2020/12/21 のログ
エインセル > 一緒に食事をすれば、相手の人となりは分かるというもの。
他には相手と閨を共にすれば、というのもあるが――。

「ん、使い方、かぁ。あまり考えたことがなかったかも。
 そ、だね。他にも色々仕事はあるし、敵を追い払うためだけのものでもないし。
 ……そ、か。そういう仕事も頑張ってみる。うん、ありがと。とっても助かる」

少女の発想にはなかったことが、彼女によって示される。
それは、彼女にとっては普通のことでも、少女からすれば目からウロコだ。
なるほど。得心すると、これまでよりも世界が明るくなったような気がした。

「ふふ、それじゃ、食べるのが好きな者同士ってことだね。
 君とは仲良く慣れそうかも――あぁ、私はエインセル。よろしく」

信頼できると思ったならば、素直に自らの名を明かす。
スキンシップも、名を知らぬ相手とするのはなんとなく寂しいから。
その意味も、意図も理解している。大人版の『温め合う』というやつだ。

「そういうことなら、私も嫌いじゃないから、大丈夫。
 ……虐められて喜ぶ子でも良ければ、可愛がってくれると嬉しい」

耳元にかかる吐息のくすぐったさに、腰や尻を撫でる手の感触に、少女は身を震わせる。
とくん、とくん。加速する鼓動を隠しもせず、自らの性癖の向きすらも吐露して。
後はただ、とっぷりと冬の長い夜を、二人で楽しむのみ。その様子は、もしかしたら後日に語られるかもしれない――。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエインセルさんが去りました。
タマモ > 「うむ、一度考えてみると、案外色々と浮かぶやもしれんぞ?
…とは言え、いきなりやってみろ、は難しいやもしれんがのぅ?
魔法には疎いが、どんな力か分かれば、一緒に考えても良かろう」

あ、考えてなかったんだ、とは思うも、それならば可能性は広がるもの。
そんな考案を示し、それに少女が乗るかどうかを問うだけで。
…細かい術式とか、そんなものを出されたら、理解不能だが。
ともあれ、道が開けたのならば、良しである。

「あぁ…うむ、そうじゃな、見れば分かる。
おっと、先に名乗られたか…妾はタマモじゃ、忘れるも覚えるも、お主次第じゃ。
えーっと…えいんえる…えいぬ…
………えっちゃんで良いな?よろしゅうのぅ」

言葉と共に、食事の量を思い出し、答える。
と、名を明かす少女に、己からも明かす訳だが…
少女の名を復唱しようとするも、呼び難いものだったらしい、舌を噛みそうに。
結局は、勝手につけたあだ名に決定した。
名も知らぬ相手と…うん、それは、一応は分からなくもない。

そうして、会話を続けていけば。
少女自ら明かす、自身の性癖。
理解を示すように頷き、笑みを深め。

「………ならば、たっぷりと…可愛がるとしようかのぅ」

そう答えながら、それならばと、あれやこれや案を頭に浮かべ始めるのである。
その後、どうなったのかは、二人のみぞ知る。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。