2021/07/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に黒須さんが現れました。
■黒須 > 【待ち合わせ中】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に真白さんが現れました。
■黒須 > (平民地区から離れた最悪の治安を誇る街、貧民地区。
麻薬や違法な取引、暴動等日常茶飯事に起きるこの街だが、今日は珍しく晴れていた。
いつも灰色の雲に覆われている街であったが何の幸運か日差しが差しており、少々蒸し暑くも感じるような日々となった。)
「…ッ~~~ハァ~…!
やっと終わりだ…。」
(そんな街のとある建物の中、黒須は体を伸ばしてソファに倒れ込む。
机の上には大量の顔写真の付いた紙が散らばっていた。
昨日の夜から取り立てを行っていた契約者の資料である。
今回の客人はどれも性格に癖がある者、バックに大きな組織が関わっている者等一筋縄ではいかない客ばかりであった。
相手にして回収するのは何も苦戦はしなかったが、ただただ面倒な仕事であった。)
「ふぅ…だいぶ早く終わって暇になったな…。」
(ギルドも新しい依頼も無く仕事もこの分でとりあえずはお終いであり手を余した。
その後はのんびりと過ごそうとソファの上で寝っ転がるのであった。)
■真白 >
「おつかれさま」
隣に座ってその作業を眺めていた少女。
ソファに倒れた彼の頭がちょうど膝にくる形。
「この人たち、みんな黒須くんのお客さん?」
机に並んだ写真を見ながら。
見事にガラの悪そうな男たちばかりだ。
■黒須 > 「おぅ、サンキュな…。」
(今日も遊びに来ていた真白。
作業の途中であったために大人しくいるようにソファに座らせていた。
丁度膝に頭を乗せては見上げるようにし、少しいたずら程度に頬をくすぐるように触ろうとする。)
「ああ、そうだ…。
ドイツも面倒な性格の奴らで大分面倒だったがな…。」
(人相からわかる通り、裏事情に詳しい者、内通している者がほとんどであり、その他には単に金が無く、準備金として借りて来た客もいた。)
■真白 >
「ふうん」
頬を撫でられる。
くすぐったくてちょっと身体を傾けて逃げた。
「――だれか殺す人、いる?」
いるなら自分が殺してくる、と。
言葉にはしないが、そう言う意図は伝わるだろう。
■黒須 > 「…やめろ、俺の客が減る…。」
(逃げられるのを見ては顔に出さずとも少し耳が垂れた。
その後少女の質問を聞くも、冷静に答える。)
「別に殺すようなやつは居ねぇし、こういう奴らは知らないうちに死ぬのが普通だからな…。
ま、借りて死んだなら、関係してるやつに問いただせばいいだけだしな。」
(連帯保証人と言う存在に言えば貸した金は帰ってくためにわざわざ殺す必要はないのである。)
「…それにしても早く終わったな…この後は暇だし…どうすっか…。」
(外をチラリと見る。
珍しく晴れており、時間もまだ朝方、ダラダラ過ごすのも面倒であり、少しだけ考えることに。)
■真白 >
「そっか」
殺すな、と言われれば素直に頷く。
少なくとも自分の仕事はないようだ。
「借りたのはその人なのに、違う人に返してもらうの?」
理屈が合わないのではないだろうか。
世の中の仕組みに疎い自分には難しい話。
「――今日はあんまりしたくない」
何より暑い。
仕事ならともかく、そうでないなら暑い時にセックスはしたくない。
■黒須 > 「一応、仕事も長いから流れもわかってるんだよ。
大量の金を借りるなら、その分は俺にとってはデメリットしかない、だから、もし何かの事情で返せない時の為に変わりに返す奴を用意するってわけだ。」
(ただで大量の金を貸し、その後帰ってこなければ赤字になるだけ。
だから、もしもの場合の為金額に合わせて変わりに返す人間を用意するのである。)
「…朝からはやらねぇよ…。」
(おいおいッといった様な顔で返す。
まるで自分が暇さえあればセックスする奴だと思われていると突っ込むが、実際間違いではない。
そのまま起き上がるとボリボリと髪を掻いて立ち上がる。)
「まぁいい…昼の内にできることはやっておくか…。
今日の食料調達のために、一度平民地区に行くが…一緒に行くか?」
(壁に掛けてある帽子を被り、頭に生えた犬耳を隠す様にして尻尾を隠し、少女に問いかける。)
■真白 >
「ふぅん……」
理屈はわかるが、相手は納得しなさそうだ。
とは言え仕事を長くしている彼が言うならそうなのだろう。
世の中の仕組みをまた一つ知る。
「朝からする人もいた」
客の中にはそう言うのもいた。
とは言えしないのならばそれはそれ。
「ん」
彼が自分の膝の上から退いて立ち上がり、それに続いて立ち上がり、頷く。
■黒須 > 「あー…まぁ、言るだろうな…。」
