2022/06/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
大通りから、少し外れた程度、そんな裏街道。
そこに、少女の姿はあった。

…まぁ、そこに居るのは、少女一人ではないが。

「ふむ…ふむふむ、なかなかにやるものじゃ。
ここまでしても、振り切れなんだとはのぅ」

その相手とは、己を追って来た相手。
一応、自由気侭な少女だが、その普段からの行いに、色んなところから捕獲依頼が出ている立場だ。
その無駄に高額な報酬額から、時折、こうして挑んで来る相手が居る。
後は、あれだ…色々と、反撃されて何かあるが、命を脅かされない、との事もあるらしい。

ともあれ、普段は軽く撒けるのだが。
今回の相手は、それなりに、追い縋って来た。
そろそろ面倒になって来たし、と思い、足を止め。
相手をするかどうか、軽く思案し始める。

その相手が、どんな相手なのか。
それとも、そんな状況に、出くわす誰かが居るのか。
今は、そんな状態で。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクレイさんが現れました。
クレイ >   
 さて、待ち構えていればその例の追跡者が路地の影から姿を見せる。油断している……わけではない。少女を見かけてもその表情は一切崩さず、むしろ警戒感を引き上げているようにすら見える。

「覚悟した……って面じゃねぇなぁ。大方俺の追跡にも気が付いた上で待ち構えた。ビンゴだろ」

 元々戦いやすい場所まで手を出すつもりは無かったし誘導できれば儲けもの。程度の考えだった。まぁそれよりだいぶ早く感知されたが。
 さて、そんな様子だが近くまでは近寄らない。相手が少女だから油断しているわけではない。むしろ警戒しているからこその距離感だ。

「このままやり合う、それもありっちゃありなんだが。まぁ一応聞くか。なにやらかした? ガキの時から世話になってる店からとっ捕まえてほしいって依頼が来たんだが?」

 聞いておくと言っておきながら、半歩足を開き、話しながらも常に左手はロングソードに手をかけている。何かあれば即座に抜刀し突撃できる構えのまま。
 とはいえ子供相手にいきなり斬りかかるのもどうにもやりにくく、一応聞いた次第であった。

タマモ > 逃げ回る、とは言っても、当然だが、加減してのもの。
それこそ、本気で逃げるなら、転移でもすれば良い。
それを知る相手からすれば、遊ばれている、と気付けるのだろうし。
そもそも、依頼を受けて、己を追おうとは思わない。
大体は、そうした相手は、己との関係を持っていたりするから、ともあるだろうからだ。

「………はて、どうなんじゃろうなぁ?」

当然、男が言う通りだ、追っ手は全員把握している。
それでも、誤魔化すような言葉で返すのは、少女の性格。
そう伝えながら、どうだろう?みたいな感じに、肩を竦めてみせて。

「何を…なかなかに、難しい問いじゃのぅ。
世の中、己が知らぬ内に、何かしておった、と言う場合もあるじゃろう?ん?」

なんて男に言うが、余りにも、覚えがあり過ぎて、逆に判別出来ない、が正解だ。
金色の悪魔、神出鬼没な存在。
一般人を襲う小悪党を、逆に襲って強奪等を行っていたりすれば。
その一般人を、気紛れに弄んだりして楽しんでいたりもする。
追っ手に対し、反撃に、同じように弄んだりともしていれば。
やらかした行為、その数がかさばり過ぎてしまうのは、当然の事だろう。

さて、それはともあれ。
相手さんは、なかなかな警戒っぷりだ。
そんな男とは違い、構え一つ取らぬ少女は、男の反応や動きを、のんびりと眺めていた。

クレイ >  
 相手の発言にハッと笑い返して。

「酔っぱらって気が付いたらハメ外しすぎてるみたいな感じか? 俺もガキの時はよくやったもんだ」

 折角の楽しい思い出何にも覚えてねぇのと追跡してる側なのにさも楽し気に話す雑談相手のように。
 だけど肩を落とせば。

「でも、酔っぱらったのか何かあったのかは知らないが……俺は傭兵で、知り合いのママに依頼されてる立場としちゃ、そうかじゃあしょうがないとはいかないわけだ」

 ロングソードの柄から手を放し手を軽く鳴らす。
 そして笑っていた口元も引き締め、静かに見据える。

「最低でも一緒に来て頭下げてもらうか、事情は聴きださない事には帰るわけにもいかねぇ訳でさ。とはいえこっちも前後不覚してたかもしれないガキをしばくのは趣味じゃない……だからできれば一緒に店まで来てほしいんだが。別に殺そうって訳じゃねぇんだ」

