2021/08/06 のログ
アヤネ > 「ここの国の中で見つからないならそれしかないよ。
でもその人でも解呪できるかは賭けだと思うよ?」

カウンターに倒れた男を見ては確実にはと話す。
自分は呪いを受けた事がないのであくまで聞いた話だと。

「その時に旅費に余裕があれば考えても…かも。
何処も一人で危ない所しかないのね……。
カジノは流石に知ってるけど…見てるだけなら」

遊びに行くという言葉にあくまでその時の貯え次第と告げ。
カジノは何度か見た事はあるが行った事はなく、あくまで見学だけと告げて置き。

「酔い潰してって考えてるならお断りだけど。
ただ飲むだけなら……まあ、いいかも」

髪を弄る男の言葉に、酔い潰そうとするならと転がる男たちに目を向け。
酒場が騒がしいのも本当のことなので飲むだけならと少し考えて頷いて。

ロロイ > 「だよなあー…賭けでもいいんだけどさ…
…ん。じゃあ、その内ハイブラゼールにいこう。あそこは見てるだけでも楽しいからな」

毎日がお祭り騒ぎのようなものだから
きっと、気分も上がるだろうと
陽気な男は、そう考えていて
相手の違った顔も見れれば嬉しい、などと考えている

「ははは。それは無理だってわかってるよ
ただ、そうだな…アヤネを独占したいってだけさ
男の輪の中じゃ、美人と話しただけでも羨ましがられるもんだよ?」

酔い潰す気は毛頭ない
というより、男の酒精に対する耐性では到底敵わないだろう
だから、二人きりになれるのはとても良い

二人きりならば、突っ込んだ話もできるだろうと
あわよくば…なんて下心が無いと言えば嘘になるが
相手の反応からして、そういったものを露骨に見せるのは逆効果だと思えた

「じゃー、ゆっくりしたら俺の部屋行こう。近くの宿に部屋取ってるんだ」

そして、干し肉を食べ終わるまで待って…
支払いを済ませ、アヤネと共に部屋へと向かおう
道中、軽い酒を買うことも、忘れずに

アヤネ > 「賭け事はお金に余裕のある娯楽でしょ?
何時って言えないけどそれでも良いならその内にね」

どういう街なのかは気になるのは確かにあり。
一人では危険だろうが誰かが一緒ならその危険も少なくなりそう。
同行者が今日であった男ではあるが他よりは信用できるかと考えて。

「それならいいけど……そのつもりなら財布の中身を飲み尽くすよ。
独占って……ロロイってかなりのもの好きだったりしない?
羨ましがられるって言っても……」

その言葉に酒場内を見回すとなぜか視線を逸らされてしまい。
幾人かのチャレンジャーが逆に酔い潰されているのを見れば損な気も起きないかと苦笑を浮かべ。

かと言って二人で飲んでも話題は直ぐに尽きてしまいそう、その時はどうしようかと悩み。
男があわよくばという下心がある事は、酔い潰さないと聞いた時点で思考にはなく。

「ついでに安い宿を教えてくれると助かるかも。
まだ今日の宿を決めてないから」

男なら安い宿を知っていそうと考えてのお願いをして。
干し肉を食べ終えれば男が支払いを済ませるのを確認し、近くという男がとっている宿へと。

ロロイ > 「おー、約束な
ま、いつとは決めないけどいつか行こう」

緩い約束を交わす
いつ、とか決めることはなく
色々なタイミングが合えば、行こうという程度の約束だ

「それは勘弁したいな…せっかく稼いだのにさ
物好き…、そうかぁ?アヤネが美人じゃなけりゃ…こうしてゾンビがたくさん生まれることも無いだろ」

ふふ、と笑いながら死屍累々の男たちを見る
こんなに酒を飲んでも変わらずに話を出来る相手を潰せるとは思えない

「お。なら俺が取ってる宿はおすすめだ
水浴びは別料金だが、ここらにしちゃ綺麗に整えてある」

と言って、つかつかと歩いていき
酒を買ってから…二、三件ほど隣の宿へ入っていく
経年劣化は見られるものの、不潔と言うわけではない二階建ての宿屋だ

宿屋の主人に何事かを話した男は、アヤネを自分の部屋へと案内していく
部屋は、宿屋らしくあまり飾り気は無く
男が余裕で眠れる程度のベッドと二脚の椅子とテーブルが置いてある
弓の予備などが部屋の隅に置かれている