(そういわれると心当たりがあった。
朝からではないが、朝までやりそのまま続けたやったことがあったために図星刺されたようで口がへの字に曲がる。)
「ん、この近くに馬車の乗り場があるから、それに乗っていくぞ。」
(そのまま、真白を連れて外に出る。
強い日差しを受けかなり気温が高くも汗一つかかず、少女に歩幅を合わせて馬車へと向かう。
軽く武装した男に話をし、乗りこめばそのまま真っすぐ平民地区へと向かう。)
「ひとまずは、帽子を買ってだな…。」
(到着した後の動きを考えるために軽く独り言を漏らしながら揺れる馬車の中、外の景色を眺めて向かう。)
■真白 >
「ん」
もう一度頷いて彼に続く。
しばらく歩いて馬車乗り場に着き、彼に続いて乗り込んだ。
「……」
大人しく座っているが、暑い。
じっとりと流れる汗で前髪が額に張り付く。
時折大きく息を吸い込み、吐き出す。
太陽の光から身を護るための色素が薄いので暑さに弱いのだ。
■黒須 > 「・・・。」
(軽く横目で少女を見た。
貧民地区での極貧生活の中で様々なことに場面に耐久していたため体は既に慣れていた。
黒一色で熱を吸収しても暑さに慣れているためにだらけることがなかったが、真白は少女であり慣れていないなと見えていた。)
「…到着だな。」
(馬車が止まり降りればそこは煌びやかな街並みであった。
建物が高いおかげもあり、時間的にも太陽が傾いているため日陰が多く風も吹いてくれている。
歩く人々も多少暑さにやられていてもいつも通りの様子であった。)
■真白 >
それでも馬車から降りる足取りはしっかりしている。
じっとりと汗をかきながらも彼の横に立って。
「どこいくの?」
まずはどこに行くのかと。
じりじり照り付ける日差しに耐えながら。
■黒須 > 「ん、一先ずこっちだ…。」
(人が多い事を考えて少女の手を取り近くの雑貨屋に行くことにした。
様々な日用品が揃っており、暑さ対策に日陰を駆使し、更に風を流して店内の空気を循環させた。
魔力を込めた品による接客だ。)
「ん…。
…真白、コイツを被ってみろ。」
(目についた麦わら帽子を取っては真白に渡す様にして被ってもらおうとする。
少し大きいか丁度良いかのサイズである為確かめようとしたのだった。)
■真白 >
「ん」
彼に続いて歩く。
道すがら、色々な店に視線を奪われつつも、ぴったり着いて歩くうちに雑貨屋にたどり着いた。
涼しい。
「ん……こう?」
渡された麦わら帽子を被ってみる。
両手で左右の端っこを持ったまま頭へ。
過不足のないちょうどいいサイズ。
■黒須 > 「ん、丁度良いな…。
これから日差しも上に来るだろうから、それならいいかもしれないな?」
(つばも広いためにどの角度からでも少なからず日陰を作ってくれる。
暑さに耐性の無い真白にはちょうどいいだろうと思った。
その後は水を浴びると冷たくなる鉱石を砕き、絹に混ぜて織られた短いマフラーと簡単な飲み物の入った瓶を購入した。)
「…さて、この近くなら酒場通りが近いだろうし、その近くなら物も売っているだろうな…。」
(店を出たのちにサービスでマフラーを濡らしてもらい真白の首に巻き付けた。
鉱物が水を察知し、魔力によって氷属性を含めた微量な魔力を放出していた。
そのため、首元は恐らく涼しくなるだろう。
こちらも革ジャンを脱ぎ、腕にかけたのちに真白を軽く肩車して歩こうとした。
地面の方が熱を吸収し熱波を出すため、余計に暑くなるだろうし、それを防ぐために高い自分の肩に乗せようとした。
ついでに購入した飲み物の瓶を開けて、それも真白へ)
■真白 >
「ん、――え?」
思わず頷いたが、そのまま会計を進める彼を見上げて。
あれよあれよと会計が終わり、店を出たら肩車までされて。
惚けている間の一瞬の出来事である。
「自分で、歩ける……」
日差しが遮られ、照り返しも弱まり、首元は涼しいし、挙句に飲み物まで渡された。
流石に肩車まではやり過ぎと思ったのだが、下手に暴れても危ない。
出来るだけ負担にならないようにバランスを取って大人しく彼の肩に座るしか出来ない。
■黒須 > 「お前は俺みたいに強くねぇんだからよ…無理すんな…。」
(どっかで手に入れた知識。
一応の為手は添えるが、肩幅が広いため変に後ろに仰け反らなければ落ちる心配はない。
しばらく歩けば賑やかな通りに出る。)
「ん、着いたな。
合い変わらず賑やかな…。」
(黒須の頭の上から見る景色でも多くの人で賑わっている通り。
通称”売り場通り”酒、肉、魚、果物に野菜、調味料とどれも食べ物で賑わっていた。)
「酒場通りが近いし、下準備で賑わっているみたいだな…。
…で、何か食いたい物はあるか?」
(料理を提供る店、しかも夜の営業の多い酒場が近くなら賑わうのは仕方がない。
肩に乗せている真白に聞き、今夜食べる料理をある程度絞ろうとした。)
■真白 >
