2021/02/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/女郎屋の地下室」にビョルンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/女郎屋の地下室」にアイリースさんが現れました。
ビョルン > 何が契機だったか今となっては些細なことなのだろう。
または己の虫の居所。

腹立ちまぎれに女の手首を後ろにひと絡げにして引っ立てるように階段を下りる。
地下室の扉にかかった閂を外すと灯りを点けぬまま、女を無造作に板の間に就き転ばす。
暗闇の中手探りで己のネクタイで女を後ろ手に縛り、一旦無言で部屋を出る。

そのまま己はゆっくりと、己の諸々も鎮めるべくゆっくりと風呂へと入っていた。
しかし、相手はシノビだ。
簡単な拘束など解いて部屋を抜け出して己の着替えなど用意してにたにた笑っていようなら。
──血に染まるかもしれない。

ふう、と大息ついて風呂を上がる。

アイリース > 「……え、っと」

なんでこんなことになっているのか。
まったくもって分からない。
ただ、なんとなく相手の雰囲気がただならぬものなので。
黙って相手にされるがままにしていたら。
いきなり、突き飛ばされて転がされる。

「……あ、あの~?」

そのままいなくなる相手に声をかけるものの。
反応は無い。どうしたものか。
腕を縛っている布地の感触……。
暗いので、よく状況は分からないが。解けなくもない、かもしれない。

「……とはいえ。ここは大人しくしておいて……」

私としては、状況を知りたいので。
まず大人しくすることを選択する。
相手のことだ。何らかの意味があるのかもしれないし……。

ビョルン > 地下室は階上の音も聞こえず、しんとしているだろう。
独り言する声も響いて聞こえたかもしれない。
そうして空気のしんと冷える季節。
独り残される時間は長いのか、それともシノビの感覚は確かだと言うのだろうか。

ゆったりと寛いで髪や体も丁寧に拭き、寝支度するように身支度を整えれば燐寸を持って再び階段を下りる。
髪はしっかりと拭いたがまだ石鹸の匂いと湿り気は残っている。

地下に下りれば入り口の燭台のちびた蝋燭1本に火を点す。
そうして視界に確認した部屋は奥に木の格子で囲われた牢が一つ、天井から滑車が幾つか吊られた部屋なのは己の記憶に間違いはなかった。

「朝まで独りで居るかい? 凍えて死ぬかな」

道具箱を確認する。
ここはまぁ、必要最低限の躾道具だ。

アイリース > 「……寒い」

寝転がされると、床の冷たさが身にしみる。
もぞもぞと動いてみても、体はあったかくはならない。
このままだと風邪をひきそうだなぁ、とか思う。

「……むぅ」

どれだけの時間が経ったのか、ということを考え始めていれば。
体がいよいよ底冷えしてくる。
仕方なく。ごろごろ転がって姿勢を変え続けるが。
それもいつまでも続くか分からない。

「む?」

そこで、気配を近くに感じる。
私は、ずりずりと転がって、入り口に顔を向け。

「……あの~、これは。
 どういった意味が、あるんでしょうか~?」

一応、そう声をかけてみた。
反応はあるだろうか……?

ビョルン > 這いずってくる女に向けて無造作に下段に足を振る。
相手がりーつ内に届いていれば石鹸の香りと共に幾らかダメージはあるだろう。

「…………五月蠅い」

女の髪を引き掴むと頭を上げさせてアイマスクを装着させる。
レザーの内側に厚くベルベットの貼られた造りで、ベルト部分を調整すれば光をほぼ完全に遮断するだろう。

そうした作業の中で触れる己の手は相手には十分温いだろう。
道具箱の麻縄を扱いて表面に荒れた繊維がないか確認し。

アイリース > 「あうっ!?」

相手に向かっていれば、蹴りを振るわれ、地面を転がることになる。
突然のことだったので、咄嗟に反応ができない。
ごろごろと地面を転がり、じんじんとした痛みに涙目になってしまうが。

「あ、っつっ……!?」

そのまま、髪を掴まれ、更に痛みを感じるが。
あまりに突然なことで反応できないのはそのままに。
アイマスクをされてしまえば、視界は完全に奪われてしまう。
こうなってくると、気配を察知するしか相手の行動がわからないのだが。
痛みと驚きのせいで、どうにもそれも上手く働かない。

ビョルン > 足先ではあるが手ごたえはあった。
痛みに身じろぐ相手を尻目に、縄束を解いて中央で折って扱いやすいように束ね直す。

相手の視界が奪えれば、部屋の灯りを増やす。
そうして相手の元へ向かえばその手首の戒めを一旦解く。

「逃げるんなら逃げな、ただし戻って来るんじゃないよ」

そうして相手の着物の帯を解き、脱がせる。
下に着た長襦袢だけの姿にして。

アイリース > 「う、ぐぐっ……」

蹴られた痛みで呻いていると。
その間に、相手に視界を奪われてしまう。
なぜこんなことになっているのか。
それが分からないので、どう対応していいかも分からない。

「はっ……あっ……」

相手の言葉を、冷静に飲み込む。
感じるのは、怒り……にも似た空気感。
なんと言うべきか分からない。そうしている内に。
なにやら、服を脱がされる感触。

「あ、あのっ、これはっ……。
 私は、何か、したでしょうか?」

とりあえず、そう問うのが精一杯だ。

ビョルン > 長襦袢だけの姿に相手を剥けば、荒縄を手に取り後ろ手に回させた相手の腕は両方の肘を曲げさせて前腕を縛る。

問いかけるような声には、

「考えてみな、胸に手を当て──られないか」

ククッと空笑う息が乗る。
後ろ手縛りにした女の体は自然と胸が突き出されるようだ。
片方の乳房を無造作にぎゅむと掴んでは離して。

「どォ、しようか……な…」

立ち上がり相手から距離を取り、道具箱に手を入れ。

アイリース > 私も、一応忍なので。
行動の早さには自信があるが。
相手の、私を拘束する動きはかなりの早さであった。

「その、心当たりが。
 ないんですが……」

相手との最近のことを思い返すに。
何かした、という記憶が無い。
とはいえ、こういう風になっている、ということは。
何かしたのだろうなぁ、と思ってしまう。

「んぐぅぅぅぅううっ!」

相手の行動が見えない以上、胸を掴まれるのも、不意打ちになってしまう。
思わず、うめき声を上げてしまうが。
すぐに胸への痛みは無くなり。次の相手の行動に対して、恐怖を抱いてしまう。

「……」

やはり、心当たりが無い以上、どう声をかけていいか迷う。
下手なことを言えば、相手の怒りを刺激してしまうだろう。

ビョルン > シルクのロープもあるので手が迷うが、やはり束ねた荒縄を取る。

「初めてだっけね、
 お前に縄化粧すンのは──…」

相手の反論は耳を通り過ぎたかのように聞き捨てる。
縄束を持って相手の元へ戻れば、指先でソフトタッチに相手の頬を撫でる。
視界を奪った中で、どれだけ刺激に無言でいられるだろうか。

アイリース > 「……縄、化粧?」

その言葉で、色々と想像してしまう。
相手がしようとしていること。
縄、というと。どうしても、訓練時代の拷問を思い出してしまう。

「ふぅっ……。
 そ、の。あんまり、痛いのは……」

無駄だと思いつつ、そう口にする。
正直、私は痛みに対する堪え性が無い。
訓練でも、拷問への訓練はまったくダメダメであったくらいだ。

ビョルン > 【継続進行】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/女郎屋の地下室」からアイリースさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/女郎屋の地下室」からビョルンさんが去りました。