2021/07/31 のログ
■真白 >
「しだん」
とはなんだろう。
オウム返しで首を傾げた。
「――そう」
なんとなく。
なんとなく、違う様な気はしたけれど、あまり触れられたくない、と言うのもなんとなくわかった。
一言返事をして、台所へ。
彼の作業を眺める。
■黒須 > 「俺もよくわかってないが…まぁ、人様の為に魔族やらなにやらから守る戦闘員の事だ。
俺も、腕っぷしは強かったからな…少しばかりは役に立っていたな。」
(過去に魔族とも戦闘を行ったことのある黒須。
貧民地区元最強の名は伊達ではなかった。)
(キッチンではかなり手際よく作業が進められていた。
買い物の途中でも肉屋に訪れた時も少し調理を進めていたものを買ったため余計なことはせずに簡単にでき、カプレーゼも綺麗にトマトとチーズが均等の大きさで盛られていた。)
「一人で過ごすことが多かったし、酒場の親父の手伝いもしていてからな…料理の手はかなりいいぞ?」
(一仕事終えたように包丁を置けば盛りつけてテーブルへ運ぶ。
取り皿を二つ用意しては真白に「先に食って良いぞ」と言い、キッチンで買って来たワインを開けてグラスに注いで飲み始める。)
■真白 >
「ふうん」
戦闘員。
自分のように一方的に殺すのではなく、殺したり殺されたりする、戦闘をする人。
彼の調理をじいと眺める。
覚えるように。
「料理、出来た方がいい?」
自分も料理が出来れば、彼の手間を一つ減らせるのだろうか。
テーブルに戻り、皿の前に座る。
しかし料理に手は付けず、キッチンでワインを飲み始めた彼を見る。
「食べないの?」
■黒須 > 「ん?まぁ、損はないな…。
腹減った時だとか…お前風に言えば、生きるために食料確保できるから良いかもしれないな?
生で食って体を壊す場合もあるし。」
(生肉や生魚で腹痛や病気にかかることもあるため、そこら辺の知識があれば便利に良きれるため覚えれるものは覚えた方がいいだろう。)
「食べるぞ。だが、先に作った人間より食べる奴を見たいからな…。
俺は、ちと休憩してから食べるさ。」
(大したことはしてないが軽い休憩でワインを飲む黒須。
一杯飲めば新しいの注ぎテーブルに近寄り座る。)
■真白 >
「家に帰ればごはんは食べられる」
だから自分のためにしたい、と言う訳ではない。
言葉にするのは難しく、しばらく考えて、
「――私が料理したら、黒須くんはうれしい?」
そう、彼を喜ばせたいと思ったから。
彼の顔を見て、目の前の料理を見て。
ローストビーフを指で摘んで、食べる。
咀嚼し、飲み込む。
カプレーゼも同じように。
■黒須 > 「やる必要はない…ってか。
まぁ、今のお前ならそうかもな?」
(良家の人間であるから周りの事は何でもされるのだろうし、少女にとってもまだまだ知らないことは多いだろう。)
「ん…。
…そうだな、ウマイ飯を食えたなら、嬉しいが?」
(無表情の顔が目を少し大きく開いたのち小さく笑って答えた。
少しは顔の筋肉も緩んでいるだろう。
肉は柔らかくトマトも実がたっぷり入っており暑い中を歩いたのであるならば丁度良い水分補給になるだろう。)
「…今度、フォークの使い方を教えてやるよ…。」
(ローストビーフを指で食べる様子を見る。
教えていないのだし、今度教えるとして今日は見逃すことにした。
酒とも相性があり、小食故に満腹までにはすぐに近づくだろう。)
■真白 >
「そう。じゃあ、覚える」
彼が嬉しいと言うのなら、覚えよう。
今のような顔が見れるならば尚更。
「知ってる。いつも忘れて怒られる」
食器の使い方は教えてもらった。
けれどつい手を使ってしまう。
家の方でもそれを何度か注意された。
改めてフォークを持って食事を再会。
