2021/10/17 のログ
黒須 > 「あ?…まぁ、軽くなら…。」

(幼い頃に服があまり手に入らず、親人の手伝いとして服が破けることは何度もあった。
そのための修理として軽い裁縫はできている。)

「今となっては、稼ぎ方を覚えてからよ…別に必要なくなったな…。
…何面白がってんだよ…。」

(面白い気を思っていたと直感で感じ、ジト目で真白のことを見る。)

柊真白 >  
「ふうん」

じ、と彼を見て。

「面白がってはない。ものを大事にするのは良いこと」

ふい、と視線を服に戻し、観察に戻る。
それでも微妙に雰囲気がフワフワしているのはわかるだろう。

黒須 > 「…変なやつ。」

(ベットに寝そべり酒の飲む。
観察に戻る少女の姿を眺めながら一人で過ごす。)

「…フッ」

(それでも、真白から溢れるフワフワとした雰囲気を感じて思わず笑ってしまった。)

柊真白 >  
「……」

黙々とメイド服(スケベ仕様)を眺める。
真剣な表情で。
隅々まで見終えたら、入っていた紙袋に畳んで戻し、彼の座るベッドへ歩いて行って。

「おなかすいた」

ベッドの横に立って、彼の顔を見る。

黒須 > 「ん?あぁ…。」

(片付けて服を仕舞い、こちらに近寄る真白から飯を要求されて立ち上がる。
黒いYシャツを着用してはキッチンへ向かう。)

「簡単で腹に溜まる物作るからな?」

(そう言って取り出したのはジャガイモとバターだ。
軽く水洗いをして鍋に入れて蒸かし、ジャガバターでも作ろうとしたのだった。)

柊真白 >  
キッチンに移動する彼。
そのあとにとことこついていく。
取り出されるのはジャガイモとバター。

「なにつくるの?」

鍋に入れられるジャガイモ。
簡単、と言うのだから吹かしたジャガイモにバターを乗せたものだろう。
塩とか軽く振るとおいしいやつ。

黒須 > 「ジャガバターだ。
じゃやいもを蒸かして、バターやら塩胡椒して食う簡単なやつだ。」

(鍋に入れたジャガイモ。
蓋をしてしばらくすれば皮も柔らかくなり、向きやすくなる。
ナイフで十字に切れ目を入れてさらに盛り付けていった。
蒸かしたばかりだが、熱に強かったために平気だった。)

「そら、完成だ…。
適当に付け食べろ。」

(皿を運びテーブルへ、バターを一切れ乗せて軽く溶かしては頬張り、白い息を吐きながら飲み込み、酒で後流しをする。)

柊真白 >  
「知ってる。美味しい」

自分の分に塩を掛ける。
椅子に座って手でちぎる。

「あつ……」

出来たてなので熱い
持つ指を細かく変えながら一口サイズにちぎり、口に運んで。

「あ、ふ――はふ、ほ」

あつい。
はふはふしながら食べる。

黒須 > (こちらは順調に食事を進める。
過去の喧嘩や抗争に比べれば、このぐらいの痛みは大したことなかった。)

「・・・。」

(ちらりと真白の方を眺めながら食事のスピードを合わせて、早ければ酒を飲んで少し遅くする。)

「ここに居る間に随分と表情よくなってねぇか?
なんって言うか…無機質じゃねぇ?てか?」

(初めの頃はただセックスをするのみであったが、何度か関わったのか始めより表情が柔らかく、感情がわかりやすい様な気がしたためそんな話を始めた。)

柊真白 >  
「? ふぉぅ、ふぉ」

首を傾げる。
口の中のイモが熱くて飲み込めない。
はふ、ほふ、と四苦八苦しながらやっと飲み込んだ。

「――そうかな」

自覚はない。
とは言えあのころと比べて随分人間らしい生活をしている。
ここもそうだし、家でもそうだ。
自覚はないが。

黒須 > 「あぁ、そうだと思うが?
…まぁ、俺も少しは…気分は楽になったかもな?」

(いつもなら無表情の睨み顔であるが、どうにも口角が緩んでいた。
少しばかり心を許した証拠でもあるだろう。)

「ごちそうさん…。
残しても構わねぇから、ちゃんと食えよ…。」

(席から立ち使っていた皿を流しにおいてはソファに座り、軽く落ち着くような姿勢に入る。)

柊真白 >  
「ん」

よくわからないが、彼が良いというなら良い。
少し冷めたジャガイモをもふもふと食べる。

「――ごちそうさま」

やがて全て平らげ、皿を流しに重ねて。
戻ってくれば、ソファに座った彼の姿が目に入る。

「――」

少し考え、後ろから近付いて、

「――よしよし」

後ろからその頭を抱きしめた。
もふもふの髪に顔を埋め、手で撫でる。

黒須 > (全部食ったか、後で酒のつまみに食べようと思っていたが…と考えるも平らげたのなら別に良いかと思い眺めていた。
その後は、次の依頼でも見ようとコピーの依頼書を眺めていた。)

