2022/05/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレイリエさんが現れました。
■レイリエ > 夜の帳が落ちる迄には未だ幾許かの猶予がある昼下がりの貧民街。
にも関わらず、何処か退廃的な空気と翳りを帯びたその場所を、
金の髪と長い髪を持ったエルフの女が一人、緊張した面持ちで足を進めていた。
その手に握られた紙片へと視線を落としてから、今一度周囲を見回してみるものの、
視界に映るのは何れも見るからに怪しげな露店に娼館、果ては何を取り扱っているかも曖昧な店舗ばかり。
「―――出来る事なら、早々に済ませて戻りたいのですが………。」
人知れず、溜息混じりにそんな独白を零してから、再び手許の紙片へと視線を落とし、
其処に綴られた場所―――依頼された魔道具の納品先を目指して足を進めて行く。
道中、絶え間なく掛けられる露店の客引きや娼館のスカウトの声には、やんわりと断りと拒絶の意思を返しながら―――
■レイリエ > 「此処…で間違いない筈ですが………。」
程無くして、紙片にて指定された場所へと無事に辿り着く事が出来たのだけれども。
女を待ち構えていたのは、周囲と見比べてみても遜色無い、色鮮やかな看板と装飾に飾られた娼館で。
幾度と無く手許の紙片と目の前の其れとを交互に見詰めてみるものの、指定された場所は眼前の娼館で疑いようがない。
はぁ―――と今日一番大きな溜息を零してから、観念した様に建物の反対側へと回り込んで裏口の扉を叩くのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレイリエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (貧民地区、そこは平民地区から離れた汚れた街。
街中では常にうめき声と叫び声で溢れかえり、麻薬、武器、違法な人身売買などが日常茶飯事だ。
そんな街を歩く一匹…もしくは一人の男が居た。)
「さて…次はこっちか…。」
(手元には分厚い書類。
そこには自分の事務所で借りた契約者の顔写真と情報が乗っていた。
ただいま取り立ての最中であり、期限が迫って来た者から回収するべく街を歩いていた。)
「あぁ…めんどくせぇ…。
さっさと、娼館通り行って抜きてぇんだが…?」
(相手を見つけることが最近少なく、溜まった性欲を解消するべく早めに仕事を終わらせようと街を歩き続ける。)
■黒須 > (しばらく歩けば目的の場所へと到着する。
契約書を確認しながら、住所やら何やらを合わせて、確定する。)
「…ここだな。」
(契約書を仕舞えば扉の前に立つ。
大抵貸し借りを行った客は鈴を鳴らしても出てこないことが普通だが、稀に素直に出て来る相手も居るため、慣らして待つ。)
「・・・。」
(出てこなければしつこく何度も鳴らし、それでも出てこなければ、ドアを乱暴に叩く。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 夜の貧民地区、と聞くだけでなんとなく危険な空気。
路地裏はもちろんのこと表通りだって、普通は気にして歩くだろう。
もちろんこの大男のように、そんなのさっぱり気にしない、といったのもいるわけだけど――。
「んー………ああ、そう、たしかこっち。」
というか、迷っていた。
……なんでだろうか、このあたり、貧民地区ではよく迷う。
いい加減にぼつぼつ、歩きなれても来たはずなのに。
ランプ灯みたく明るい月を見上げて、はあ、と溜息。
――最終的に奥の方、なんだか、よくわからないとこにやってきた。
「んむ、…こりゃ、まずい。完全に迷った。
あー……おうい、だれか、いないか。」
もういっそそこらのチンピラでもいい。
表通りも人気の減る時間帯だが、声を掛けた