2021/03/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
そんな場所の表通りから、路地裏を抜け、更に奥へと行くと、ぽつんと小さな公園が存在している。
一応、申し訳程度に腰を落ち着かせるベンチ、遊具の類はあるのだが、場所が場所だ、人はほとんど居ない。
そもそも、こんな時間、こんな場所に来るなんて、迷ったりした相手くらいだろうか?

そんな場所、であったはずなのだが。
不思議な事に、周囲を照らす狐火の付近、桃色の花を咲かせる、綺麗な樹木が何本か立っていた。
その樹木の立つ中央辺り、そこに敷かれた敷き物の上で、いくつかの箱に詰まった料理を突く少女が一人。

「ふむ…無いのならば、作れば良い。
我ながら、名案じゃのぅ。
まぁ、ここならば、この程度やっても何ら問題にならんじゃろう」

ふっ、と笑いながら、手にしたお猪口。
注がれた酒を、軽く一口。
そう、少女は一人、お花見を堪能しているのだ。
この地には、流行っていない。
呟きの通り、ならば、自分でやれば良いと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にスミデーさんが現れました。
スミデー > (貧民地区の奥、人気のない公園は色々と悪巧みをしたりするのに丁度いい場所で、そこへと向かっていれば公園に不思議な明かりが点いていることに気付いて首を傾げる)

「あんな明かりが出るような設備は無かったと思うんだが……それにあんな樹、生えてたっけ?
不思議なこともあるもんだな……珍しい何かが要るかも知れないな」

(不思議な事象を熾す魔物か何かがいるのなら、契約をして召喚魔にしたいと想い近づいて行けば、見覚えのある相手がいることに気付いて。
珍しい魔物ではないことに少しがっかりしつつも、どこか楽しげに近づいていく)

「よぉ、タマモ。一人宴会か?わざわざこんなに凝った設備と樹まで生やして……良かったら俺もお仲間に入れて欲しいんだけどいいか?」

(軽く手を振って自分の存在をアピールしながら敷物の側まで近づいていって、その上の料理と少女が飲んでいるモノを見て美味そうだなと思いつつ敷物の手前で脚を止める)

スミデー > <<部屋移動します>>
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からスミデーさんが去りました。
タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
誰かが来れば、色々と鋭い少女なのだ、すぐに気付く。

「…ふむ?」

箸の手を止め、かくん、と首を傾ける。
視線は、音のした方向…男の来た方へと、向けられていた。
とりあえず、分かっているのは。
聞こえる声に、足音の歩調等に、覚えがある、と言う事である。
実際、現れた相手を見れば、それが正しい事と分かる訳で。
ただし…合うのに間が空くと、名前が思い出せない事が多々ある、と言う問題はあるのだが。

「おや、誰かと思えば…
うむ、なかなかに、良いものじゃろう?
まぁ、一人と言うのも悪くは無いが、良い。
ちと妾の分は減るが、そこまで空腹、と言う訳でもない、雰囲気じゃからな」

ひらり、手を振り返し。
やって来た男へと、そう答えて。
…その後は、普通に宴となったのか。
それは、二人のみ?が知る事となるのだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。