2021/12/05 のログ
■ティアフェル > 彼女の苦手なものとか、ちょっと想像かつかないものだが、それにしたってこんな狂気の沙汰なほどの尋常外な怖がり方はしないであろうに10,000ゴルド。
犬自体が悪い訳ではないと頭ではわかっているがそれでも襲われると呪いたくなる。
「猫だけなら本当にいいんだけどねえ……猫は好き。猫かわいい。犬と基本仲悪いところにシンパシー。
……はあ……そうなのよ、虫嫌いの人も苦労してると思うんだけど、犬もねえ……。
一応自立した人間ですので、常にママについてきてもらうって訳にはねえ。
いっそイマジナリーフレンドが実体をもってわたしを守ってくれるようになればいいのに……。
ん?」
犬に関しては嘆息と妄想交じりに切々とほざいていたが、喜ぶこちらに向けてどこか口ごもるような彼女の言葉には小首を傾げて。
「……うん……そう云えばここはどこ……。結構な区画を超えてきたっぽいな……。
もうどこをどう走ったのやら。
――よーし、じゃあともかく何して遊ぶ?
何気にお久だよね。わあい、おいしいもの食べてもいいしー…買い物、は店しまってるかなー? お酒とか?
あ、普段なにして遊ぶ? えーといたずら以外」
ともかく、ここで再会して気持ちも落ち着いて一緒に行動することが決まった。
では何をしよう、とうきうき弾んだ声であれこれと模索し始め。
あと、顔に涙の痕がべったりで、髪がぐしゃぐしゃなのに気づいてハンカチで拭いたりリボンを結びなおして整えたり、とグルーミングも。
■タマモ > 確かに、少女が思う通り、あれ程の怖がり方はしないだろう。
…と言うか、怖いものが本当の前に来たら、最悪は転移すれば良い。
身近に居る真に怖い相手は、それさえ通用しないのだが。
「とは言え、犬を恨んだりはしてはならんぞ?
犬とて、人と同じように、必死に生きておるんじゃからのぅ。
そもそも、恨み恨まれは、人のみが持ちえるものじゃろうが。
ふむ…ふむ?…いまぢなりーふれんど?
良く分からんが、常に守れるようなものがあれば、便利じゃろうな」
犬を嫌う少女の言葉に、ある種の納得はしつつも。
少女自身、それを理解はしていようと、一応は伝えておくのだ。
が、後に出る単語は、理解出来なかったらしい。
かくん?と首を傾げるのだった。
「いやいや、どこって…ここは、貧民地区じゃぞ?
場所は問うでないぞ?妾も、正確な位置は知らん。
さて、何をして遊ぶか…ふむふむ、そうじゃのぅ。
本当に、そう言われてしまうと、どうするべきか…」
とりあえず、現状を伝えつつ、少女と同じく、何をしようか考える。
と言うか、思い付いた事に、まず釘を刺された、とも言う。
その考える様子から、まず、悪戯やら、そうした事を考えていた、と分かるかもしれない。
ともあれ、今ここで、何か出来る事はあるのか?
正直、それ以外、なかなかに思い付きそうもないのだが、さてはて。
■ティアフェル > 「恨むというかただただキライなだけよ。
それは虫嫌いに虫を恨むなっていうのと同じね。虫が滅んだら自分も滅んじゃう。それでもやっぱりキライはキライなのよ。
せめて目につかない場所にいて欲しい。
きっとそういうの犬にも分かるのよね。だから時には襲ってくるんだわ。
そうそう……外出時ずっとついててくれる人、なんているわけないけど」
外に出る度いちいち護衛を伴う訳にもいかない。貴族でもあるまいし。
はーっと嘆息を深々と零して、いささか見当違いでもある彼女の注意事項に微苦笑気味に肩を竦めた。ちょっとだけ論点の相違かな?と。
イマジナリーフレンドは妄想上の友達です、とシンプルに一言。
「うん……や、ギリそこは分かるんだけど……番地は……。
そうだよね、タマモちゃんもランダムに散策してたんだもんね。
んー。普段の遊びは……いたずらオンリーなの……?いや、まさかね……ハハ。
じゃ、とりま場所変えましょっか。寒いし、暖かいものでも飲まない? わたし、喉からからだよ」
全力疾走することしばし、なのだからさもありなん、だが。
今から何するか、なんてノープランな二名。だったら落ち着いて作戦会議(※遊びの相談)だ、と促すように手を差し出して、にこと笑みかける。
■タマモ > 「時に、居るからのぅ。
嫌いだから、滅ぼしてしまえ、とかな?
