2022/02/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にマリオンさんが現れました。
マリオン > 目立つ学院の制服を隠すため、用意しておいたフード付きの外套を着込み、
普段足を踏み入れない界隈を歩き始めて、半時ほど。
何処も彼処も、一様に朽ちかけ、煤けたような街並みの只中で、
――――ふと、足を止めて空を仰ぎ。

「これは、……迷ったんだな、間違い無く」

認めたくはないが、認めざるを得ない。
先刻から、同じ所をぐるぐる回り続けているような、
朝まで歩き続けても、目的地には辿り着けなさそうな。
深く被っていたフードがずり落ち、不機嫌そうな白皙が露わになる。
ややつり上がり気味の眼で、左右へ視線を巡らせるけれど、
実のところ――――機嫌が悪いのではなく、ただただ、困り果てているのだった。

マリオン > 困り果ててはいるものの、ぼんやり突っ立っていたところで、
何かが変わるわけでもない。

――――――溜め息を吐いて軽く首を振り、フードを被り直して歩き出す。
当初の目的を果たすどころか、家に帰りつくことさえ、
大分先の話になりそうだった――――――。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からマリオンさんが去りました。