 威嚇で添えていた手は何の効果もなかった。であれば次の手段は実力行使になる。だがその前に警告が必要だ。
 素手とは言え子供を殴る趣味はないわけで。できりゃついてきてくれよ言ってはみるが……その目はその足は既に臨戦態勢。
 素直に言う事を聞いてくれる相手ならばそもそもこんな事態になっていないわけで。

タマモ > 男の言葉に、ふむ、と軽く頷き腕組み。

「そうなれば、あれやもしれんが…
残念ながら、妾はここ最近、そこまで酔っ払った記憶はないのぅ。
いやはや、残念残念」

酒に強い上、腹の都合で大量の飲酒は出来ない。
そう答えるも、とても、本当に残念そうにしているような、口調ではないか。
聞き手によっては、悪びれた様子もなく、な感じに感じるかもしれない。

「ふぅむ…はてさて、その呼び方から、どこぞの店の女将か何かか。
どこぞの店で、何かをするなんて、した事ないしのぅ。
………遊んだ男子や女子の関係者…それとも、悪戯をした相手じゃろうか…むむむ…」

続く男の言葉を聞けば、かくん?と、不思議そうに首を傾げる。
ママ、なんて表現をするのは、酒場とか、そんな店を構える相手の呼び方、との意識が強い。
そうした店へ、直接被害が被るような行動はした事がないのだ。
当たり前だ、後々通う可能性のある店に、そんな事をする訳がない。
となれば、呟きに零した、後の関係だろう。
人気の疎らな場所、そこに気に入った相手がいれば、色々と楽しませて貰っているし。
時折、気紛れな悪戯、その犠牲者の可能性も…あるかもしれない。

と、そんな事を、考え込むような、そんな仕草をしているも。
臨戦態勢の相手からすれば、それがどう見えるのか。
それなりに、腕が立つ相手ならば。
常に、わずかながらも、相手の気配を窺っている様子が感じられるからだ。

クレイ >  
「心当たりありまくりじゃねぇか……!! そうだよ、その店の子がお前に遊ばれたとかでその関係でママがカンカンなんだよ」

 そりゃ店からすれば店の子を本人が楽しんだかは別としてタダで遊ばれた形になるわけで。店としてもそのまま泣き寝入りはできないわけだ。
 腰に手を当てて。

「で、どの件か覚えてねぇとしても大人しくついてこれば良いんだっての。別に死人が出たとかそういう話じゃねぇんだから素直に頭下げりゃある程度は丸く収まるんだよ。金ももしかしたら支払う事になるかもしれねぇけど」

 とはいえ、相手はそんなつもりもないらしく。はぁと溜息を吐く。
 そうはいっても、相手にそんなつもりがないのは見て取れる。警戒はしているが、これ以上はラチがあかないという奴だ。
 相手の動きに注意しながらもそちらに接近する。

「とりあえず、一回来てもらうぞ。覚えてないから謝りませんは通じねぇ。覚えてないならそれを込みで謝罪させる」

 そのまま腕を伸ばす、抵抗をしたり避けたりしないのならそのまま腕をつかむように。
 とはいえ、別に戦闘動作ではない。避けようと思えば簡単に避けられる程度の動きだろう。

タマモ > 「………」

うん、男の意見には賛同だ。
視線を逸らし、己の言葉は、心の中で。
正直に言えば、それが誰に当て嵌まるのか、分かりはしない。
だからこそか、そんな男へと視線を向けて。

「して、その証拠は?
こんな御国柄じゃ、そうした事件は多かろう?
本当に、妾がその犯人か、との確証はあるのかどうか…
まぁ、本当にそうならば、行っても良いが。
妾に似寄った、何者か、はたまた、他の者であったならば、どうする?
ひっ捕らえ、連行してみて、違いました…となったら、どう責任を取るのじゃろうか?」

