2022/05/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレフさんが現れました。
レフ > 昨日の依頼の続き──

今日は芳しくない事に、小雨が降っていた。
少年は雨合羽──傘は片手が塞がってしまう──を身につけ、パトロールを続けていた。

不思議なことに、この殆ど城壁外と変わらない危険度のエリアが、昨日よりも綺麗に見える…
のは、雨が細かい塵芥を洗い流してくれたせいかも知れない。
どこか、空気も澄んでいるような気がした。
…もちろん、平民地区等と比べれば薄汚れた空気であることに違いはない、が。

先程、この廃墟区画に紛れ込んでいた小型の魔物を退治したため、
呪符が一枚減っているが、パトロール続行に支障は無い。
少年は景気づけの意味もこめて、小さく鼻歌を歌いながら歩む。

レフ > 途中、意外と安全な廃墟の屋根の上に登って水分補給の休憩を挟む。
自分以外にも同じ仕事を請けている者はそれなりに居るはずだが、中々出会わないものだ。
それだけ、この時の流れから取り残された区画が広いのだろう──
と、少年はしみじみしながら仕事を続けるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレフさんが現れました。
レフ > 小休止を挟んだ後、雨は止み──

少年は、相変わらず仕事を続けていた。
日付が変わったら、自分の分のノルマは達成……という事になる。
これくらいの時間になると、少し早く切り上げても糾弾されはしないのだが、
律義にパトロールを続けているのは、もはや性格というしかない。
いや、業か……
と言うと大仰かもしれないが、自分ではどうにも出来ない点は同じだ、と少年は思う。

何やら深遠な思考を頭の片隅で繰り広げながら、ゆっくり歩く。
こういう時に早く歩いても、見るべきものを見落とすだけでろくなことになりはしない。