色々と、好き嫌いは、難しいものじゃのぅ。
………目に付かない場所、か…
ずっと一緒に居る…番みたいなものか?」
まぁ、好き嫌い、得手不得手、そうした問題は、各々あるもので。
考え出したら限が無い、と言う訳で、そう結論付けた。
己の苦手な相手は、己と同じ、好き勝手に現れる。
それを考えると…こう、つい、遠い目をしてしまうのだった。
そして、少女の説明には、より上の想像をしたようだが。
続く追加の一言に、ぽんっ、と手を打って納得するのだ。
「番地…そんなもの、あったのか?
いやはや、そんなのがあったなんて、ぜんっぜん知らなかったのぅ。
…え、まずは悪戯なだけで、そればっかりではないぞ?…多分。
うむ、では、場所は任せよう」
王都には、結構長い事居るはずなのに。
今知った衝撃の真実、みたいな反応を見せた後。
己の案、それの少女の予想に、本日三度目の視線逸らし。
もちろん、先の考えなんて、その場で考えるのだ。
少女からの案が出れば、それに乗っかるのだった。
差し出される手、それを、ぎゅっ、と握り返す。
■ティアフェル > 「嫌いだからいちいち死ね、とは思わないけどねー……。
ただ、恐怖の対象がいっそ虫とか爬虫類とか分かりやすいものだったらよかったのにーと益体もなく悩む今日この頃。
犬好きの人にはなんか気まずいし、犬ミレーさんとかには申し訳ないし。
番……? んー……なんだろ?」
他人、というのはずっと行動を共にできないものではあるから、ずっと一緒にいるものなんてそもそも得られる筈もない。
んん?と答えかねて首をひねった。
「まずはいたずら……はは。らしいよねえ。
あ、じゃあじゃあ、いたずら、今日は一緒にいたずらするってのは?
あ。でも、『ゴメンゴメーン』で済む程度の軽いやつね。
わたしもいたずらはされるより断然する派なのよ!」
何か温かい飲み物でも口にしながら、他愛無い、引っかかった方も思わず笑うくらいのいたずらを考えてみるのはどうか?と相手のフィールドで一緒にできそうな遊びとして一案。
差し出した手を握り返してもらうと、自然と頬を緩め仲良く手をつないで。
まだ営業している店舗を探し。自然酒場ばかりが目につくが、いいかな?と伺うような目線を向け。
■タマモ > 「まぁ、普通はそうじゃな。
好き嫌い、己で決められれば、便利なんじゃろうがのぅ。
その辺りは、仕方ない。
犬好き相手は、と思うが、犬の耳と尻尾だけでも、駄目なのか…むむむ…
番?あー…人で言う、夫婦じゃ」
動物で言う番、とは言っても、中には別行動する動物も居る訳だが。
さらりと、少女の問いに答えるも。
その際、意識でもさせるように、耳元で囁いてみよう。
「悪戯…まぁ、その悪戯に関しては、任せるとして。
その後ででも、お礼として、かるぅくお主に受けて貰うとしようかのぅ。
ほれ、そうしたのを知れば、後々使えるやもしれんし?
お礼、とやらも出来て、一石二鳥じゃろうしな?」
ぶっちゃけ、悪戯のレベルが分からない、と言うのもある。
そもそも、己にとっての悪戯は、糧を得る意味も含まれる時があるからだ。
ともあれ、軽い悪戯と言う計りを知る意味と、後に伝えるもの。
そうした事を伝えながら、酒場で良いか、と問うような視線に。
手を引かれながら、良い、と頷くのだ。
■ティアフェル > 「ねー、もう……普通に毛虫に悲鳴上げてるだけの女に生まれたかったよ……。
周りは『そうだよねーコワイよねー』って暖かく対応して、ぽいっと追い払ってくれるもの。
あ、いや、犬ミレーさんとかは大丈夫なのよ。見た目8割人でしょ? ただ、犬が怖いんだ、っていうとやっぱりいい気はしないみたいだから。
つがいの意味は分かるんだけど。夫婦でも四六時中べったりしてられないでしょ? 動物だって……身体がくっついてない限りはずっと一緒なんて土台無理な話よ」
結婚して夫に守ってもらう――なんてルートを辿ったところで限界はある。
現状手詰まりなのは否めず。ただただ肩を竦めた。
「………できればヤダ……。しかし、犬から助けてもらった恩と、あれば……斯様なことでも耐えて見せます……。死ぬ気で。
でもイタズラってあれよね。嫌がる人にやった方がより楽しいとかあるあるよね……」
助けてもらったのが犬以外だったら、ここまで譲歩できないことが多いが、犬に襲われているところを助けてもらったらマジなんでも云うこと聞きそうな勢いの女は、悲愴な顔で肯いた。
この地区ではやっぱりこの時間開いているのは酒場やら娼館やら賭博やら、そんなものばかりで。
目で訴えると了承を受けたもので、多少はマシな、ちょっとは客層も落ち着いている酒場を見つけると、時間も深夜を差しているためか、思ったよりは客も少ない店を見つけて入り、カウンターの隅にでも並んで陣取ろうか。
■タマモ > 「ん…?つまり、お主、そうした虫は大丈夫なんじゃな?