そんな言葉を、男へと向けてみるのだが。
多分、己が弄んだ内の一人だろうな、なんて考えを、すでに頭に浮かべていたりもしていた。
実際、行ってみて、本人を前にすれば思い出せる。
名前を覚えるのは苦手だが、一度見た顔は忘れないのだ。

そんな事もあり、本音は、行ってみても良いとは思っているが。
こうして、話を捻って、相手の反応を見てみたい、なんて悪戯をしてしまうのも、己の性格。

伸びる手に、ゆらりと揺れる体。
するりと手を掻い潜り、逃れる事は出来たのだが。
逃亡はせず、男の背後に位置付ける。
この次、どう動くにしても、まずは男の返答を聞く構えだ。

クレイ >  
「その口上の時点で既に自白してるような物だが、まぁ答えてやる……俺はこの辺りでたまに起きてる悪戯事件の犯人にやられたってママに聞いて、それで容姿を聞いた。で、その容姿を見つけて追い込んだ奴が堂々と遊んだ相手とか言い出した。それを引っ張って問題あると思うか? 違うなら最初から違うって言えば良い」

 追われている事を理解した上で待ち構えたり。遊んだと公言したり。
 引っ張り出すのに十分な理由は整っている訳で。
 でもまぁとニヤリと笑って。

「けどまぁ、容姿を聞いただけで俺が間違ってる可能性だったあるわけだし? もしその場合には引っ張ったせいでお前の時間を無駄にした分酒でも飯でも奢ってやる。自分で言うのもなんだが、結構名有りの傭兵だから金はそれなりにある身分でよ。法外な高級店は無理だが、ある程度の店なら十分以上に出してやれる」

 別に店まで遠いわけじゃない。つまり付き合わせた所で精々1時間もない程度。
 時給で数千ゴルドから数万ゴルドというのならば何も文句はないだろうという。あくまで傭兵らしい意見だった。

「こっちとしても無駄にやり合うのは面倒なんだよ……正直その程度で済むならこっちとしては安いもんだ。さっきの撒きの技術といい。普通のガキって感じじゃねぇしよお前。たぶん本気で捕まえるなら俺も本気でやらなきゃ捕まえられねぇ気がするんだわ」

 後ろを取られても振り返る事はしない。とはいえ、しっかり後ろに意識を傾け、何かしでかそうとすれば即座に対応できるように。

タマモ > ここまでの会話で、少女の言葉遊び好きは、大体理解したものだろう。
本気で隠そうと思えば、それが出来るはずなのに、それをしない。
まぁ…ここまで追い縋れた、そのご褒美みたいなもの。
己としては、そう考えてくれて、良いだろう、と。

男の言葉に、くすり、と笑みを零せば。

「そうかそうか、それならば、付き合うても良いじゃろう。
お主の勘が正しければ、逆に妾が奢ってやろう。
妾がそうしたならば、楽しめる男子か女子、ついでに、次は合法的に遊んでも良かろうて」

ひらひらと手を振って、続けてそう答える。
己は己で、男が思っている以上に、手持ちは十二分にあるのだ。
と、そう考えている時点で、奢る気満々であった。

「あー…ちなみにな、妾は年上じゃ。
確かに、普通の子供、とは言い難いじゃろうな?
さて、本気を出しても、捕まえられるかのぅ…?」

後ろを向き合う感じだ、こちらが見える訳でもないのだが。
そう言いながら、無駄に胸を張ってみせるのだった。

そして、そこまでの言葉を交わせば。
後は、案内を受けて向かう、と言った感じだろう。

クレイ >  
「お、今日は良い日だな。昼も1杯分の奢り貰ったんだよ。だから酒で払ってもらうわ。店の子は普通に顔なじみいるからやりにくいわ」

 おごってやると言われればニヤリとこちらも笑って見せる。こちらもこちらで外しているはずがないという自身だ。
 そもそも普遍的な容姿というわけでもないし発言等からほぼほぼ当たりだと踏んでいるのだ。
 年齢を聞けばあーと言葉を漏らして。

