2021/12/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区のどこか」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
人通りの疎らな通り、そこに少女の姿はあった。
ただ、いつものように、歩き回っている訳ではなく。
建物の軒下、そこで、のんびりと寛いでいる。

「いやはや、まったく。
ただ雨だけならば、そう問題もないんじゃが…
さすがに、この風も、ではのぅ」

そう、その呟きと共に、向ける視線の先に見えるのは。
地面を叩く、少し強めに降る雨と、その雨を乱す、少々強めの風。
唐傘をさそうと、濡れてしまいそうな天気の乱れに、軽く雨宿りである。

視線を巡らせれば、少し先に、酒場らしきものが見える。
ここで待つも良し、せっかくだし、あの酒場に寄るのも良し、な感じだろうか。

タマモ > 雨は…止まない。
風は…少し、緩んだか。
軽く考えれば、ぽんっ、と唐傘を手元に出し。
軒下から、通りへと出るのだ。
酒場、行っても良かったが、唐傘を出した手前、また閉じて戻すのも面倒と。
少女は、そのまま夜の通りを歩き、この場を後にするのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区のどこか」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場」にリリンさんが現れました。
リリン > 「ふぅむ。アレはいまいちルールが良くわからぬな」

貧民街のとある酒場内、やや狭い空間ながら家具類の配置が上手いのか、あまり窮屈さは感じられない。カウンター席の一番端で、通路を挟み反対側で行われているダーツの勝負を眺めていた。
場所柄あまりガラのよくない――殆どの客がそうと言えばそうだったが、男たちが壁に掛けられた酒樽の蓋めがけて小さな矢を投げ合う、勝負中の其れを頬杖ついて見ていたが、どうもただ真ん中に当てれば良いと言うものもないらしく。

「ただ真ん中で良いなら楽そうなんじゃがの……」

その勝負の様子には興味があったものの、細かいルールを覚えようとする気はさらさら無いようで。殴り合う以外の勝負もあろうもの、などと思いつつ。
酒場と言う場所に似つかぬ小さな少女が独り席にちょこんと乗っていても、来店直後こそちらちらと見られはしつつも、やがてそれほど関わらず、店主もあれこれ事情を聞きもしないのも、また場所柄であったか。