同じ境遇でないと、分からんものじゃな、そう言うのは。
ふむふむ、人型であれば、良い、と。
あぁ、なるほど…さすがに、四六時中は無理じゃな…」
納得した様子で、ふむ、と頷いてみせ。
己の方も、手詰まりな感じに、溜息を一つ。
「仕方無いのぅ、悪戯が駄目ならば、仲良く遊ぶとしようか、妾のやり方で。
嫌がるのも良し、驚くのも良し、怖がるならば、尚良し。
それが悪戯と知った、その後の反応も、なかなかに楽しいものじゃぞ?」
悪戯とするから、なのか。
そう考えれば、そんな言葉に言い換えるのだが。
少女が、それをどう受け取るか、だろう。
そして、悪戯に関して論じられれば、つらつらと答えが返される。
悪戯からの流れ、そのすべてを楽しんでる、それが良いのか悪いのか…は別として。
とりあえず、場所は決まったか、一つの酒場へと入れば。
案内されるままに、少女と共に、腰掛けるのはカウンターの席なのだろう。
■ティアフェル > 「うん、別に好きではないけど……虫も爬虫類も特に怖くない。
ムカデとか気持ち悪いなーとは思うけどね。
タマモちゃんは虫とか怖い?
ただ、犬が二足歩行してる感じの見た目は……さすがにコワイ。
つがいの片割れにもそれぞれ生活はあるからねえ……」
よしんば常に一緒に行動ができるにしても、結構気づまりになりそうで。
一生犬に怯えて生きるのほぼ決定である。
「だ、だめじゃ……ないよ……タマモちゃんがしたいってなら……それが恩返しになるなら……わ、わたしは、耐えてみせるよ!?
うーん……さすが上級者……いたずらされた後の個々の反応を見て楽しみたいんだねえ。このトリックマスター」
カタカナにすると、なんかいっそそんな肩書のひといそうな感じになった。あと多分ちょっと意味が違う。
本当にいたずらが好きなんだなあ、と語る言葉に肩を揺らした。
二人が落ち着いたさほどガヤついていない店内は酔客は酔いつぶれていたり。店主を捕まえてぼそぼそとなにやら愚痴りながらひたすら飲んでいたりで、まあ、普通に話す分には問題ない。
お酒でもいいけど、何にしようかと考え、やっぱ寒いときはホットショコラ……ホットレモネードもいいなあ、と定番の二択で悩み。
■タマモ > 「むしろ、そうしたのが苦手な女子のが、多いんじゃが…まぁ、そんなものなんじゃろう。
妾か…?虫…いや、別に怖くも何とも無いのぅ。
………なるほど、獣人は、さすがに駄目か。
むしろ、ずっと共に居る動物の方が、稀とも言えるしなぁ。
とりあえず、見掛ける事があれば、また助けてやろう」
流れのままに、任せるしかない。
結局のところ、答えが出ないのだから、仕方がないか。
ともあれ、やれる事はしてやるのだと、それだけは伝えておいて。
「………別に、そんな必死に耐える程の事、でもないんじゃろうがな?
伊達に、長い事、悪戯をして生きてはきておらん、と言う事じゃ。
とりっくますたー、か…そう呼ばれたのは、初めてじゃのぅ」
少女が、そう感じている訳だが、多分、言われた本人も気付いていない感じだ。
その呼ばれ方、何と無く偉そうに感じたのか、えっへん、と胸を張ってみせた。
時間も時間、場所も場所か、店内はそこまで騒がしくはない。
少女が二択に悩んでいる中、こちらは果実ジュースかエールと考える。
寒い時に冷たいものを頼むな?ホット系は、猫舌なので避けたいのもあるのだ。
■ティアフェル > 「そうなんだよねー。だからやっぱり世の中は多数派が強いってことよね……犬恐怖症は少数派の部類だから共感がなかなか……。
そっかあ、タマモちゃんって苦手なものってあったりするの?