「さ、座って座って」

軽い調子…相手を緊張させないように椅子に座ることを促そう
そして、安酒ではあるが瓶に入った酒を机に置いて…酒場から貰って来た樽グラスも2つ置いて準備を整える

アヤネ > 緩い約束で済ませる男に笑顔を見せ。
タイミングが合えば早く、合わなければ遅い約束済ませて。

「それでも私よりは稼いでいるし余裕はあったりしない?
ただ単にモノ好きが多かっただけかもしれないけど」

死屍累々は敗者の群れと見向きもせず。
ただ男たちの奢りで少々は酔えたかもという姿だがしっかりと立つことは出来て。

「お勧めなのね、でも泊まるかは実際に見てからね。
水浴びが別なのは諦めてる……」

水浴び込みならどれだけ値があるかは初日に経験しているので諦めていると。
途中に酒を買い、男と共に本当に近くの宿へと、少々古くは見えるが綺麗と言える宿に良いかもと思え。

そうして男と店主が何かを話した後に部屋にと案内をされ。
飾り気がなく最低限の家具しかないがそれはそれとして使いやすそうにみえて。

促されて椅子にと座れば傍らに剣を立てかけ、男がグラスと酒の用意をしていくのを眺めて。

ロロイ > 宿の主人に告げたのは、もしかするとうるさくするかもしれない…といった事だった
もちろん、そうならない可能性もあるが
少しは陽気に…酒のおかげで気分は高揚しているようだし
お堅く見えても、誘えば…などと思っていたりもする

「まー俺らみたいなのは川とかに飛び込めばいいけど
女だとその辺、大変だよなあ」

苦笑いしつつ、部屋を整え
樽グラスに酒を注げば、片方をアヤネの方へと
対面ではなく、横に椅子を置いて並ぶ
こういう時に距離を詰めるのが重要だ

「じゃ、改めてかんぱーい
いやあ…さっきの話の続きだけどさ。欲を発散するだけなら娼婦もいいっちゃいいんだけど…
俺としては、偶然の出会いも大事にしたいわけ。それと、アヤネは美人だよ。俺が保証する」

カウンターの時よりは少し近い距離を意識して
自分では整っていると思っている顔で、じ、と見つめる
軽く樽グラスを合わせようとすれば、ぐい、と傾けて…これもまた安全な酒であることを示していく

アヤネ > 主人と何を話しているのかは聞こえないが、宿泊客でない者が入るのに許可がいるなら安全そうと考え。
そう言えば誰かと本当に二人だけで飲むのは初めて。
そんな誘いに乗ってしまったのだから酔っているのかと考えて。

「むやみやたらに肌を晒すと襲ってくださいと言ってるようなものだし。
本当に大変なんですよ」

対面ではないのかと隣に椅子を置く男を見ては樽グラスを受け取り。
見た感じ混ざり物はなさそうな酒を見つめて。

「うん、乾杯。
欲の発散って……女の子の前で言う事じゃないでしょ。
酒場の出会いは大体ろくでもないのが多いけど、ロロイがい……何でもない、保証を貰ってもね」

危なく褒めそうになったのに気が付いて言葉を切り、困った笑みを見せ。
酒場よりは少し近く感じるが場所の違いだろうと深く考えず、見つめられては樽グラスで顔を隠し。
男が飲んだのを見れば大丈夫そうと口をつけて飲み始めて。