「……ん」
多分何を言っても下ろしてくれない気がした。
ので、頷いておくことにする。
とは言えまだ納得がいっていない顔はしているが。
「食べたいもの……」
肉、魚、果物、野菜。
色んな食べ物が並んでいる。
それらを眺めてみるのだが。
「……特になにも」
食べられれば、お腹が膨れればそれでいい。
好きなものはないし、嫌いなものも特にない。
自身にとって食事は楽しむものではなく生きるためのものだから。
■黒須 > 「ん、そうか…。」
(おそらく少女の事情も事情であり、そこまでの知識と言うか、感情はまだ芽吹いてい居ないのだろうと思い少し考えることに。
ふと立ち止まった野菜店に到着すればそこの店主と顔を合わせ、店主は嬉しそうな顔で話しかけてきた。)
「よぉ、久しぶりだ…。
ちと、ギルドの仕事があまりなくてな…今は貧民地区で本職をしているさ。」
(話し方から見るにかなり関係のある二人の様であり雑談も含めながら話していた。
品定めをし購入する物を選ぶと、店主が真白に気になり聞いてきた。)
「ああ…。
…ちと、知り合いに頼まれて預かっているんだ…。」
(適当な言葉ことを話して真白との関係を隠す。
黒須の知り合いと知り、店主もにこやかに真白に挨拶をする。)
■真白 >
肩に乗せられたまま彼が野菜店の店主と話している。
その間自分は並べられている野菜を眺めて。
「違う。この間黒須くんに買われた」
彼の言葉を訂正。
訂正しなくてもいいのに。
「真白。黒須くんのせ、――セフ、レ?」
あっているか、と彼の顔を見ながら。
■黒須 > (その言葉を使わないためにわざと誤魔化したのだが、少女の無知故の訂正により少しだけギクリと小さく心が動いた。
しかし、店主はそのことに大笑いし、冗談だと受け止めたことに安堵した。)
「まぁ、ガキの頃じゃ言葉の意味もわからないだろうかなら…。」
(そういい会計を済ませる。
しかし、店主が思わず口を滑らせ「これがあの子との子ならねぇ~」
そう言ってしまったことにハッと我に返る店主。
真白からは見えないが、黒須の顔は少し煙っていた。
慌てて訂正しながらも、サービスとしてある程度の野菜を追加で貰いその店を後にする。
その後も何店舗か買い物を済ませる、それぞれの店の店員も黒須と顔見知りだが、真白に対しては挨拶をするだけであり、あの店主の様に話さなかった。)
「ん…イイ感じに日が沈んだな…。」
(買い物を続けていて気付くと日も落ちており涼しい風が吹いてくる。
それに合わせて真白ゆっくり下ろそうとしたのだった。)
■真白 >
笑われても何故笑われたのかはわからない。
首を捻るも、次の言葉で彼の雰囲気が少し暗くなったのが分かった。
会計の間、彼の頭を何となく撫でておく。
「――あの子って、この間言ってた人?」
自分が代わりになった、別の誰か。
地面に下ろされながら尋ねてみる。
■黒須 > 「・・・。」
(その言葉を聞いてピクリと動いた。
少しの気まずい沈黙が流れるも軽く息を吐いて立ち上がる。)
「…ああ、そうだ。」
(無表情な黒須の顔。
しかし、その顔にはやはり気にかかることがあった。)
「この近くに俺の家があるからよ、そこで今日は一泊するぞ。」
(真白を連れて荷物を運び少し歩く。
その先には準備を進める店が多々ある”酒場通り”があった。
そして、その近くにある家に近づけば鍵を開けて中に入る。
多少のホコリはあるも人が居た形成がまだ新しくある黒須の二つ目の家だ。
ランタンを灯して部屋を照らしそのままキッチンへ荷物を下ろした。
ベットを始めとする日用品にしまってある服や道具もどれも綺麗であった。
ただ、所々に不自然な傷痕、主に殴った後の様に凹んでいる所もあった。)
■真白 >
「そう」
いつもの調子で返事をする。
気になったから聞いただけだ。
「――家?」
いつものあそこが家じゃないのか。
首を傾げながらもついていく。
やがてたどり着いたのは少し埃っぽい家。
彼が入って行ったキッチンを一度見て、ベッドに座る。
埃が舞って少し咳き込む。
そこかしこにある傷跡や凹みを見付け、近付いて触る。
殴って出来た様な後。
「黒須くんがしたの?」
■黒須 > 「まぁ、一時期は師団に入ってタナール砦での監視をしていてな。
貧民地区じゃ遠いってことで、酒場の親父と相談して建てたんだよ。」
(前まではそう言う風にしていた。
今では貧民地区の闇金とギルドの依頼消化のために往復していたため、両方の家を使い分けていたのだった。)
「…ああ。
ちと、酒に弱くなってたみたいでな…飲んで暴れていたんだよ…。」
(傷のことを聞かれると少しためらって答えた。
らしくない様な答え方であった。
その後、キッチンにて飯の準備に入った。
作っているのはローストビーフとカプレーゼ。
どちらも酒のつまみに近いが、しっかりと飯になる様な代物だ。)