「…ん?
…なんだよ、どうしたんだ?」

(後ろから抱きしめられ髪に頭を埋められながら撫でられる。
気持ちを表すかのように尻尾と耳が動いていた。)

「なんだ?もしかして、セックスでは受け身なのに甘えたで攻めて来たのか?」

(軽く後ろを振り向きながら髪に顔を埋める真白に話しかける。
こういう反応は本当に初めてのため、新しい発見として楽しんでいた。)

柊真白 >  
「ん……」

ちょっと返事に困る。
なんとなく思っただけの行動だったので、特に理由はない。
ないのだが、

「――最初、会った時から……辛そうだな、って思って」

当時は別に何も思っていなかったが、今考えるとそうだったような気がする。
気が張り詰めていたというか、なんと言うか。
身体は離し、手はそのまま頭を撫で続けて。

黒須 > 「ん…。」

(そのことを言われれば先ほどの余裕そうな顔に影ができる。
それもそのはずだ、記憶に強く残っていた過去、それをすぐに忘れることなどできなかったのだから。)

「…ったく、これだから…俺は牙の折れたコヨーテなんだよ…。」

(頭を撫でられ続けながらもそのまま立つと軽々しく真白を持ち上げようとした。
そのまま、ベットに座らせて自分も足を伸ばして座ると自分の腰に乗せようとした。)

「初めはな…?俺が狼から犬に成り下がって…別れちまっては、もう何も残らなかったからよ…。
正直、セックスしても満足できるような気持ちにもなれなかったしな…。」

(乾く感触、それが続いていた。
幾度暮らしても蘇る記憶のせいで、常に余裕はなかった。)

「…ま、助けられたんだろうな…俺は…。」

(真白と正面を向きあうような体勢になっては頬を撫でて、少し笑う素顔を見せる。)

柊真白 >  
ひょい、と持ち上げられてベッドに座らされた。
再び持ち上げられ、彼の脚に座る。

「……」

彼の過去を知らないので、イマイチ何を言っているのかわからないが、きっとその過去を語っているのだろうとはわかる。
だから黙って聞いて。

「――私は何もしてない」

それを聞いた上で、そう答える。

「私は何もしてない。黒須くんが立ち上がっただけだと私は思う」

頬に触れる手に自身の手を重ね、こちらも彼の顔に触れる。

「残ってる。黒須くん自身がちゃんとここに居る。黒須くんの牙は、折れてない」

黒須 > 「…まあな。
正直、あの時のことを引きずって、それを離したところで俺は元には戻らねぇ。
恋を知って、恋に殺された俺だからな…。」

(どこか遠い眼をしながらもそう答えた。
真白は何もしていないと思うだろうが、おそらく、自分が勝手に真白のおかげだと思っているのだと思っていた。)

「…ありがとよ…。」

(頬に触れられてそう言う真白に正直、心は軽く感じれていた。
優しく微笑むと、真白の額に軽くキスをしようとした。)

柊真白 >  
「ん――」

額に触れる軽いキス。
目を閉じてそれを受け入れて。

「……」

きゅ、と彼の手を掴む。
少しだけ視線を逸らして、僅かに眉を寄せて。
ぽふん、と彼の身体に身を預けた。

「……さっき、表情が良くなったって、言った」

ぽそり、と呟くように。

「多分、私も。黒須くんに、人間、にしてもらったんだと、思う」

人種としての人間ではなく。
まともな生活を送る、ヒトと言う意味で。

黒須 > 「…俺はなんもしてねぇよ…。」

(家に居れば、飯と軽い雑談、そしてセックスを行って来ていた。
それだけの日々で、真白をまともにさせるようなことは一つもしていないと思っていた。)

「…まぁ、一匹で生きることもできねぇし、誰かに甘える事も出来ねぇ俺がこうやって役だったんだったら、本望だろうな…。」

(体を預けるように寄せる真白の体を、太い腕て包むように抱きしめる。
耳を当てれば聞こえるであろう黒須の少し早くなった鼓動を聞かせ、顔を真白の顔に近づける。)

「…真白、抱かせてくれ…。」

(低く、そしてどこか甘える様な小声で問いかけた。)