ロロイ > 目の前で買った酒であり、混ぜ物をする余裕もつもりもなかった
酒は酒であり、それ以上でも以下でもない
安酒ゆえに、味は上等とはいえないが酒精は十分だ。

「実感はできねーけど…まあ、わかる
パーティの女冒険者が水浴びの間は別の女が見張りしたりするしな…」

男に見張りをさせるとろくなことにならない可能性があるから
そういった警戒が冒険者のパーティでもあるのだと言って

「ははは、ごめんごめん
……そ。俺はただ楽しく飲みたいだけさ。
…ん?どうしたの、アヤネ」

少し含みのある笑みを見せてから
樽グラスから口を離し、またじ、と見つめる
男の腕がまた優しく髪に触れ始め、徐々に首のラインをなぞるように動こうとしていく

アヤネ > 酒場で酔い潰した男たちの金で飲んだだけに比べれば味は流石に落ちる。
しかし嫌いな味ではないので普通に飲み進め。

「男にはあまり関係のない話ですしね。
そうそう、そういう時は同姓だけで組んでおくと楽なんですよ」

見張りに気を使う必要もなく、助け合いで出来ると。
それに男に見張らせればほぼ面倒ごとになるのが目に見ていると。

「謝るなら最初から言わない。
酒は楽しいのが一番だけど酒場ってどうしても酔っ払いがいるからね。
んー…何かたくらんでいそうに見えたけど気のせいかなって…」

含みのある笑みに何か引っかかりを覚えて見つめ。
じっと向けられる視線に何かついているのかと自分の顔に触れ。
男の手がまた髪に触れはじめ、首のラインに触れると流石に驚いたように離れようとする。

ロロイ > 安酒にしたのは、単に量を買えるからではあるが
それも、このペースだと長くはもたないかもしれない

「逆に、そういうとこに混ぜてもらえると信用されてるんだなーって感じはするね
仕事にも力が入る…。っと」

体験談を話しつつ
離れようとすれば、それ以上追わずに手を引いてまたぐい、と酒を飲み

「気のせいさ。その気なら、あー…この辺の奥で売ってる薬とか混ぜ込んでるだろー?
言った通り、俺はアヤネと楽しみたいだけ
…やっぱり綺麗だよ。素面でも、ナンパしてた自信がある」

おどけたように言いながら、酒を注いでいく
相手のグラスが空になれば、どうぞどうぞ、と酒を足していき

今度は邪気のない笑みを見せていく

「そういや、さっき討伐あんまりいかないって話だったね
よかったら、俺、先導しちゃうよ。大抵の…あー、初級くらいの奴なら余裕だし」

ふふん、と胸を張って勧誘
酔い始めているようで、男の方は顔が赤くなってきている

アヤネ > 「何度か一緒して信頼を得ないと厳しそう。
力が入りすぎて無茶をしそうね、ロロイって」

そういう体験でもあるのかと話を聞き。
離れれば追ってこない事に触れたのは偶然だったみたいと警戒を解いて。

「冗談に聞こえないんだけど……。
そうみたいね、静かに飲む酒も悪くないかなって思えるし。
そんな事を言っても何も出ませんよ。ナンパはお断りですよ」

注がれた酒を口にしてはこういうのも悪くはないと。
グラスが空になれば酒を足され、男のグラスにもお返しと酒を注いで。

「行かないっていうか行けないっていうのか…。
そうね、次にギルドで会えたらお願い、私も十分出来るってことをギルドに見せたいのよ」

男の提案にお願いと笑みと共に言葉にし。
男の顔が赤くなり始めれば大丈夫かと見てしまう。

ロロイ > 「見栄を張っちまうのはもう癖だなあ…特にいい女の前だとね」

距離は最初の距離のまま
近いとはいえる距離だが、触れはしない

「そういう手段もあるってことさ。アヤネは警戒できてるから大丈夫とは思うけど
…ははは、酒が出てるじゃん…って、これは俺の金で買ったんだった」

快活に笑い、良い感じに酔っている姿を見せて

「おーう。任せろー。でもさ、アヤネ
旅人の君は知らないかもしれないけど…こうして二人きりになってる時点で、ナンパされてるようなもんだよ?」

触らずに、指をおどけて向けて
特に悪酔いはしていないようだが…元々陽気なところが、更に陽気になっている様子だ

アヤネ > 「それでドジを踏んだりしてません?
なんだかそんな姿が浮かびましたよ」

男からのおかしな行動がなければ距離は最初に戻り。

「そう言うのがこの国は多いみたいだし油断できないのよね。
本当に大丈夫?私が言うのもアレだけど悪酔いしてない?」

爽快に笑っては酔っている姿に大丈夫なのかと不安を覚えて。

「エスコートお願いね、ロロイ。
……うかつだった…」

更に陽気になった男の言葉に既にナンパされていると判れば肩が落ち。
これも立派なナンパだと今更に自覚をしてしまう。

ロロイ > 「…ドジしたら、メンバーが死んじゃうかもしれないからね
そこは、気ぃつけてるよ。ほら、俺みたいな奴の役目って、索敵とかも兼ねてるからさ」

弓使い、遠距離で戦う武器使いであれば
より状況を見る事が多い
そのため、見栄は張っても最低限は守っていると告げて
多少フラフラはしているが、気分が悪いという雰囲気は無さそうだ

