2021/02/25 のログ
■黒須 > (しばらく待てど客は来ない。
今日の面倒ごとは起きないようだ。)
(少し安心した気持ちをしながら閉店し、資金集めに冒険者ギルドへ足を向けた。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカルヴァさんが現れました。
■カルヴァ > 貧民地区、住宅地の外れ―――小さな教会
牧師もいなくなった、廃墟にも近い棄てられた赤煉瓦の教会である。大抵貧民区のこういった場所は住む場所すら無い者たちのねぐらになってるものだが……どうやらここはそういった者は居ない様子。
その代わりに、白いマリア像に跪き、両手を組む人影があった。
黒い髪を短く、乱雑に切った少年。静かに、ステンドグラスから差し込む月明かりだけの下、目を瞑り静かに、静かに祈る。
心より、冥福を――かの、灰と塵に帰りし者達に、静かな眠りを―――
ただ、祈る。吸血鬼という教会にとっては「邪悪」な存在への祈りが聞き届けられるかどうかは分からない。しかし、本当に慈愛に満ちた存在ならば、祈りは聞き届けられるかもしれない。
祈りを送らないよりはマシ……だからこそ一心に祈る
まだ、生きるべきであろう彼らの眠りが、静かであることを
■カルヴァ > ゆっくりと、顔を上げる。冷たく、少し無機質にも見える表情。マリア像を見上げ、目を細める
「―――吸血鬼を、どうして殺す必要があるのですか?」
自分にとってそれは、「与えられた任務」だからに過ぎない。吸血鬼に恨みがあるわけでもなく、彼らが社会的同義に反して無い場合も多々ある。吸血鬼も、人も、それは変わらない。腐ってる者もいれば、まっとうな者もいる。
だが、自分がやらねば教会は別のものを狩人に仕立てるだろう。それはきっと――その狩人に罪を背負わせてしまう。
だったら、仕方がない―――自分の命は彼ら教会に救われた身。ならば、教会の者達にその生命を捧げる、そしてそれが結果、他のものをこのような罪から遠ざけるならば、それは意味があるものだ。
立ったまま、マリア像を見つめる。何も言わぬマリア像を見上げたまま、何かを考えるように、何かを心中で問いかけるように、じっとマリア像をみつめて