柊真白 >  
「じゃあ、一緒」

お互いがお互いを支えにしあっていたのだろう。
自分は彼のおかげで生きるとはどういうことかを知ったし、彼は彼で自分が救いになっていたのだ。

「みんな一人じゃ生きられないんだって。それに黒須くんは結構甘えたがり。みんなと同じ」

自分を抱きしめる太い腕。
密着した身体から、鼓動の音が聞こえる。
いつもより少し早い、生きている音。

「ん――きょうは、だめ」

するり、と腕から抜け出して。
そろそろ帰ってお勉強の時間だ。
離れ際、彼の唇に自身の唇を重ねる。

「――また今度、ね」

唇を離し、彼の頭を撫でながら。

黒須 > 「…まぁ、そこは…変わらないんだろうな…。」

(女を抱き続け、性欲を満たし続けてきた自分の生涯。
それは見方を変えれば、生きる自分が誰かに欲望を解消してほしいと言う甘えからきているのだろう。)

「ん…真白…。」

(いつもならするっという少女だが、今日はしないと言う言葉に少し驚いた。
そのまま離れると、自分の唇に真白の唇が重なる。
不意打ちには弱かったために驚きのあまりに目を大きく見開いて驚いていた。)

「…ああ、わかったよ…。
だが…会う時決めてくれ…激しく抱かれたいか、愛されて抱かれたいかをよ…。」

(頭を撫でられると、目元を手で隠す様にしながら言い放つ。
指の間から見せた瞳は真っすぐ真白を見ているも、最後には恥ずかしそうに目線を外し、頬を赤めていた。)

柊真白 >  
「今日は勉強の日だから」

照れている彼が可愛い。
わしわしと大型犬を撫でる様に撫で回す。
たのしい。

「激しくして、って言ったら、愛して抱いてくれないの?」

彼の顔を覗き込む様に。
赤面している彼は珍しい。
じい、とまっすぐにその目を見る。

黒須 > (撫でまわされると前髪が崩れて丁度隠れる。
照れ隠しには便利であるが、邪魔くさいので分けた。)

「いや…そうじゃねぇよ…。
激しくやったらよ…お前はいつも、ぶっ壊れて喘ぐだろ。」

(それで何度も気絶することも多かった。
そのこともあり、真っすぐこちらの目を見るようにされるとそのままこちらも対抗して見るが、眉間にシワを寄せて我慢する。)

「…ただ、お前がヒトらしく感じている姿をみてぇんだよ…。」

(汚く喘ぎ、獣の様に交尾を繰り返すのではなく、純粋に快楽を味わい、濡れる姿を眺めながら抱きたいのだった。)

柊真白 >  
「それは黒須くんがえっちだから」

大抵彼の方から激しくしてくるのだ。
確かに、そう言うのも嫌いではないけど。

「ん。じゃあ、次は優しくして、ね」

こつん、と額をくっつける。
離れ際、もう一度軽く口付けをしてから、立ち上がる。

「それじゃ、帰るね」

足音の少ない歩き方で入り口まで向かう。
扉に手をかけ、振り向く。

「――私、黒須くんのこと、好きだよ」

綺麗な笑顔でそう告げて、ひら、と手を振って部屋を後にする――

黒須 > 「お前だって、興奮させるようなことするからだろ…。」

(苦しそうに喉で締め付けたり、壊れたりしないように甘く汚い声を上げるからこそ、こちらが余計に興奮してしまうのであった。)

「…ああ、わかったよ…。」

(優しく、久しぶりにするため力加減のことを考えていたが、まぁ、多少なり不慣れでもどうにでもなるだろうと思っていた。
軽く額をくっつけた後、もう一度口づけされて離れる真白を見送る。)


「――ッ」

(去り際に言われたその言葉。
真っ白で綺麗な少女の髪に過去の愛していた人の姿が浮かび上がる。
胸に痛みを感じる感触を受けるも、その言葉を受け止めていた。)

「…好き、ね…。」

(去り際の言葉を噛み締めながらも酒の酔いを理由にゆっくりとベットに体を預ける。
静かに瞳を閉じて、夜を終えようとしたのだった…。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から柊真白さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にノイさんが現れました。
ノイ > 王都の中心部からは大きく離れた一角、埃っぽく日中にもかかわらず何処か薄暗い裏通り。
下着同然の格好をした客引きの女性が立つ娼館や、見るからに怪しげな品々を並べた露店などが並ぶその中を、
恐る恐るといった様子で進んでゆく、黒髪にメイド服を纏った娘がひとり。

「 ... 本当に、この場所で合っているのでしょうか ... ?」

先輩の使用人の言いつけで、手紙を届けるように命じられた使いの最中。
手紙を渡す時の彼女の表情が、何処かしら悪戯めいた笑みを浮かべていたのが少々気にはなったものの、今の娘にそれを拒否する権利は無く。
そうして命じられるが侭に、貧民地区の裏通りまで足を運んだまでは良かったのだけれども。