■黒須 > 「楽しみに待っているぞ。」
(興味を持ったのなら彼女が成長している証だ。
少しづつ無垢な彼女が無くなるのであるならば、買った自分であれ喜ばしく思える。)
「忘れるなよ、常に使うことだからな。」
(覚えているなら行動しておけっと思いながらも自分も数切れ食して終える。
軽く息を漏らせば使い終わったフォークを洗ってベットに座り、窓を開けては煙が中に入らないように外に体を少し出して吸う。)
■真白 >
「ん」
もぐもぐもぐ。
皿に残ったものを全て食べ、皿を重ねてそこにフォークを置く。
それを流しにおいて、ワインが目に入った。
「――」
空いたグラスにごく少量注ぎ、ちびりと舐めるように飲んで、
「――っ、は、――」
とてもすごい顔をする。
喉が焼けるような感じと苦み。
おいしくない。
■黒須 > (懐かしい街並みに思いふけって眺めていた。
外ではいつも通りに酒場が騒がしく、そして、賑わっていた。
貧民地区とは違い、暗い印象を受けるようなそんな声は一切聞こえずに楽しそうだと思えていた。
あっさりと煙草を一本吸い終わり荒い物を流しに奥真白を見ていたが、少量ワインを注ぐ姿に慌てて動く。)
「おいおいっ!何飲んでんだよ!?」
(グラスを取り、手が届かい奥の方に置きながら背中を摩る。
すごい顔をしていやがる様子を見ながら少女の様子を見た。)
「お前にはまだ早いんだって言っただろ…。
…平気か?」
■真白 >
「のど……」
アルコール特有の焼けるような喉の熱さと、口の中に残る苦み。
全然美味しくない。
「ふらふらする……」
少し揺れている、ような気がする。
地に足が付いていないと言うか、半分浮いているような感覚。
ちょっと顔が赤い。
■黒須 > 「あー…まさか飲むとは思わなかったな…。」
(管理の甘さだったと少し苦い顔をして額を抑えた。
残っている分は全部飲み、残らないように何度も水で濯いで洗い、ワインの蓋を強く締めて奥にしまった。)
「そりゃ、酒飲んだんだ、そうなっちまうだろうよ…。」
(仕方がないだろうと言う言い方だが、真白をそのままベットに運び寝かせる。
その後、新しいグラスに水を入れて持って来る。
少しでも口の苦みと喉の痛みを抑えるために飲ませようと寄り添うのであった。)
■真白 >
「もう飲まない……」
二度と飲まない。
美味しくないし。
ベッドに運ばれ寝かされたが、上半身は起こす。
寝るほどふらつくほどでもない。
彼が持ってきた水を一口で半分ほど飲み干した。
「お酒、おいしくない」
よくこんなものが飲めるものだ。
信じられないものを見るような顔で彼を見る。
■黒須 > 「今のお前の舌じゃ受け止められないだろうさ…。」
(この時期に酒の味を覚えれる程、真白の舌は成長していないだろう。
主の元でも飲まされることもまずなかっただろうし。
その後、異物を飲んで過ごしていると思われて見られるが、そんな顔で見るなと思い目で返す。)
「はぁ…焦った…。
ちと、俺はシャワー浴びて来るからな?」
(ため息を漏らすがそれは安堵の物であった。
その後、その場から離れて浴室に向かった。
しばらくすれば、シャワーを浴びる音が遠くから響いてくるだろう。)
■真白 >
「ん」
頷いて彼を見送る。
シャワーの音を聞きながら、壁の凹みに手を当ててみる。
あちらこちらにある破壊の跡。
どういう気持ちでそれをしたのかはわからない。
そうしている間に、なんだか眠くなってきて。
彼がシャワーから上がった頃には、自身はベッドの上で寝息を立てているだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から真白さんが去りました。