2020/12/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは王都マグメール、貧民地区。
他の地区と比べ、場所が場所だけに、そう賑わいや騒ぎは起こっていない。
賑わいが起こる程、何か催し物がある訳でなし。
騒ぎが起こる程の事件が、起こらないのだ。
…いや、事件らしきものは起こっているが、この場所では放置が多い。

しかし、今日の貧民地区は、少々違った。
何かあったのか、何組もの冒険者達が、何かを探しているかのように、彷徨っていた。

まぁ、時折、この都市で起こる現象。
何者かによって、誰構わず悪戯される、と言うものだ。
そんなもの、憲兵に任せろよ、と言いたいだろうが…
その憲兵さえも、被害者のリストに加わってしまう、と言う状況で。
その犯人を捕まえろ、とか、出来ずとも悪戯を止めろ、との依頼が出された、と言う訳である。

ちなみに、悪戯の内容は…言わずもがな、性的なものだ。

「おぉ…思ったよりも、今日は対応が早いのぅ。
さてはて、素直に今日は引くか、もう少し続けるか…」

そんな光景を、建物の上から、眺め呟く人影が一つ。
ゆらりゆらりと、数本の尻尾を揺らす、狐の耳と尾を持つ少女。
そう、今回の騒ぎの犯人である。
呟きの通り、今、二つの選択を選ぼうとしていた。
楽しめそうな相手が、見えたのならば、その相手を今日は最後にしておこう。
大した相手もいないなら、帰ろうか、と。

タマモ > 「それにしても…
楽しんだり、色々と、教えてやっただけなのに、そこまでするものか?
良い思いをしておるんじゃから、止めずとも、良いじゃろうにな」

はふん、軽く溜息。
少女からすれば、そうした行為は、遊戯の一つ。
知っているならば、それ以上の快楽を。
知らぬならば、新しい経験として快楽を。
それを刻み込まれ、乱れていくのを見る事は、何とも楽しい事である。
…いやまぁ、そのせいで、中には変態行為に嵌まってしまう者も居るが…
あれだ、本人が悦んでいるならば、良しだろう?と、そんな考えだ。

とん、とん、といつもの屋根伝い。
必死に路地を探る、そんな冒険者達をよそに、少女は次の獲物を探す。