だよねえ……だからそれはいいんだけど。
――ほんとに? いいの?! まじで? タマモさま……!愛してる! 見かけたときだけでもじゅううぶんだよ! 嬉しい!」
すごい急に愛された。
犬から救ってくれるなんて救世主様だ。呼称もちゃんからさまになる勢いだ。両手を組み合わせてキラキラした顔で女神を拝んだ。
「たとえ苦行を課せられても、恩に報いるためなら乗り切る所存だよ? だって犬から救ってくれた……!
本当だね……いたずらマイスターだよ。
――っふっふっふ。して、トリックマスタータマモ様、本日のいたずら会議ですが、議題はいかがしましょう?」
トリックマスター、はそれなりに受け入れられたのか?胸を張っているようなので、悪乗りがちにそんな風に持ち掛けて、悪代官さながらの笑みを刻んだ。
悩んでいるなか、注文を決めているような隣の様子に若干焦って、やっぱりのどか沸いてたからさっぱり系のレモネード、と決めた。より身体を温めるため、コアントローを少し落として、と頼んでおくのも忘れずに。
■タマモ > 「何とも、難しい問題じゃ。
そこまで怖がるものがなければ、理解出来ぬ。
誰しも、苦手はあっても、恐怖症にまで、到るものは、多くないからのぅ。
あるにはあるが…あえて、伏せておこう。
下手に口にすると、現れる事があるやもしれん。
まったく、そうした相手に、そう言う事を言うて、信じられたらどうする?
その喜びは、分からんでもないが…」
さらっと愛を語り、拝む少女を見詰め。
はふん、と溜息を一つ吐きつつも、自分も愛してる!みたいに、組んだ両手を包むように、両手を握ってみるのだった。
「むしろ、先に言うておった、愛し愛され、の方が近しいがのぅ?
さて、悪戯か…程度の微妙な妾より、お主が考えて、妾が実行、の方が良いと思うが?
何が出来るか、と問われると…案を聞いてから、出来るか答えた方が良さそうじゃがな」
意味を知らぬまま、受け入れた感が強いが。
己もまた、ふっ、と笑みを浮かべてみせて。
飲み物は定番のエールとし、軽く食べるものに関しては…
「して、ここの料理は詳しくないが。
何か、お勧めとか、あるじゃろうか?
あったら、それにするのじゃ」
と、少女へと丸投げするのだった。
■ティアフェル > 「まーね……。理解はしてもらえても共感はなかなかね……しょうがないけど。
みんな本当に……羨ましいよ。犬怖くなくっていいなあ……。
ああ、うんうん。そんな苦手なものが何かなんて、云いたくなかったりするよね。あるのかなって思っただけだから。
いや、この感動を伝えたかったのですよ。伝わったかな?
……まあ、なんだか百合百合しくってよ」
本当にありがとう。心底ありがとう。世界の果てまでありがとうなあふれる気持ち。
組んだ両手を包まれると、一瞬百合になった。ぽ、と頬を赤らめてみる悪乗りまで。
「話題がアダルトになったー。
ええ……? 普段いたずらなんてしないから分かんないよ……。
じゃあ、参考までに、普段どんないたずらしてるのか教えて?
そしたらどの程度実行できるのか分かるし。プランの立てようもあるっしょ」
ノーヒントで答えを出せと云われても土台無理な話で。どうせなら一緒にこんなのはどうか、あんなのはどうか、ときゃっきゃしながら策を練ってみたかったのだが、と残念そうな顔をした。
「ん? なんか食べる? お腹すいてるの?
この店前を通ったことはあるけど入ったのは初めてなんだ。
当たりはずれのないメニューにしといたらいいんじゃないかな?
ソーセージとか、ポテトとか?」
ぴ、とアホ毛が考えるように立って揺らめき。ほどなく届いた飲み物で手を温めるように包みながら。
■タマモ > 「ふむ…羨むよりも、これからを考えるのが一番じゃろう。
妾のものの場合は、どこで耳を立てておるのか、分からん相手じゃからな。
どちらにせよ、言えるものではないんじゃ。
妾としては、これはこれで良し」
女同士がやれば、確かにそう見えるだろうが。
己からすれば、そうであろうと、何ら影響なし。
と言う訳で、赤くなる少女を、じっと見詰めるのだった。
「うん?まぁ、そうしたからな?
いやいや、悪戯をせんのに、持ち掛けたのか…?
まったく、仕方無い女子じゃのぅ。
普段は、転ばせる事から、驚かせたり、穴に落としたり、身包み剥いだり、後は…あれやこれや?
