2021/09/15 のログ
タマモ > 少女は、この王都内では、よくこの貧民地区を散歩している。
なぜなのか?と、問われたならば…
まぁ、この地区が、一番何か起こりそうだから、である。
その中でも、人気の疎らな裏路地とか、これ以上ない場所と言えよう。

「よ、っと…さて、果たして今日は、何か見付かるのかどうか…」

とん、とん、といつものように、屋根を飛び移り。
足元に広がる、いくつもの入り組んだ路地を見下ろした。
路地を近道にする者、それを狙い彷徨う者、何らかの目的で通る者。
目的は様々だろうが、とりあえず、誰か居なければ話にもならない。

タマモ > 悪戯をするにしても、相手を確認しなければ、考えようもない。
と言う訳で、まずは誰かしら、相手を探さなければ始まらないのだ。

まぁ、場所が場所なのだから、不意打ちから、となる訳だが。
重要なのは、その悪戯内容である。
…今の気分は…あれか、性的に、あれやこれや。
見付からず終われば意味ないが、考えておく事は大事。

タマモ > 「ふむ…」

屋根の上、少女は軽く思案する。
移動をするも、こうも誰も何も見付からない。
こんな時は、何も見付からない事が多い、と。
そう考えが至れば、一つ頷いて。
たんっ、と屋根を少し強かに蹴れば、高々と跳躍し。
そのまま、暗い夜空の中へと、消えて行くのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。