2022/05/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 丸一日ほども眠っていたらしい
自室の中に愛猫の気配はなく、どうせどこか違う家で違う名前で呼ばれているのであろう
起き上がれば身体の節々が凝り固まっているような気がしてベッドから出ながら身体を解すよう動かす
空腹を覚えてキッチンを探るがすぐに口にできそうなものはなくて、
シャツに袖を通して寝癖に手櫛を入れて仕方なく外に出ることにした
ここ数週間ほど、働き詰めで大小含めていくつかの仕事を終わらせた
睨み合う組織同士の間を取り持ったりだとか、行方不明の貴族令嬢を連れ戻したりだとか、
魔物討伐に行ったきり戻らなくなった放蕩貴族のボンボンを探したりだとか…
孤児院立ち退きを迫る地主の嫌がらせを止めたりだとか…金になったり対してならなかったり色々であった
ようやくそれらも終わり、何もない一日は眠るだけで過ぎ去った…思いの外、草臥れていたらしい
「何か腹に入れるか…」
自宅を出て火を灯した煙草を咥えて歩き始める
相変わらずみすぼらしい貧民地区の通り、糧を求めて手を伸ばしてくる物乞いを振り払い、
顔見知りの浮浪児たちに囲まれたり、きな臭い知己の男と軽い世間話を交えたり、
何やかんやで2本目の煙草に手を付けた所で、何をしに外に出たんだったか、なんて思ってしまった
腹は減っているが、食事を提供する前の店まで来るとなんとなく気分が乗らなかったりしてしまって、
いくつかの店の前を素通りするうちに、なんだか疲れてしまって、
仕方なく立ち止まって懐の煙草に手を伸ばし、3本目の煙草に火を灯した
■カーレル > 特別食べたいものがあるわけではないが、店の前まで来るとなんとなく気分が乗らない
近場の店をいくつか思い描いてみたが、どこもピンとくることはなくて、
短くなった煙草の火を消して平民地区の方へ向かって歩き出す
「…もうしばらく歩けばなんか思い浮かぶかも」
相変わらずあてがあるわけではないけれども、歩いているうちに何か思い浮かぶかもしれない
或いは店先を食欲であったり、好奇心であったりをくすぐるような香りが漂っているかもしれない
…なんてことをぼんやりと考えながら、貧民地区よりも明るく活気の溢れている方へと歩いていくのであった―――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカーレルさんが去りました。