2021/08/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 雨降る貧民地区」に黒須さんが現れました。
■黒須 > 【待ち合わせ中】
ご案内:「王都マグメール 雨降る貧民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 雨降る貧民地区」に黒須さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 雨降る貧民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 雨降る貧民地区」に黒須さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 雨降る貧民地区」に真白さんが現れました。
■黒須 > (常に灰色の空に覆われている貧民地区。
夏の蒸し暑い温度はどこか消え、涼し気な風が吹いているが、その原因はすぐに分かった。
雷鳴が轟くとシトシトと水が降って来て、雨が降り始めたのだ。
この地区は常にボロイ家が多いために雨宿りをするも一苦労であった。
そんな中、道の真ん中を走る黒い影があった。)
「ハァ…ハァ…」
(帽子を抑えながら走る男の正体は黒須。
冒険ギルドの帰りに貧民地区の作業を片付けようと思っていたところ、不運にも雨に出くわしてしまった。)
「ハァ…!ハァ…。
クッソ…びしょ濡れだ…。」
(何とか事務所に到着するがすでに体中びしょ濡れであった。
帽子を壁に掛け、来ている革ジャンも干す様にし、Yシャツを脱いで上裸になれば、犬の様に体を震わせて水を飛ばす。)
■真白 >
「おかえり」
勝手に事務所に上がり込んでいた白い少女。
彼が服を脱いでいくのを目で追いながら声をかけ、
「――つめたい」
彼が飛ばした水が掛かった。
顔に着いた水滴を手で拭う。
立ち上がり、しまってあるタオルを取り出した。
「はい」
彼に近付いて渡す。
■黒須 > 「あ…?
…真白か、いつの間に居たんだよ…。」
(戸締りはしたはずなのにどこから…っと考えるも思いつかず、一先ずため息一つで収める。)
「あぁ、わりぃな…。
つい、癖でやっちま…ぇっくふぅい!!」
(髪の毛を捲るように上げて軽く水を切る。
タオルを受け取れば、鼻がむず痒くなり、くしゃみをタオルで止める。
そのくしゃみは、彼の姿からは連想できない様な高くおかしなくしゃみであった。)
「…シャワー浴びてくるぞ…。」
(口元を軽く拭くようにして頭を拭き、浴室のある方へ移動をした。)
■真白 >
「鍵、開いてた」
入り口の鍵が開いていた。
勝手に入るのも、と思ったが、鍵を開けたままにしておくのも銅貨と思ったので、留守番を。
「ん」
彼が浴室へ向かえば、こちらは読みかけの本へ戻る。
冒険ものの児童小説。
シャワーの音に時たまページをめくる音が部屋の中に響く。
■黒須 > (シャワーを浴びれば、暖かいお湯が体に当たり冷めた体が温められる。
髪を洗い、体を洗ってしばらく、浴室から出てくる。)
「ふぅ…」
(ストレートになった髪をしながら上がる黒須。
ズボンは乾かしているため、干している。
タオルを腰に巻き、新しいズボンを探す。)
「ん…。
…へぇ、お前ってそういうの読んだりするんだな?」
(児童小説を読む真白を見る。
娼婦や飼われていたりと聞いていたため、こういった趣味を持っているのは少々驚きであった。)
■真白 >
「情緒?の訓練だって」
読む訓練でもある。
基本的な字は元から読めるが、語彙力を増やしたり、想像力の訓練だったり。
教科書的な勉強ばかりではなく、こういうのも読むと良い、と言われた。
しおりを挟んで本を閉じ、新しいズボンを取り出す。
「はい」
それもさっきと同じように彼へと手渡して。
■黒須 > 「ほぅ…勉強熱心で関心なことだな…。」
(確かに、真白と話す時はだいたい同じような言葉が帰ってくるだけだ。
それならば、語彙力や想像力を豊かにするために本を読むのもいいだろう。
ほとんど読んだことない自分だからこそ共感できる。)
