自分の立ち位置は遊撃だし、それ以外なら前衛に立つしと入れ替えないといけない。

フラン > 「こんな所で会えるって思ってなかった。
…水で良い、お酒は苦手だし」

そもそもに大した持ち合わせもないので完全に注文は冷やかし。
頼んだ水が運ばれて来ればそれを口に運び、ついでと相手の頼んだつまみに少しだけ手を出して。

「そう言う事。長く話すほど手があるなら、依頼を受けてる」

そもそもにそうでないので依頼に悩んでいた。
笑う男を見て、剣を振り回すだけではないだろうというのが感想。

「……フラン、獲物は槍。ちょっとした野盗ぐらいなら倒せる」

名前を聞かれれば知らなければ不便かと名乗り、獲物を伝えれば戦い方も判るだろうと考え。
恐らくは男がメイン、自分が遊撃だろうと考えて。