2021/09/28 のログ
■ガーネット > 近づいていくとか土の硬い感触からふわりとした感触に変わり、一度地面に視線を向ける。
一体どこから何時積もったのか分からない粉雪のような温度のない白い灰に僅かに首を傾げる。
足跡は自分が付けるものだけで男のものはなく、体調でも崩して寄りかかってるのかと思い、恐れは失せて心配そうに男に近づいていく。
「声に導かれ、心配でしたので。」
抑揚があまりなく、感情を感じさせなくかけられた声。
体勢は変わらずに向けられる顔、黒曜の視線が翡翠の視線と絡む。
捕えられた様にも捉えられていない様にも感じさせる、吸い込まれるほど深い視線に視線が外せなくなる。
男の視線がゆっくりと移っていく事でやっと緊張が解けたかのように息を吐いて。
そういえばと導いた声の主を見るために視線を移すが、闇の中へと消えていく鳥の姿を微かに捉えたのみであった。
ふわふわと舞い降りてくる牌が髪に衣服にと触れ、一体何事かとちらと上に視線を向けるが目に入る物はない。
■黒曜石 > 粉雪に似て、冷たさないないその感触。
近付いていけば、碧い瞳に映って、碧い髪の毛に触れていく。
男を中心に降ってくる。灰と、火の粉。
霧雨程度に微かに。けれども決して気のせいではないだろう。
その中で、男はゆっくり立ち上がる。「心配」という声に反応したのか。
視線は“彼女から”外さない侭――もっとも、視て、いるのかは定かでないのかも知れないけれど。
「心配には及ばない。ただ――。」
立ち上がり、見下ろす姿。言葉が一度途切れて。
ふわり、と微かな挙動にさえ耐え切れずに灰の雪が舞う。
指先が、その中で女に向けて伸びていく。
五指を開いて、白く細い首筋に向けて伸びていく。
避けようと思えば、容易く避けられるほどにゆっくりと。
さながら、すぐに逃げてしまう蝶を捕まえる動きにも似たそれ。
「――夜に啼くのならば、鳥よりも相応しいものがある。」
途切れた言葉が繋がる。
それが何か、待っても説明はないだろう。
ただ、魔女である彼女にはわかるだろう。
何かがひたひたと、迫ってくるような気配が。
■ガーネット > 粉雪には似ているが冷たさはなく、ふむとふわふわとしか感触を感じる。
近づくにつれて、男を中心として降っているのが分かる。
風に舞い散る様は男が意図しているのか、それとも別の要素なのかは分からないが足は止めない。
「それならよろしいのですが」
ゆっくりと立ち上がり、見下ろして告げられた言葉にほっと息を吐き返す。
途切れた意味には気が付かず、強い風が吹いて舞い上がった灰で手の動きが隠れる。
気が付いたのは首筋を掴まれた後、迂闊に動くと縊られそうにも感じて身動きが取れなくて。
「それは、どのような意味で………」
言葉が繋がったと同時に感じる迫る気配。
追いつかれたと感じた時には男と共にこの場から姿が掻き消える。
■黒曜石 > 首筋に指先が絡まる。
細く白い首をまろやかに指が包んでそして――
「すぐに、わかる」
その声が最後に残されて消えて。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏路地」から黒曜石さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏路地」からガーネットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアークさんが現れました。
■アーク > 今日も今日とて軽食を胸に抱き歩く少年。
のんびりトコトコ、興味を惹かれるものや目に入った光物に誘われるようにあっちにフラフラこっちにフラフラ。
好奇心の赴くままに進んでいる内に今はすっかり迷子なのだが、本人としては適当に歩いてれば知ってるところに出るからいいか等と適当な考えの元、路地裏をずいずいと進んでいく。
■アーク > 「なかなか知ってる道に出ないなぁ。 まぁ いいんだけど。」
等と呟きながら、片手で軽食の入った袋を抱え、中からサンドイッチを取り出し頂きますと小さな口で大きく一口。
むぐむぐもぐもぐと卵サンドイッチを咀嚼しながら秋の訪れを感じさせるやや肌寒い風を体に浴びながらのんびりとことこ。
空を見上げれば綺麗に半分になったお月さま。
■アーク > そんなお月様を眺めながらゆっくりと進み闇の中へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアークさんが去りました。