「ん、ありがと…
…おい、お前俺の部屋物色したのか?」
(タオルと言いズボンと言い、手際よく渡してくる姿に突っ込み。
ジトっとした目で見て少女に訴えかける。)
■真白 >
「役に立つって言われたから」
何の役に立つかはわかっていないが、自分より長く生きている人たちに言われたのならそうなのだろう、と。
幸い本は貸してもらえるのだし。
「んん。見て覚えた」
今まで何度か着て、その時の彼の行動でどこに何があるかは大体覚えた。
服やタオルなどの日用品の場所は大体それで覚えている。
■黒須 > 「まぁ、役には立つな…。
平民地区でも暇つぶしに読んだが…依頼書だったりが読めるようになったりすれば、最近の動きも把握できるしな。」
(冒険者ギルドで賞金稼ぎをしている時でも新聞等も読むこともあるため、役に立つのは間違いない。)
「……そうかい。
くれぐれも、あの引き戸は開けるなよ…?」
(キッチンの下にある戸、中には様々な酒が入っている。
この前の様に飲んで面倒なことにならないようにするために釘をさす。
受け取ったズボンを履き、ベットに座れば足を伸ばして窓の外を眺める。)
■真白 >
「もうお酒は飲まない」
飲んでも美味しくないし。
座っていたソファには戻らず、ベッドに座った彼の前へ。
「黒須くん。戦い方、教えて欲しい」
彼の目をじ、と見ながら。
■黒須 > 「ならいいが…。」
(あそこまで苦そうな顔をしたのだったらそりゃもう飲まないだろう。
それを聞いて面倒事が一つ減った。)
「…は?戦い方…?
なんで、そんなものが気になったんだ?」
(こちらの目をじっと見る真白を見て片眉を上げる。
確かに、暗殺を生業とする少女ならばそれなりの技は必要だが、わざわざ聞くのを気にして)
■真白 >
「黒須くんの手伝いがしたい」
彼の仕事は荒っぽいこともあると言っていた。
手伝うならばそれなりに動ける必要もあるだろうし、そう言うのを教わる相手もあんまりいない。
「あと、出来ることは多い方がいい」
そうじゃなくてもいつまでも今の家に一から十まで世話をしてもらう、という訳にもいかないだろう。
冒険者と言う仕事もあるらしいし、いざと言う時に動けるようになっておいて損はないはずだ。
「……だめ?」
首をかしげて。
■黒須 > 「・・・。」
(少女の積極的な物言いを聞き入れた。
無気力さを感じさせるような存在なのに、やりたい事を真正面から挑もうとするとは、かなり成長していると感じたのだった。)
「俺の技は我流で、教えるにも人並じゃ無理だ…。
直感にバカみてぇ鍛え上げられた五感が必要になる…。」
(狼の獣人の血を受け継いだために五感も鋭く、嗅覚や視覚等相手の動きを見てすぐさまカウンターを入れる技は教えるにも難しい物だ)
「だが、基礎的な物なら教えれるな。
お前の実力もわからねぇし、一先ず護身術ぐらいなら教えてやるよ」
(ベットから立ち上がれば交渉用に置いてある机を退かして広いスペースを作る。
軽く体をほぐして教える準備を始めたのだった。)
■真白 >
「ん。ありがとう」
ぺこり、と頭を下げる。
スペースが作られればそこに移動し、彼の真似をして準備運動。
「何をすればいい?」
■黒須 > 「とりあえずは型を覚える所からだ。
基本はそこだな…。」
(暗殺メインの少女ならば真正面からの戦いはあまりないだろう。
しかし、もしもの為を考えてそれなりの動きを伝授しようと。)
「まずはパンチとキックだな。
パンチは手を丸く握りしめて力を入れて、相手の体目掛けて放て。
キックも同様で…。」
(少女の体を支えながら自分体に軽く当てて感覚を教えていく。
そして、殴る際も掌に入るぐらいのものを持てば、握力が無くとも強い力が出ることも教えた。)
「型はこんくらいだな…。
次に狙う場所だが…見た所筋力も力もない…それなら、正中線目掛けて攻撃するのを心掛けろ」
■真白 >
拳を握り、彼の言う通りに動く。
しゅっしゅっと何とか素振りを繰り返す。
「んん。」
なんだかしっくりこない、と言う様な表情――ほとんど変化していないが――。
力がないからいちいち身体もぶれるし流れてしまう。