2021/12/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > お酒に酔ってしまい、自宅以外の場所で一晩をあかした帰り道。本当ならまっすぐ古物店に戻るところを、寄り道をして貧民地区までやってきていた。
ときどき古い品物をお店に持ちこんでくれるお得意さまから、引き取ってほしいものがあると以前からお願いされていたのを思い出して、ちょうどその用事も片付いたところ。
布で丁寧に包んだ大きな陶器を胸に抱えて、落とさないよう慎重に足を進める。平民地区の大通りほど人も多くないから、誰かとぶつかるような心配はないけれど、それでも周囲をきょろきょろしているのは、ひったくりを警戒するため。
以前もこのあたりを歩いていた時、後ろから走ってきた人に荷物を奪われてしまっていたから、今回はそんな事にならないようにと警戒して。

「……ん、しょ」

ときどき荷物を抱え直しながら、呼吸を整える。二日酔いみたいな感覚もだいぶ落ち着いてきたものの、まだすこし頭がぼーっとするような気がして。
お店に戻るのも結局お昼ごろになってしまいそうだと計算しながら、小さく溜息をこぼした。それなりに交流がある人からの誘いは断れるようになってきたけれど、そろそろ、慣れない状況でも、ちゃんとお酒を拒めるようにならないといけない、と考えて。

ミンティ > しばらく歩いていると、どこからかいい匂いが漂ってくる。そちらに視線を向けてみると、ちょうどお店を開けたばかりの小さな食堂。
帰宅してから朝食を取る予定だったけれど、寄り道したせいで、もうとっくにそんな時間もすぎている。ちょうどおなかも空いてくるころだったから、足を止めて悩み。
結局、これから帰って仕事の準備や料理やとしていると、あわただしくなりそうな気もしたから、このまま食べていこうと、いい匂いを辿るように足を進める。財布の中にいくら入っていたか思い出しながら、小さな姿は食堂の中へと吸いこまれていって…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からミンティさんが去りました。