「ははは。騙されたな、アヤネ―
…なんてね。俺は…まあ、アヤネがいいよって言ってくれないとそーいうことはしないさ
悪い男に引っ掛からないようにするんだぜー?
やっぱり、びみょーにこの国の常識と、感覚がずれてる気がするからさ」

邪気なく、指を伸ばして頬を突こうとするロロイ
からかうような声音が滲み、くすくすと笑っていて

アヤネが剣を置いている以上、すぐには反撃できないこともわかっているが
それでも、腕力に任せて押し倒したりしない
あくまで、普通の状態であれば相当な据え膳でもない限り、男は襲ったりはしない

アヤネ > 「その考えを忘れないのは良い事ですね。
索敵をする人が気を抜くと全滅もあり得ますから」

斥候を兼ねる弓使いはパーティーでは引っ張りだこになりそう。
男のように話していれば真面目に思えるものならなおさらに。
身を張っても最低限は守るという姿はきっと頼りにされているのだと思え。

「すっかりと騙されましたよ……。
私も深く考えないで誘いに乗ったので悪い訳ですけど。
わかっています、そういうのんはかかりません。
ずれているのは否定できない無いですが……今日は相手がロロイで助かった訳ですね。
本当にいい人で良かった……」

邪気がなく伸ばされる指、連れ込んでおきながら忠告をする人の好さに感謝をするしかなく。
揶揄うような声色も当然だと困った笑みをみせ。

力ずくで手を出してこない、薬物も使わずに飲む事だけにしている男。
そんな男を面白いものを見る様に眺めてグラスを口に運んで。

ロロイ > 「失敗することは、もちろん、あるけどさ
それでも、やれることはやりたい…」

酒が入っているからか、多少言動が幼めになってしまうが
完璧でないが故、完璧を求めて足掻いていたい、と意思を告げて
ただ、会話をしている内に…何気なく言われた言葉に、ずぐん、と男の内が揺らぐ

「…………」

そして、突然男の頭が落ち
まるで寝落ちしたかのようにゆらゆらと身体が揺れて
しばらく、そうした後…丁度、不思議がられるであろうタイミングで

「―――――………」

急に、その体が動き…細めの丸太のような筋肉質の腕がアヤネを捕らえ、抱きしめようと迫る
呪いの事を覚えていれば、躱すことは十分できるだろうが、追撃は止まらず
それこそ魔物か何かのように、相手へ迫っていく―――

アヤネ > 【継続致します】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からアヤネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からロロイさんが去りました。
ご案内:「貧民窟の端」にタレイアさんが現れました。
タレイア > 貧民窟の端、好んで店を構える者も多い人の流入が激しい場所。

そこに位置する薬屋兼雑貨屋、めいた風貌の二階建て、そこに吹き込む緩やかな風の流れ。
普段ならば出ようはずもない霧がその日は濃く立ち込めており、
魔力に聡い者であれば自然のモノでないとも気づいただろうか。

どうあれ、誘われるものは自然と、其の店の扉をくぐることになる。

「いらっしゃいませ……何かご入用ですか。」

普段通り、客に接するための落ち着いた声が奥より響く。
投げかける視線は今はまだ、獲物との客とも見定め切らないもの。

ご案内:「貧民窟の端」にリリアさんが現れました。
リリア > 用事を済ませた帰り、貧民窟を通り抜けて帰路を急いでいる途中の神官女がひとり。
あたりに霧が立ち込める中、足早に通り過ぎようとした矢先、不思議な気配のする店を見つけて、足を止めて。

