2021/02/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「……ん~?」
貧民地区にある冒険者の宿。男は、そこでクエストボードを見ながら首をかしげていた。
「なんていうか。あんま……」
そこで男は言葉を切る。
あまり大きな声で言うべきことではない、と判断したのであろう。
男の思ったことは、『あまり惹かれる仕事が無い』ということで。
「ま、そういうときもあるよなぁ」
例えば報酬。例えばスリル。例えば経験。
冒険者が依頼を受けるとき、重視するものは様々だ。
だが、時には求めるものが得られないときもある。
そういう時は、焦らずにのんびりするのも大事である。
男はそう考え、酒を注文し、カウンター席へと座る。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカグラ・ヒトトセさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカグラ・ヒトトセさんが去りました。
■セイン=ディバン > 「……うぅっ」
酒を飲んで気を紛らわそうとしていても。
寒さにはやはり勝てず、男は首を縮める。
「マスター、何か温まるものもらえる?」
こういうときは、温まる食い物だよな、と。
そう考え、男は温まるものを、と注文する。
カウンター内の店主は、小さく頷くと。
男に、スープを差し出してきた。
「おぉ……これは」
具など、ほとんどないスープだ。
だが、湯気が立ち上る姿は、男の食欲を見事に刺激する。
男は、それをつまみに、酒をくいくいと飲み進めていく。
■セイン=ディバン > 男は、静かに酒とスープを味わい。
体を温めていった……。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。