「あれか、見た目と年齢が一致しない類の種族か。また面象な……けど、本気を出せば行けるぜ。それこそ魔族だろうが一瞬で追いつくからよ」

 なんて言いながら道を歩く。
 とはいえ逃げる可能性が無きにしもあらず。きっちり隣でマークしながら歩く。

「にしても、相当派手に遊んだなお前。ここいらいったいそういう話は聞くし。そんなに遊びたいのか?」

 自分の関係者だけじゃなくて他にも遊ばれた男や女がいるなんて話を実際に聞いているわけで。
 歩きながらの雑談で話を振った。

タマモ > 「ほほぅ…逆転勝利、の可能性もあるのじゃぞ?
そんな、勝った気満々で、良いのじゃろうか?」

ふっ、と笑いながら、そう男へと返してはみるも。
己自身も、まぁ、負けているだろうな、とは思っている訳で。
そんな様子は見せぬも、己の齢の話となれば。

「人間は、すぐに見た目で考えてしまうからのぅ。
そこは、ちと気を付けるべきじゃな?
ふふ…そうかそうか、本気を出せば、行けるか」

歩き始めれば、その方角は、大体予想が付くもので。
そうなったのと、男の言葉に、すぅ、と瞳を細めれると。
次の瞬間、その姿が、ゆらりと揺れ…消える。
手を伸ばそうと、まるで霞のように、抜けてしまうのだろうが。

「…まぁ、色々と、あるものじゃ。
しっかりと、案内を頼むぞ?」

そこから、少女の続く声は。
隣とは変わらぬも、少女が男の居た反対側。
そこから、聞こえるだろう。
逃げられるが、逃げる気はない。
それを示しながらも、少女は、男に連れられ、目的の場所へと向かうのだろう。

クレイ >  
「お互い様、だろ?」

 懐が厚いので奢れるというのを自信満々と勘違いしそういい返す。
 年齢の話をすれば。ふぅと息を吐いて。

「しゃあねぇだろ。大体は見た目と能力ってのは直結するんだ。まぁ戦場で会ったらガキだろうと大男だろうと全力で叩き潰すってやるから関係ないけどよ」

 小さければ早いが力は低め、大きければ力は強いが動きは遅い。やはりその辺は大体決まってしまう。
 本気を出せばといって弄ぶように消えれば、一瞬目を開くが、すぐに細めて。

「了解、案内はお任せを」

 といって反対側。つまり今彼女が立っている側に目線を向ける。
 目を強化? 音? 否、彼女の性格として反対側か後ろに回り込むだろうなと目星をつけただけ。2択の中から引いたら当たっただけ。
 そうしてしばらく歩けばとある娼館。そこのドアをドンドンと叩いて。

「おい連れて来たぞ! 俺は外にいるから話付けろ!」

 と合図を出して。
 それから少女に向き直る。

「そういうわけで、外で待ってるから話してこい。飲むにせよそういう店いくにせよここの店じゃないからな。俺は外にいる……話付けたら戻ってこい」

 と言ってドアを開く。

タマモ > 「勝つか負けるか、結果はどうなるか…楽しみじゃ。

時折、それに反する存在も居る。
その点は、気を付けた方が良いぞ?
まぁ…常に全力であれば、問題なかろう」

少女に、勝負の勝敗への拘りはない。
勝つも負けるも、楽しむゆえの性格だ。
だから、そんな答えを返しながらも。
続く言葉は、それに対する賛同は控えるもの。
もっとも、男の性格を聞けば問題ないと、それで収めた訳だが。

そして、案内中に、ちょっとした悪戯はあったものの。
目的の場所に着けば、合図を送っている様子。
まぁ、相手が見覚えがあれば、謝罪…と言うよりも、また遊ぼうと、気安い態度で次の分の支払いまで上乗せし、それで済ませるだろうし。
もし違ったのであれば、それはそれで、対応は変わらなかっただろう。
どちらにせよ、気安く遊べる場所が増えるなら、その程度、容易いものなのだ。

そして、その結果次第で。
男が奢るのか、少女が奢るのか、決定する。
果たして、その結果がどちらとなったのかは…