「…薬屋…?」

ちょうど備品を切らしてしまっていたのを思い出し、店の扉を開いて。

「こんにちは。…ダンジョンで使える薬を切らしてしまっていて。ポーションの類の取り扱いはありますか?」

客然として問いかけながらも、店の前に立ち込めていた霧が気になるように、時折扉の外を振り向く仕草を見せて。

タレイア > 「ええ、勿論。効能はどのような物を?」

彼女の立ち姿、衣装、じっと見つめてからにこやかに応対を続け。
手招きしながら店内の一角、硝子窓をあけたなら薬瓶の列を紹介する。
解毒、回復、と一般的な種類はきちりと揃えてあり、知識があれば毒薬媚薬類もちらほらと。

「神官様でしょうか、そのお姿は。」

とは聞くものの、露出の高い衣装はどうにも雰囲気が少しずれても見えた。
何の気なしに問いかけつつ、彼女の望むものを確認できればそれを示して。

リリア > 「痛み止めや止血に役立つものを探しています。祈りの回復だけでは、幾らか限界もあるので」

至らなさゆえです、と、困ったようにはにかんで相手を振り向いて。
相手が手招いて案内してくれるまま、店の中をついて歩き。毒薬や媚薬の類には、ちらりと視線をやりながら、僅かに戸惑ったような、頬を赤らめるような気配を見せただろうと。

「えぇ、…とある神にお仕えしております。あまり広く知られた宗派では無いのですが」

神官と言えど、元を辿れば巫覡の類は神の妾であり、その寵愛を受けることを旨とした教えに準じる女の姿もまた、楚々とした清廉潔白なものというより、色をそそるものであっただろうと。

相手が示してくれた薬を手に取って、価格と品質を確かめるように、光にすかしたりして見つめて。

タレイア > 「成程、どのような宗派かお聞きしても?」

どこか性を思わせるよなその雰囲気もあって、興味湧いたのか首傾げて仮面越しの視線。
彼女が確認している薬は特上品なんてわけではないが、普段使いには問題ない程度の品質を持っている。
美人には安く売りますよ、だなんてセリフは緩い響きで、見た目の妖しさの割りにはありがちか。

――そんな中、ぬるり、と。

空間に異質な生き物、体液に濡れた触手めくものが彼女の足元近くを這う。
つい近頃適当な女に生ませたものを回収し忘れていたとか、そんな偶然。
それが男のローブの中に無事入れば、会話は平和に何事もなく続き。
その逆、彼女が気付くか、足をぶつけるか、としてしまえば、客はただの獲物へと評価を変えられてしまう。

リリア > 「この世を創ってくださった神に身を捧げ、神の悦びにお仕えすることを旨とした教えです」

わずかにはにかんで、そう返事をし。仮面越しにこちらを見つめる深い赤の瞳をじっと見つめ返して、相手からどこか不思議な雰囲気を感じてわずかに首を傾げて。
いくらか妖しく魅せられるような雰囲気の男性には違いないが、相手から感じたのは、もっと異質な、違和感に近い感覚で。

「あの、…」

何かを問おうと口を開いたとき、視界の隅で何かが動いて。
一瞬、ネズミかと勘違いしてハッと足を上げるも、相手のローブの中へまるで蛇の尾のようなものが吸い込まれていくのを見て、はっと目を見開いて。

「あの、今何か…」

万が一蛇が相手を噛んでしまうようなことがあったら大変だと、驚き、相手を案じるような声色で、自分が見たものについて口にしただろうと。

タレイア > 「神の悦び、とは何やら素敵な響きです、が……ああ、それは。」

彼女が己の一部、異形としての切れ端を指摘してしまえば、話す言葉を途中で止め。
包んでいた小瓶を近場の机にことりと置いてから、歩み、寄り、距離を数歩で詰めてしまう。
じ、っと。見つめるその視線が再び相手の瞳を覗き込めば、深い赤の色が瞬きもせずに繋がり。

「これのことですか。」

と、ローブの隙間より這い出るのは、やはり先程の肉色。
今度は目の前にはっきりと突き出されるものだから、艶めかしくくねる姿を蛇と見間違えようもなく。
一対を彼女の目の前で揺らめかしつつ、伸ばす男の手が指を下向けて相手の下腹部をなぞりあげ。
どうやら淫紋として機能しているらしいそこを、試しとばかり己の魔力を流し込みながら刺激する。
そしてその間も一対、もう一対、計6の触手が這い出して、
相手の足元やら胸元近くで触れないぎりぎりを彷徨い。しかし今にも喰いつきそうな。