2021/05/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にゲーゲン・アングリフさんが現れました。
ゲーゲン・アングリフ > 貧民地区、路地裏の寂れた店。
流行らないのが平常営業。そんなよく言えば隠れ家的。
悪く言えば暇真っ只中な酒場にて。
店主たる男は、カウンター内で腕組みをして考え事をしていた。

「う~ん……」

目の前にあるのはいわゆる帳簿。
男の考え事、いや悩み事の原因は、ハッキリ言えば売り上げである。

「……これはきびしい」

基本的に、客がおらず。
入ったとしても日に一人二人、なんていう店。
営業自体は、半ば道楽じみてきているが。
それでも、赤字が出始めると、精神衛生的にはよろしくない。

「……もう、単なる酒場とか。
 冒険者の宿、ってだけじゃダメですかね、これは」

うむむぅ、と悩みつつ。
男は、どうしたものか、と考える。
こういったとき、新たな商売を始めようにも。
あまりにも突飛なことをしては、酒場の客すら失いかねないのである。
どうしたものか、と男は考えつつ。とりあえず、料理の下ごしらえを始めるのであった。

ゲーゲン・アングリフ > 「……ふむ」

しばらく、料理に集中していた男だが。
何かを思いついたのか、小さく声を漏らす。

「……え~っと、確か……」

そのまま、近くに転がっていた本を手に取り。
パラパラとページをめくり始める男。
どうやら、今日もこの店は。
静かなままなようで……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からゲーゲン・アングリフさんが去りました。