「 ... 何方に届ければ良いのかは、行けば分かると仰っていましたけれど ... 」

受け取った件の手紙が入った封筒へと視線を落としても、宛名も差出人も何処にも記されておらず、
きょろきょろと辺りを見回してみても、手紙が届くのを待っていると思しき誰かの姿を見つける事は出来なかった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 待ち合わせ相手が分からずに困惑する少女に対して、彼の方は一目瞭然にその姿を見付け出す。
何しろ、貧困層の浮浪者や夜鷹、非合法の物品を売買する周囲の連中に対して、
メイド服と云っても、貴族邸宅で勤める以上、仕立てが良く洗濯の行き届いた衣服を身に纏った
彼女の姿は、あからさまに目立ち、注目を集めかねない状況にある。
慎重なのか、杜撰なのか、分からない取引相手の思惑に苦々しく口端を弛めながら、途惑う少女に近付いていき。

「――――伯爵家、の遣いだな?
 此処でその姿は目立つ。せめて次からは外套でも被った方が良い」

市街地であるので鎧の類は身に付けず、布のシャツに藍染のズボン、毛皮のケープを纏った中年男。
少女の傍にまで歩み寄り、近付いてきたのは、何処か貧相で冴えない印象を与えるそんな男で。
小声にて相手の素性を確かめる言葉を述べると片手を差し出して、目的の代物の受け渡しを行なおうとする。

ノイ > 貧民地区という場には少々不似合いな出で立ちに、娼婦や露店の主人の視線が疎らに集い始めているのにも気付かずに。
変わらず視線を周囲に巡らせながらうろうろと彷徨っていると、不意に掛けられた男性の声にビクリとその身を竦ませて。

「 ... は、はいッ ... !? では、貴方が ...
 はい ... 申し訳御座いません ... 以後気を付けます ... 」

自らの不用心さを嗜める言の葉に、頭を垂れて謝罪の句を告げてから、改めて目の前の男性の方を見遣る。
仕立ての良いメイド服を纏った娘とは対照的に、比較的簡素な装いをした格好。
しかしながら今の娘は彼の身分や素性を詮索するような立場には無く、蜜蝋で封のされた手紙を差し出された片手へと手渡そうか。
無論、その手紙の内容や意図もまた、今の娘には知る術も詮索する権利も与えられてはいなかった。

トーラス > 表向き真っ当な冒険者稼業の傍ら、その裏側では事情を抱えた貴族からの
明るみに出したくない後ろめたい依頼も個人的に引き受けている。
今回の伯爵家も、所謂、パトロンとして自身に依頼を持ってくる貴族の一人。

「そうするんだな。アンタが考えているよりも、此処は危ない場所だ。
 毎日、洗濯された衣服なんかを着ているとカモにされても文句は言えないぜ」

差し出された手紙を受け取り、丁寧に封を解かずに四辺の内の短辺を破れば、
中から縁まで破れてしまった手紙を取り出して、その文面に目を通す。
案の定、書かれているのは貴族からの政敵排除の依頼と成功報酬の条件、
そして、最後に記されていたのは、前金代わりの駄賃として彼に約束された内容で。
その手紙の文面を読み終えれば、視線を彼女に移して、その貌から身体付きを一瞥して。

「……アンタは、まだ手紙の内容は知らないんだよな?
 此処での立ち話をするのも何だ。場所を変えるからついてきな」

そう告げれば、手紙を無造作にポケットに突っ込みながら貧民地区の路地裏を歩き始める。
彼女に詳細な説明も与えず、その姿は路地の奥へと進んでいき――――。

ノイ > 手紙の封をした蜜蝋の印が伯爵家のものとは異なっていた事。
伯爵本人から直々の命令ではなく、別の使用人を通して娘に命じた事。
それらは全て表沙汰にはしたくない非公式なやり取りである事の証左。
そして恐らくは、最悪の場合には娘を切り捨てる事さえも視野に入れた上の事で。

けれどもそんな事とは露程も知らず、男性の忠告の言葉にこくりと頷いて見せながら。
その表情が心なしか曇っているのは、"カモにされていた"場合の事を想像してしまっていたのだろう。

それから暫く、傍で侍るようにして彼が手紙を読み終えるのを待ってから、視線が己の方を向くときょとりと金色の瞳を丸くして。

「 ... はい ... 誓って、手紙の中を盗み見るような事はしておりません ...
 か、かしこまりました ... 私が聞いて理解できる話であれば良いのですが ... 」

話の詳細を、或いは返事の言伝を聞かされるのだと思えば、疑う素振りなどは微塵も見せずに。
路地裏を歩き始める彼の後ろに付き従うように、その姿は奥まった路地の更なる奥へと ...

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からノイさんが去りました。