結構、色んな事をしておるぞ?」
やれやれ、と言った感じに、肩を竦めながら。
そんな少女へと、やって来た事を教えるのだ、適当に。
「せっかくの酒場、じゃからのぅ。
となれば、何か食してみたいと、思うものじゃろう?
…今ならば、お主も居るから、食べ切れんでも大丈夫なのもあるしな!」
等と、少女の問いに答える。
一部、他人任せっぽいのもあったが、気にするな。
■ティアフェル > 「本当だね、腐っててもしょうがないね。建設的にいこう。
ふーん…あ、動物とか物とかそういうことではないんだね。苦手な相手、なんだ。
うーん。やったらやったで照れますなぁ」
云うほど照れてはいないようだが、取り敢えずはにかんだような笑みを浮かべ、見つめられて「きゃ」とわざとらしい声。
「百合×アダルト=耽美。そんな印象。
子供のころはねー多少はやったけど。この歳になると普段からいたずらしてると社会的地位が揺るぐ瞬間もなきにしもあらず?
あれだ、ソフトなものからハードなものまで……多様だね。さすがトリックマスター。
ふうむ、転ばせる…と怪我したら気の毒だし……やっぱり怪我しない程度のどっきりがいいかしらね。
酒場でできるところと云えば……こっそり飲み物の中身替えちゃったりかな? 夜道でおばけの振りするとか」
結構いろいろしでかしている彼女であればいけそうな気もするし、怪我を防ぐ行動もとれそうだ。万一の場合は怪我人はこちらが請け負える。
やろうと思えば幅広くできそうだな、と顎に手を当てて思索を巡らせ。
「タマモちゃんはエールにしたから確かにアテがあった方がいいかもね。
わたし好き嫌いないから気になるメニュー頼んでみたら?
食べきれなかったら全然手伝う手伝う」
一緒に飲んでいるのだから、料理を分け合うなんてことはある意味基本。うんうんと肯いて好きなものを、と壁版に無造作に書かれたメニュー一覧を示し。ゲテモノ系とか量が多すぎなものはさすがにとめようと思いつつ。
そうして、料理を注文し、エールとコアントロー入りレモネードで乾杯していたずらの算段をしながら食事をし会話を楽しみ。悪だくみはその後実行に移したかどうかははてさて……。
■タマモ > 「うむ、お主ならば、その方が似合うておる。
おぉぅ…まぁ、その程度ならば、良いか。
分かっておるのか、分かっておらんのか…先んじたのは、お主じゃからな?」
まぁ、そうは言うも、分かっている感じなのは、見て取れる訳で。
そんな少女を、瞳を細め、見詰めているのだった。
「百合でなくとも、あだると、となれば、そうなると思うんじゃが…
ふむ…そう言えば、冒険者、じゃったか?
立場と言うのを持つと、大変じゃのぅ。
怪我をさせず、驚かす程度のもの…むむむ…
飲み物を変えると、酒場に影響するじゃろう?
驚かすと、相手の反応次第で、やはり怪我をするじゃろう?
そう考え出すと、限が無い、だから、そう深く考えず妾はする訳じゃ」
少女は、悪戯の際に、色々と考えているようだが。
それをし出すと、色々と止まらないのだ。
この辺りも、やはり、軽く考えるのが一番だ、と。
「うむ、そうじゃろう?
ならば、妾も適当に頼むとするか…
…本当に、その時は、遠慮せず任せるぞ?」
そう言うならばと、少女が言ってくれた通り、適当に選ぼうとする訳だが。
こちらはこちらで、辛いもの、苦いもの、熱いものは苦手だ。
その辺りは、お互いに考え、決めてゆけば良いか。
さて、料理の注文、その後の悪戯、それがどうなったのか?
それは、二人と、その周りのみが知る事となるのだろう。
■ティアフェル > マイナス思考に陥っていてもしょうがない。
気づかせてくれた彼女に「だよね」と笑いかけ。
耽美とは美に陶酔し溺れるものという意味だぞ、ヨコシマな意味で使うなんてエッチ、とアダルトな思考の発言を揶揄っては。
トリックマスターのいたずら講座をふむふむと拝聴し。
さすが、マスターはあとのことを考えないで勢いでいく。その思考大事やな、と納得して。
そして、好きな料理を選んでいくのを見て。
ヤバ気なものだけストップさせ、それからあとは。
大体どんな料理かわかっても果たしてこの店のそれが旨いか不味いかはちょっとした賭けで。
おいしい料理が出ればはしゃぎ。そうでなくてもあれこれ話しながら食事を楽しみ。
そうしてその夜は賑やかに過ぎてゆくのであった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。