2021/02/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリチェットさんが現れました。
■リチェット > 貧民地区の路地のひとつ。
その奥まった一画を覗き込む少女がひとり。
視線の先には、ボロとはいえ形を保っている一軒家が建っていた。
「うーん……ギルドの紹介でも、月々このお値段なんだよね……」
まだ駆け出し商人の少女にとって、店を構えるなどまだ早い。
実家の母が聞けばまず間違いなくお小言付きで、そう言ってくるだろう。
それでも少女には、お客が来そうにもない路地奥の、こんな場所であっても屋根が欲しい理由があって。
「さすがにこれ以上安くなると、治安も悪くなるし……」
むぅー、とギルドで貰った物件メモを睨むことしばし。
幾ら睨んで見てみても、賃料の桁が一つ消えてなくなる訳ではないのだけれど。
他にも幾つか紹介はしてもらえたものの、希望と懐具合とがどうにか釣り合いそうなのが此処だけだった。
そうであっても、かなり背伸びしているのには違いない。
どちらにしても、中も見てみないことには始まらない。
預かっていた鍵を扉の穴に差し込む。開いた扉は多少軋むけれど、ガタついている様子はなく。まずは及第点。
「お邪魔します」と断ってから、家の中を覗き込み。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリチェットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > やっているのは散策である。
昼下がりの時刻に、一歩一歩と足を踏み出して視線をぐるりと回した。
貧民区の路地裏。昼間でもそこは、ちょっとばかし暗かった。
「えェと、こっちにつながってるから――……おう?」
かくりと首を傾けた。
先日このあたりで道に迷ったゆえに、散策でもして道を把握しておこうと思ったのだけれど。
…また迷い気味である。どうしたものか。
地図を買うという手もあったのだけれど、なにせ色々勝手に建築されている。
案内人を雇うのが一番良かったのかもしれない。十字路でのしりと立ち止まって、やれやれと肩を竦めた
■イグナス > ま、こういう時はいちかばちかだ。悩んでいても、しかたない。
だから、よし、と息を巻いて歩き出す。――さて、無事に目的地に、たどり着けたのやら。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。