2021/10/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に黒須さんが現れました。
■黒須 > 「待ち合わせ中」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に柊真白さんが現れました。
■黒須 > (静かな夜、満月が街を照らす貧民地区。
夜はより一層不気味な雰囲気をかもしだしながらも、辺りにある焚き火を街灯がわりにして街を歩く様子するのが最低限の帰宅道だろう。)
「やっと、終わりか…。」
(そんな中、黒一式の服装のせいで闇に溶け込むかのように歩く男が居た。
黒須は富裕地区での護衛依頼を終え、その帰りを歩いていたのだった。
片手に紙袋をぶら下げ、自分の事務所兼自宅へと帰る。)
「・・・。
…よぉ、帰ったぞ。」
(ドアの前で一瞬考えるそぶりをして、ドアを開けては部屋の中に声をかける。
たぶん、少女…真白がすでに部屋に居るだろうと予想しての返事だ。
居なければ静かな部屋で言葉を消せばいいと思い、帰宅したのだった。)
■柊真白 >
部屋の中には誰もいない。
家具や小物も彼が部屋を出て行ったときのままの配置――に見える。
彼が注意深ければ、シーツの皺やコップの位置などが微妙に違っているのがわかるだろう。
「――」
実は、いる。
部屋の中には確かにいる。
ただ、いるのが床の上ではないだけだ。
ドアの枠、僅かな出っ張りに足を乗せ、部屋の上側の角に身体を押し込む様に隠れている。
「――」
そっと手に持ったグラスを傾ける。
グラスの中の水を、彼の首筋めがけてちょろりと零した。
■黒須 > 「…まぁ、あいつも…俺の物ってわけじゃねぇし、毎日居るわけねぇか…。」
(自分が帰宅する時はだいたい、必ず部屋に居る様な少女であった。
荷物を置いて部屋に入り、シャワーを浴びようと思っていたところで違和感に気付く。
酒を入れたグラスに寝ていたベットのシーツ。
位置やシワが変わっていたのが気になっていた。)
「・・・。」
(ため息を一つ溢して目を閉じる。
五感の一つ、視覚を遮断し他の感覚を研ぎ澄ませて気配を見張る。
人の居る気配、または魔族などの気配を感じ取ろうと察知していた。)
「…。・・・ッ!」
(片眉を動かし、背後の気配を感じ、グラスの水が一滴首筋に当たった瞬間に瞬時に後ろを振り向き、予測でそこに居る存在を拘束し床で押し倒そうとした。)
■柊真白 >
振り向いた瞬間、目が合う。
グラスを人差し指と親指だけで持ち、残りの指を開いて挨拶をしているこちらの姿が見えるだろう。
彼が伸ばした手は、しかしこちらの残像をすり抜け、本体は壁をととん、と数歩歩いて床に降り立つ。
「――おかえり」
グラスをテーブルに置き、改めて挨拶。
■黒須 > 「…随分と、アサシンらしい動きをするようになったな?」
(振り向いた先に真白が居た事は確認した。
しかし、少女の元の職業のこともあり、手を緩める気もなく、全力で捕まえるように腕を伸ばしていた。
されど、残像を掴まえるだけになり、その後、床に降り立つ真白と向かい合うように。)
「それで…どういうつもりだ?
俺が帰って来た事へのサプライズか?」
(富裕地区での長期滞在や数度の帰宅で会うことがなかった。
そのことをネタとして冗談めいたことを言う)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から柊真白さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に柊真白さんが現れました。
■柊真白 >
「練習した」
存在希釈で体重を軽くすれば、割と無茶な動きが出来ることが分かった。
なのであれこれ試して練習してみたのだ。
「驚かそうと思って」
部屋にいたら彼の気配がしたので、ちょっと驚かそうとしただけだ。
ちなみに会えなかった間もしばらく来ていたし、掃除や洗濯もしてあったりする。
■黒須 > 「…そうかい、大したもんだな?」
(その答えを聞いては少しの沈黙ができるもすぐにフッと笑った。
子供扱いする様に頭を撫でては浴室の方へ。)
「ちと、シャワーを浴びて来る。
あ、それと…その紙袋の中、依頼者の貴族から貰ったものでな?
明日にでも売ろうと思っているんだが、まぁ、見たり着たりしたいなら好きにしろ。」
(そう言ってそのまま、シャワーを浴びに行った。
紙袋の中には特注のメイド服が入っていた。
実際に使われていたものだが、どちらかと言えばそう言ったプレイ向けの物の様だ。)
■柊真白 >
「ん」
くすぐったそうに目を細め、彼を目で追って。
そうして言われた紙袋の方を見る。
がさがさと中を漁れば、出てくるのはメイド服。
取り出して目の前に広げてみる。
「……」
プレイ向けにしては割と質が良い。
流石貴族の道楽と言ったところか。
着たい、というより彼の反応を見たい。
すとんとワンピースを脱ぎ、メイド服に袖を通していく。
■黒須 > (シャワーを浴び続けて体を洗い、髪もしっかりと整えては体を拭いて出て来る。
上裸で履いていたジーンズを再度履き、バスタオルで髪を拭いては肩にかける。)
「ん…ほぅ、大分似合ってるじゃねぇか?」
(袖を通した姿にニヤリと少し笑いながら真白の姿を見る。
風呂上りにウィスキーロックを作ってはグラスを持ちベットに座る。)
「そいつは俺の依頼主の貴族の所で作られた特注品でな…普通に売り出せばいい金になるし、使用済みで少し汚れていても、それなりの値段は付く…。」
(富裕地区の所有物はかなりの高額商品となっており、少しの傷、汚れ、破損でも取り扱うことができれば生活に余裕が生まれる。
持ち帰ったものは依頼のボーナスとしてもらった物であった。
真白の体にはぴったりと合うサイズだが、少々露出が高めであり、胸も見えそうで、スカートも前にかがめば下着が見えそうだ。)
■柊真白 >
「……趣味が悪い」
胸の布地が少ないし、スカートも短すぎる。
あまりいい趣味とは言えないデザインだった。
苦い顔をして脱いでしまう。
「売るの?――売れるの?」
こんな趣味の悪いデザインの服が。
貴族がこんなものを着せて楽しんでいるのも驚きだが、それが売れるというのもまた驚きだ。
さっき脱いだワンピースをすぽっと被ればいつもの姿。
■黒須 > 「だろうな?コスプレイなんざ、変態的だしよ。
恐らく、息子さんがそう言うのが好きなんだろうさね。」
(デザインから考え、奉仕も行うことを考えられて作られた可能性が高いだろう。
それにしても、あそこまで苦い顔をする真白の姿に驚きながらも思わず笑ってしまう様子を見せた。)
「デザインの問題はほとんど無視だ。服の作りや使用されている素材…貴族のやつらはだいたいそこに変なこだわりがあるから、平民地区では売れるし。貧民地区じゃ馬鹿みてぇな金額になる。」
(冒険者に依頼を頼むことが多いため、その依頼先で採取した素材を使い作ることからかなりの高額な値段になるとされていた。
脱いだメイド服を回収し、そのまま買い袋に戻しては酒を一口飲む。)
■柊真白 >
「ふぅん……」
自分はもっとちゃんとしたメイド服の方が好きだ。
家のメイドが着ているような、露出の少ない方。
仕事人、という感じがする。
「もっとましなことにお金使えばいいのに」
これもこれで職人に金を落とすことになっているのだろうが、こんなものを作らされる職人はかわいそうだと思う。
「――もうちょっと見せて」
とは言え造りは流石に貴族の服だ。
縫製やらなにやら、かなりしっかりしている。
見るだけでも勉強になりそうだ。
■黒須 > 「ま、あいつらは金に余裕があるからこんなものを作るだろうしな?」
(金に関することに貪欲である貴族にとっては多額の金額も遊びがねになるだろう。)
「ん、別に構わねぇぞ…。」
(見て勉強してみたい真白の為にも許可をした。
遠目でベットから眺めるも、かなり悪趣味であり、真白の言葉もありながら金なるか考えていた。)
「…その服、俺の魔術できっちりとした奴に変えて売った方が高そうだな…。」
(こんなコスプレ用よりもきちんとした仕事服の様が値段が上がりそうだと判断しそんなことを言うことに)
■柊真白 >
「ん」
メイド服を受け取って、ソファに座る。
縫い目を軽く引っ張ったり、裏返したりしながら、真剣にまじまじと眺めている。
「――黒須くん、服作れるの?」
彼の言葉に反応して顔を上げる。
魔術、というからにはさすがに裁縫をするわけではないだろうが、ちまちま縫物をしている彼を想像するとなんだかおもしろい気がした。